The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Steel Wheels Tokyo 1990 Gai-Ka』(Mayflower)
mayflowergaika

『Steel Wheels Tokyo 1990 Gai-Ka』(MF-70/71) 2CD

Feb.16 1990 Tokyo Dome,Tokyo,Japan

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent - Very Good

(Disc-1)
1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Angie/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler/14.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Can't Be Seen/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home/5.Sympathy For The Devil/6.Gimme Shelter/7.Band Introductions/8.It's Only Rock'n Roll/9.Brown Sugar/10.Satisfaction/11.Jumping Jack Flash


日替わり曲では、どちらかというと地味だった初日の"Play With Fire"から一般受け度の高い"Angie"がセットインした、初来日公演2日目となる2月16日公演(事典では何故かその"Angie"の前に「新曲」という言葉が入ってしまってました、すみません)。

この公演を収録している既発タイトルはVGP『Steel Wheels Japan Tour 1990』(VGP-346)のみでしたので、本作が2つめの全曲収録盤。

vgpsteelwheelsjapantour1990

VGP盤は若干遠目の録音で、気にならない程度ですが歓声や叫び声等をやや多めに拾っているのと、音質はクリアーであるものの全編に漂うヒスノイズはかなり多め。そして"MIxed Emotion"以降は、"You Can't Always Get What You Want"の2分14秒から"Can't Be Seen"終了までは若干軽減されるものの、バスドラムが歪んでしまっているのが難点。

本作は録音位置こそVGP盤より遠めだったりしますが、ドーム特有のエコーの影響は少なく、音の分離についてはVGP盤よりくっきりとした印象で、周りの騒がしさは本作の方がVGP盤より静かめ。ただし"Satisfaction"では右斜め前の観客が、曲中だというのにおそらく警備員相手なのでしょうか、まくし立てているのが聞こえてきたりします。

音のクリアーさやヒスノイズ多めなところはVGP盤とほぼ同じ。

"It's Only Rock'n Roll"と"Brown Sugar"の間に、DAT特有のトラッキングエラーずれによるデジタルノイズが聞こえますが、録れている音から推測するにこれはカセットでの録音で、ピッチはVGP盤より早め。

テープチェンジによる楽曲の欠落は、"Paint It Black"のイントロのみ。ただ、本作はダビングを何回か経たテープをマスターにしたようで、曲間が重複収録されている部分が何ヶ所か。

まずは"Tumbling Dice"と"Miss You"の曲間。本作のトラック7"Tumbling Dice"のタイムでいうと4分34秒から4分47秒の13秒間がその前の13秒とまったく同じ。

次に"Rock And A Hard Place"終了直後4分45秒からの約5秒間。観客の叫び声とミックの発する一言が二度収録されてしまっています。

そしてディスク2冒頭のミックのキース紹介MC直後の歓声部で0分12秒から約3秒ほど重複。この部分については、男性の叫び声が一旦ブツ切れとなってしまっているので、流して聞いていても気づく人は気づくかもしれません。

また、"Honky Tonk Women"イントロ部のカウベルに音飛びが生じていますが、これもダビング時によるものかと。VGP盤はそのようなことはないので、欠落している"Paint It Black"のイントロとこのカウベル部をVGP音源で補填する等、前述のピッチの早さ含めて、後発ならではの編集や修正をしておいてもらいたかったところ。

と、欠落部や重複ヶ所等の難点をあげつらいましたが、逆に本作はVGP盤で欠落していた"Midnight Ramler"終わりの数秒から"You Can't Always Get What You Want"はイントロ途中までの部分をノーカットで聞くことが出来るのはポイント。

加えてVGP盤は、その"You Can't Always Get What You Want"終了後でも、観客とのコールアンドレスポンスの途中でフェードアウト処理していましたが、本作はその部分もノーカット収録となっています。

by Hara ¦ 07:45, Saturday, Jan 10, 2015 ¦ 固定リンク

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