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『Milan 1970 2nd Show』(-) 1CD
Oct.1 1970 Palalido Palazzo Dello Sport,Milan,Italy (2nd show)
Mono Audience Recording Quality:Very Good
1.Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.Roll Over Beethoven/4.Sympathy For The Devil/5.Stary Cat Blues/6.Love In Vain/7.Prodigal Son/8.Dead Flowers/9.Midnight Rambler/10.Live With Me/11.Let It Rock/12.Little Queenie/13.Brown Sugar/14.Honky Tonk Women/15.Street Fighting Man
前項で紹介したMayflower『Live In Milan 1970』(MF-80/81/82)は、最近発掘されネットにアップされた1970年10月1日にミラノでの2ndショーのみならず、1stショーをアナログLPから復刻し、加えて同日の8mm映像をDVD化してカップリングしたタイトルでしたが、本作は2ndショー音源のみを1CDに音盤化したタイトル。
基となっているのはMayflower盤同様、このショーで演奏された全14曲をほぼノーカット状態でネットにアップされた音源。
やや遠目な軽めの音ではあるものの、演奏の細部まで聞くことが出来るバランスの良いクリアーな音質の好録音で、この年代のオーディエンス音源としては良質の部類。時折、周りの観客の私語を拾っていたりもしますが許容範囲内なレベル。
Mayflower盤が基音源の高域と低域を持ち上げてメリハリをつけた音造りとしていたのに対し、本作は全体的な音質については基音源をほとんど調整処理をしていないようなので、Mayflower盤と比べると若干おとなしめな印象。
ただし基音源では"Sympathy For The Devil"でヒスノイズがかなり大きくなってしまっており、Mayflower盤はそのままの状態というよりも音にメリハリをつけた分だけ、ヒスノイズが更に耳ににつく状態になってしまってましたが、本作は基音源の音質変化もほとんどなくヒスノイズが除去されています。
ヒスノイズといえば、ネットにアップされた音源はテープの状態が良くなかったようで、時折テープ劣化による音のヨレが生じていることに加えて、大元のマスターテープからネットにアップしたテープに至る流通過程でビデオテープが使用されていたのか、"Little Queenie"や"Street Fighting Man"に顕著ですが、トラッキングがずれたことによるたHiFi音声のオンオフによるものと思しき音のコモリが生じている部分はそのまま。
また、"Street Fighting Man"のイントロから歌いだしにかけては頻繁に、その後も時折まるでスプレーを吹き付けたかの如くヒスノイズがでかくなる箇所がありますが、このノイズ箇所についてはさすがに完全に除去しては音質がかなり変わってしまうと判断したのか若干の軽減程度の処理としています。
全曲ほぼノーカットのこの音源で唯一欠落していたのが、"Love In Vain"のエンデイングでドラムがブレイクした後のギターアルペジオ部。本作はこの部分も欠落していないようになっていますが、そのアルペジオ部でホーンによる持続音も重なって聞こえることから、本作は同日1stショーの音源を補填しているようです。
また細かいとことろでは"Live With Me"の間奏後半、本作のタイムでいうと2分2秒付近での一瞬の音ブレについても、本作はスムーズに聞けるよう補正。
"Midnight Rambler"のエンディングでの極端に高域が落ちる部分はさすがに修正できなかったようで、ほぼそのまま。またその"Midnight Rambler"が終わった後でテープチェンジ部のクロスフェード編集なのか、チャーリーが曲間で遊びで叩いているドラムが2種重なって聞こえてきますが、これは基音源からの編集でこちらもそのままとなっています。 |
by Hara ¦ 10:58, Sunday, Feb 22, 2015 ¦ 固定リンク
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