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『Songs For Europe』(Tarantura) |
『Songs For Europe』(TCDRS-1-1-1,2) 1CD
Oct.6 1973 Skandinavium Gothenburg,Sweden (2nd Show)
Mono Audience Recording Quality:Good - Fair
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Doo Doo Doo Doo Doo/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
デンマーク公演に挟まれた形で1日だけ行われたスウェーデン公演の2ndショー全曲収録盤。
メーカーインフォによれば初登場音源とのことでしたが、実のところはEXILEがこの日の1stショーとクレジットしてリリースした『You Can't Sat We're Satisfied』(EXCD-013)と同音源。
EXILE盤の方は、ヴォーカルやイントロ・ソロ等の目立つ部分以外は聞き分けがかなり難しい、遠い位置からの録音だったことに加え、ヒスノイズ除去処理の影響により余韻がかなりおかしくなっている上、コモッた音質でピッチも早く、定位は終始左寄りと、あらゆる悪条件が重なった音で、事典での私のパートでは唯一音質表記をpoorタイトルでありました。
本作の方は、さすがにEXILE盤より状態の良いマスターからの作成で、ヒスノイズは結構ありますが音質はクリアー。ノイズ除去処理も行っていないようで余韻がおかしいことはない為、音自体は相変わらず遠いものの、箇所によっては何を演っているか分からなかったEXILE盤に比べて、格段に聴きやすい印象を受けます。
加えて、事典ではテレコのマイクのハウリングが原因と書いた、"Midnight Rambler"以降に終始漂っていたピーピーといったノイズが本作では聞こえないことから、これはEXILE盤の基テープの問題であったことが判明しました。
とはいえテレコの自動録音機能のおかげで、手拍子がない時はそれなりに演奏を大きく拾ってくれているのですが、手拍子が入った途端に音が遠く埋もれてしまうのは旧盤同様。
定位については、初めは左寄りですが"Midnight Rambler"の途中から右寄りに変化ということで、特に調整は行っていない模様。
音がクリアーになったことにより、全体的にオーバーレベルによるバリバリといった歪みが生じていたことも明らかになったり、曲によってピチパチとマイク付近で一人だけしている手拍子が耳についたりします。また、"Midnight Rambler"や"All Down The Line"等の曲で時折、 缶で椅子を叩いていると思しき音もくっきり聞こえるようになりましたが、これがまたリズム音痴で、全くリズムが合ってないのが不快に感じたりも。
EXILE盤で微妙に頭欠けしていた"JJF"は、本作ではそのようなことなく、"Rip This Joint"から切れ目なく聴くことが出来ます。
テープチェンジに起因する頭切れの"Honky Tonk Women"については、EXILE盤は大変聴きづらい音質なので、実のところは切れてるかもなかなか分かりづらかったりしますが、よく聴くとカットインで始まっているのに対し、本作はフェードインで始まる編集となっています。
ちなみに、このレーベルお馴染みのチャプターが変わる際に発生している音ブレですが、本作については無し。ただし"Tumbling Dice"のソロ前に、EXILE盤ではなかった音飛びが起きてしまっているのは減点もの。
なお、EXILE盤には冒頭2トラックに、ミック・テイラーが参加している前座のビリー・プレストンの演奏を収録していましたが、本作は未収録。とはいえ、EXILE盤収録の音源は、最初のトラック(EXILE盤は"Dance To The Music"となっていますが、実は"The Bus"のメドレーの一部)が38秒だけ、次のトラック(こちらもEXILE盤は"Was It A Trick"となっていますが、実は"The Bus"のエンディングと曲名不明の次曲頭)も3分ほどの収録と、あまりに中途半端な上に音も悪いので、未収録でもさほど影響ないものではあります。 |
by Hara ¦ 19:38, Monday, Dec 24, 2012 ¦ 固定リンク
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