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『Get Off Of My Stone』(-) 4CD
June.15 1976 Hallenstadion,Zurich, Switzerland
(Disc-1&2 , Disc-4 Track8・9) Mono Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-3,Disc-4 Track1〜7) Stereo Audience Recording Quality:Excellent - Very Good
(Disc-1) 1.Honky Tonk Women/2.If You Can't Rock Me〜Get Off Of My Cloud/3.Hand Of Fate/4.Hey Negrita/5.Ain't Too Proud To Beg/6.Fool To Cry/7.Hot Stuff/8.Star Star/9.You Gotta Move/10.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumbling Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.Brown Sugar/8.Jumping Jack Flash/9.Street Fighting Man (Disc-3) 1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me〜Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Star Star/10.You Gotta Move/11.You Can't Always Get What You Want (Disc-4) 1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumbling Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.Brown Sugar/8.Jumping Jack Flash/9.Street Fighting Man
何故か"IORR"がカットされてツアー最少の18曲(メドレーは1曲として)となってしまっていたスイス公演を、2種の音源それぞれで全曲収録したタイトル。
「ORIGINAL LP REMASTER」と銘打たれたディスク1とディスク2は、既発CDの補填として使われた一部の曲を除いて未CD化だった2枚組LP『Get Off Of My Stone』(-)複刻。
遅かったピッチや、全体的に右寄りだった定位を修正していることに加え、LPでは団子状だった音も、すっきりと芯のある音に調整した上、疑似ステレオに聞こえるエフェクトをかけているようで、基のLPよりも格段に聴きやすく仕上がっています。
また、このLPではどういう訳か"Fool To Cry"でリズムを刻むライドシンバルが妙に浮いており、耳についていましたが、本作はこのシンバルもきちんと抑える処理がされています。
"Hey Negrita"終了後のミックのMC中の一部空白、何故かLPでこの部分だけディレイがかけられていた"Hot Stuff"曲前のミックのMC直後の空白、"You Can't Always Get What You Want"曲中ギターソロのテープチェンジによる大幅な欠落、"Outa Space"終了後の歓声および"Midnight Rambler"の2コーラス目での音飛び、これらに欠損部については、いずれもディスク3と4に収録されている別音源から違和感のない補填処理がされていますが、LPでフェードインだった"Honky Ton Women"のイントロについては、別音源の方であまりに特徴的な絶叫が入ってしまっている為、ここのみ補填がされていません。
「TAPE SOURCE」と銘打たれたディスク3と4は、Tarantura『Swiss Made』(TCDRS-8-1,2)にてリリースされていた方の音源をメインとした全曲収録盤。
こちらの音源は、残念ながら全曲というわけではなく、オープニングから"JJF"の最初のサビに入るまでの不完全なもの。
叫び声の奥から"Honky Tonk Women"のイントロが小さく鳴っているという状態で始まりますが、これは録音者のいたポジションでの出音の問題だったようで、場内の出音自体が上がってきたあたりからは、演奏を大きく捉えた奥行きと広がりを感じるステレオの好録音となっています。
ただし、一段と出音が大きくなったと思しき"Brown Sugar"以降は、オーバーレベルなのか音の端々に歪みが生じてしまっているのは玉にキズ。
Tarantura盤の欠点であった、全体的に遅めなピッチを修正しているのはもちろん、もう一つのTarantura盤特有であるチャプター切り替わり時の音ブレについても、本作は当然の如く無し。
音質の方も、Tarantura盤がやや中域強めな感じの音だったのに対し、本作は低域を上げる等バランスを整えている分、聴きやすさは本作の方が上。
"If You Can't Rock Me"での、いきなり左から強烈なヒスノイズが出たかと思えば、曲の途中まで音がコモってしまうという欠点については、 一旦音をモノラルにして音質調整をした上で疑似ステレオエフェクトをかけているようで、ぱっと聴きではそのような欠点がなかったかのように聞こえる仕上がりとなっています。
加えて、耳についたメンバー紹介時の叫び声についても、叫び声だけ若干ヴォリュームを下げる等の細かい処理が。
なお、この音源の欠落部である"Star Star"と"You Gotta Move"の曲間、"Midnight Rambler"終了後の歓声の一部と"JJF"の最初のサビ前以降は、Tarantura盤同様にディスク1と2に使われているLP音源を補填。
Tarantura盤は変なイコライザー処理の影響によりキンキンなやせ細った音になってしまい、音源切り替わった際の違和感が大きいのに対し、本作はディスク1と2の音とはまた異なった、メインの音源に近づけるような音造りがされており、曲間のカット部分についてはほとんど違和感なし。
また曲中に音源が切り替わる"JJF"でも、中域が引っ込んで高域がやや荒れた程度の印象で、違和感はそれほど大きくなく仕上がっています。 |
by Hara ¦ 06:51, Tuesday, Jul 23, 2013 ¦ 固定リンク
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