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『Landing Gear Down』(DAC-156) 2CD
Dec.9 1981 Capital Arena,Largo,MD,USA
(※)Disc-2 Track13 Oct.7 1981 Jack Murphy Stadium,San Diego,CA,USA
Disc-1 & Disc-2 Track1-4,12,13 Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
Disc-2 Track5-11 Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend/15.Let It Bleed (Disc-2) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Tumbling Dice/4.She's So Cold/5.Hang Fire/6.Miss You/7.Honky Tonk Women/8.Brown Sugar/9.Start Me Up/10.Jumping Jack Flash/11.Satisfaction/12.Star Spangled Banner/13.Street Fighting Man
前項に続いての81年ラーゴ公演収録盤。
本作が収録しているのは、メンバー紹介でミックがチャーリーを紹介するのを飛ばしてしまったため、キースの後にチャーリーを紹介したところ、キースがへそを曲げてしまい、"Little T&A"を始めずにいきなり"Tumbling Dice"を弾き始めるという大人げない行為のあった12月9日公演。
本作もまた、サイト「Wolfgang's Vault」で公開された、FM放送素材のステレオサウンドボード音源を中心に、と書きたいところですが、残念ながら公開されたのは"Hang Fire"以降のライブ終盤7曲のみ。
そこで本作は、欠けているライブ頭からの14曲と終演後の"Star Spangled Banner"を、同じDACレーベルが『Capital Connection Vol.3』(DAC-038)にてリリースしていた、卓直結のモノラルサウンドボード音源と組み合わせての全曲収録盤としています。
まずは、冒頭から"She's So Cold"までの卓直結モノラルサウンドボード音源。
『Capital Connection Vol.3』はディスク1がフェードインでスタートしていましたが、本作は単なる流用でないことを証明するかの如く、カットインにてディスクスタート。
『Capital Connection Vol.3』の方はテープ劣化による音ユレ対策として、CD化にあたって再度マスターをモノラル化していたようですが、本作は再度モノラル化することにより中域が若干上がって音質が変化することを嫌ってか、そのままディスク化しているので、音に若干の奥行きが出ています。
ただし、ディスク冒頭含めた一部の箇所では左右の音ユレが生じていたり、"She's So Cold"の曲開始から16秒間は、テープ劣化による右チャンネルの高域落ちにより定位が左寄りとなってしまっているのは、痛し痒しといったところか。
この卓直結モノラルサウンドボード音源のテープチェンジによる欠落部は、"Let Me Go"の3分11秒から4分16秒まで。この部分には両タイトル共に同じ音の遠いオーデェンス音源が繋がれていますが、『Capital Connection Vol.3』の方はクロスフェード処理としているのに対し、本作は単純な繋ぎ処理としていることから、サウンドボード部分がほんの僅かながら長く聞けるようになっています。まあ長くとはいえ、オーディエンス音源に切り替わる部分が、『Capital Connection Vol.3』では「Hey」の頭から、本作は「Hey」の「ey」からというほんのちょっとだけの違いではありますが・・・。
ライブ終演後の"Star Spangled Banner"については、『Capital Connection Vol.3』は曲の終わりまで、本作は曲が終わった後に続いて流される"School Days"のイントロを2秒ほど聞くことが出来ます。
メインのステレオサウンドボード音源の既発タイトルは、『Another Still Life』(-)
ディスク1は『Still Life』と重複しない81年ツアーのラジオショー音源集で、ディスク2がラジオショーで採用されたこの12月9日の"Twenty Flight Rock"、"Going To A Go Go"、"You Can't Always Get What You Want"に"Band Introductions""She's So Cold"と「Wolfgang's Vault」で公開されたFM放送素材のステレオサウンドボード音源という構成のタイトル。
「Wolfgang's Vault」は、公開している音源のアップグレードを時折こっそりと行っていたりしているのですが、この12月9日音源がまさにそうで、『Another Still Life』ではシンバル類に圧縮音源特有の音ユレが時折発生していたのに対し、本作はそのようなことのない最良な状態で収録されています。
ちなみに"You Can't Always Get What You Want"で始まる本作のディスク2で、「Wolfgang's Vault」音源に切り替わるまでの楽曲でFM放送されなかったのは"Tumbling Dice"のみにつき、本作も差し替えれば良かったのにという気はしますが、その手法自体は『Another Still Life』も行っているので、ここはあえて避けたのかなと。
この公演からはあと"Twenty Flight Rock"と"Going To A Go Go"の2曲も、FM放送と『Still Life』に採用されていますが、どちらの曲もヴォーカルを大幅に差しかえた上、"Going To A Go Go"の方は曲全体が短く編集されています。
ディスク2のラストに収録されているのは、10月7日サンディエゴ公演でのアンコール曲"Street Fighting Man"。
この公演は、CD『Light Up The Town』(-)にて全曲をオーディエンス音源で聞くことが出来ましたが、この日の"Street Fighting Man"は後半のミックの煽りも相まってのテンション高い演奏を繰り広げており、それをメインのラーゴ音源同様にクリアーな音質の、卓直結モノラルサウンドボード音源で聞けるというだけでも貴重なボーナストラック。
ライブ全編をこのサウンドボード音源で聞いてみたい欲求にかられますが、こういう扱いということは全編は発掘されていないのでしょう。
なお、『Light Up The Town』と同時再生してみると本作の方がピッチが遅く聞こえますが、本作の方がピッチが正確で、『Light Up The Town』はやや早めだったことが分かります。 |
22:20, Friday, Apr 01, 2016 ¦ 固定リンク
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