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『Manheim On Ice』(SODD 060/61) 2CD
Sep.3 1973 Eisstadion Mannheim,West-Germany
Mono Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-1) 1.Intro/2.Brown Sugar/3.Bitch/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.100 Years Ago/8.Star Star/9.Angie/10.Sweet Virginia/11.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.Dancing With Mr.D/2.Doo Doo Doo Doo Doo/3.Midnight Rambler/4.Band Introductions/5.Honky Tonk Women/6.All Down The Line/7.Rip This Joint/8.Jumping Jack Flash/9.Street Fighting Man
73年欧州ツアー2日目マンハイム公演がSODDからもリリース。
この公演に関しては、先日DACが最長音源であるソースCをベースに、その欠けている部分をソースBにて出来うる限り補填しての全曲収録盤『Germany 1973』(DAC-072)をリリースしたばかりでしたが(各ソース毎の特徴はDAC盤の項参照)、本SODD盤もほぼ同傾向の編集にて作成されています。
そのDAC盤と比較ですが、まずほぼ全編を占めているソースCの音質。
SODD盤は同じくこの音源の全長盤初出である『Fire And Blimstones』(EXM-008AB)をピッチを若干遅くしているようですが(DAC盤より気持ち遅くなっている)、音自体はさほどいじらずコピーした様で、持ち上げた中域が響き気味につき、全体の音量が上がるライブ終盤になると、ヴォーカルが響き過ぎで聴きづらくなってしまうという難点あり。
対するDAC盤は、低域を増強して中域の響きを緩和している分、ライブ終盤は聴きやすくなっている反面、序盤から中盤はSODD盤より若干音が遠く感じられるというデメリットあり。
続いて、テープチェンジによる"Midnight Rambler"中盤の欠落部に関しては、DAC、SODDいずれもソースBによる補填が施されており、音源切り替わり部分の音質変化はあるもののどちらも見事な編集ぶりで、これに関しては甲乙付け難い印象。
そしてドロップアウトのあった2曲の補填に関してですが、まず"You Can't Always Get What You Want"1コーラス目のドロップアウト(meet her connectionのher)に関しては、DACはそのままなのに対し、SODDはソースBをやはり補填して欠落部をカバー。ただほんの一瞬ではあるものの、やはり補填部分に関しては音質差による違和感あり。
続いて、"SFM"一回目のサビのドロップアウト(street fighting manのfighting)。DAC盤は目立たないよううまくごまかしていますが、SODDは他の箇所同様にソースBがメインに作成されていたOBR『Mannheim On Ice』(OBR 458CD027)からコピー補填していますが、実はソースBはオープニングから"All Down The Line"までしか音源がなく、"Rip This Joint"以降はソースCを使用、したがってSODD盤は劣化した同じ音源を繋いでいるということになります。
という訳で、音質の違う音源を繋いではいるものの、"SFM"の音飛びは相変わらず。しかも欠落部以上の長さでのコピー補填をしている為、通常の音飛びよりかえって聴きづらくなるという理解不能な編集になってしまってます。
というわけで、ほんの一瞬の欠落である"You Can't Always Get What You Want"にまで気を配っている反面、"SFM"ではやらかしちゃっているという、相変わらず"このレーベルらしさ"(苦笑)を発揮しているタイトル。 |
by Hara ¦ 02:34, Saturday, May 31, 2008 ¦ 固定リンク
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