The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Paris 1976 2nd Night』(-)
paris19762ndnight

『Paris 1976 2nd Night』(-) 1DVD+1CD

June.5 1976 Les Abattoirs,Paris,France

Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Introduction/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Angie/10.Star Star/11.You Gotta Move/12.You Can't Always Get What You Want

キースのトラブルにより前の73年ツアーは設定されなかったため、70年ツアー以来6年ぶりとなったフランス・パリ公演。

フランスでは65,66,67年、そして70年とストーンズがライブを行う度にラジオで放送がされてきましたが、この76年はテレビ収録が行われ、4日間行われたライブから抜粋して「Aux Abattoirs」という番組名で放送されました。

auxabattoirs

ただこの番組、不思議なことに6月4日から7日までの4日連続公演のうち、何故か2日目の6月5日公演からの採用は1曲もなく、アウトテイク映像すら出回ってなかったことから、5日の公演は収録自体が行われていないというのがこれまで有力でしたが、youtubeにライブ中盤までながら6月5日の映像が突如アップ。

その映像をDVD化、そして音声をCDにしてカップリングリリースしたのが本作。

全体的にぼやけてはいるものの発色のよい観やすい映像で、正面からの1カメだったりしますが、この位置からの撮影についてはテレビ番組でも確認できますので、これはニュース用とかではなくマルチの一部が流出したものと推測されます。

冒頭の"Introduction"はなんと10分以上あり、映像がスタートするなりいきなり火吹きパフォーマンスが映し出されますが、このパフォーマンスは日本の「ヤングミュージックショー」で「Aux Abattoirs」が放送された際、番組冒頭のインタビューでの4分割画面の右上で流れていたので、記憶にある方も多いかもしれません。

youngmusicshow

この火吹きパフォーマンスについては、ステージ上に油が残ってしまっていたようで、ミックが"Get Off Of My Cloud"を歌いだした後あたりから床のすべりを気にし始め、曲が終わった直後にスタッフを呼び指示。"Hand Of Fate"では、スポットライトにあたらないようにはしているものの、堂々と演奏中のステージを横切って歩いていき、ステージ中央を拭くスタッフの姿が捉えられていますが、こういうシーンが観れるということこそアウトテイク映像の醍醐味かと。

"Angie"が終わった後、ミックが次の曲を"You Gotta Move"と勘違いして曲名を連呼するのは、『Les Rolling Stones Aux Abattoirs』(VGP-241)や『Les Loups Dans L'Abattoir The Complete 1976 Paris Tapes』(G.R.Box 20)収録のオーディエンス音源でも以前から確認出来ましたが、ミックが自分が使っていたマイクをロニーとビリーとオリーの3人組用にして、自分はビルの前にあったマイクを使って本来の次曲"Star Star"に臨んでしまったがために、歌い出しがオフ気味になってしまったというのが確認出来たり、"Star Star"では前日の風船のたたみ方が悪かったのか、風船が半分も膨らんでいなかったという事実が分かるのも映像ならでは。

vgpauxabattoirs

godfather76paribox

さて、音声の方ですが、"Get Off Of My Cloud"からビリーの鍵盤のバランスが大きくなってしまってはいますが、こういった映像にありがちな歓声がオフということのない、きちんと歓声もミックスされたモノラルサウンドボード音源で、クリアーさには若干欠けるものの充分音質が良いといえるレベルの音となっています。また、アップ元のビデオのジェネレーションも低かったのか、ヒスノイズもさほどなし。

映像の方は残念ながら"You Can't Always Get What You Want"中盤のロニーのギターソロ途中で終わってしまってますが、CDの方もオーディエンス音源を繋げたりせずフェードアウトで終了。

この日のオーディエンス音源自体が演奏を大きく捉えた好録音だったことから繋いでもさほど違和感はなかったろうし、ライブ後半丸々となると2枚組になるので水増しっぽく捉えられそうですが、この曲だけなら1枚に収まるので、ディスク終了時の中途半端感解消策としてオーディエンス音源を繋げてくれれば尚良しだったかも。

by Hara ¦ 23:31, Sunday, Jan 11, 2015 ¦ 固定リンク

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