The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Osaka 1988 1st Night』(-)
osaka19881stnight

『Osaka 1988 1st Night』(-)  2CD

Mar.15 1988 Osaka Castle Hall,Osaka,Japan

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good

(Disc-1)
1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.Throwaway/4.Bitch/5.Let's Spend The Night Together/6.Lonely At The Top/7.Beast Of Burden/8.Tumbling Dice/9.Miss You/10.Ruby Tuesday/11.Just Another Night/12.War Baby/13.Lucky In Love/14.Harlem Shuffle/15.Say You Will
(Disc-2)
1.Party Doll/2.Member Introduction/3.You Can't Always Get What You Want/4.Radio Control/5.Shoot Off Your Mouth/6.Drum Solo/7.Guitar Solo/8.Gimme Shelter/9.Start Me Up/10.Brown Sugar/11.It's Only Rock'n Roll/12.Jumping Jack Flash/13.Satisfaction/14.Syampathy For The Devil

前項ではストーンズの初来日ブートを採り上げましたが、こちらはその2年前のミック・ジャガー初来日公演収録ブート。

本作が収録しているのは、その来日公演でも特に記念となる初日の3月15日大阪城ホール公演。

この公演については、過去2種のブートがリリースされています。


まず最初にリリースされたのが『Stone Alone』(TNT-940141/2)。

stonealone

遠目の録音で、ギターが若干歪み気味で歓声もうるさいといった音の上、"Harlem Shuffle""JJF""Sympathy〜""Satisfaction"の4曲が欠落。その代わりに、これら4曲とツアー後半のみ演奏の"Foxy Lady"を3月28日の大阪公演から補填というタイトル。



続いてはIMPの『First Castle Magic 1988』(IMP-N-008)

impmickosaka

オープニングの場内BGMから帰りのアナウンスまで収録。全体的に定位やや左寄りの歪み気味の音ですが、演奏は大きく捉えられています。中低域に厚みがあり、クリアーとまで言い切れないものの充分良いといえる音質。歓声もそれなりに拾ってはいますが、気になるほどのレベルではありません。

テープチェンジによる欠落は、"Lucky In Love"の曲前5秒とイントロの一部、ドラムソロの1分過ぎからジョー・サトリアーニのギターソロの終わりまで、そして"JJF"後半4分7秒からの終了後の歓声5分54秒までの3箇所。ここには、高音部が強調されている上に音の割れた別音源が補填されています。

ただ"Drum Solo"の欠落部については、補填音源もテープチェンジにあたっていたようで、補填自体はしているものの、まだ数フレーズが欠落しています。




さて本作、客電が落ちて場内が盛り上がっているところからディスクスタート。

IMP盤より音が奥に引っ込んだ印象のやや距離を感じる音ですが、演奏がそれなりに大きく捉えられている音が遠いという印象は受けません。

音質はマイルドな質感の聞きやすいもので、歓声もそれなりに拾ってはいるものの気になるレベルでは無し。

本作のテープチェンジによるカットは3ヶ所。全て既発音源にて補填することにより、この公演の収録盤では、初めて演奏部分に欠落部が無いタイトルとなっています。

その補填部についてチェックしてみると、まず1つ目は"Miss You"終了直後から"Ruby Tuesday"冒頭17秒。曲間の歓声部はカットのままですが、"Ruby Tuesday"歌い出し前のシンセサイザーの弾き始め部分からIMPの音源を補填していますが、中低域をうまく削って奥行き感を出した上で音質を整え、定位も合わせて補填しているので、よく聞かないと単なる歓声カットにしか聞こえない見事な繋ぎ処理となっています。

続いては、"Member Introduction"でのリサ・フィッシャー紹介直後から、"You Can't Always Get What You Want"冒頭4秒のシンセサイザーによるホーンが入ってくるまで。ここもIMPの音源を補填していますが、定位を合わせるためにかこのIMP音源の左右チャンネルを逆にしています。ただ、"You Can't Always Get What You Want"はテープチェンジ直後は定位が右に寄ってしまっていたため、そちらに定位を合わせることによりスムーズな繋ぎとなっているのですが、テープチェンジ前のメンバー紹介の方は定位がちゃんと中央となっていたため、補填音源との定位が合わなくなってしまっています。せっかくならここも合わせていれば尚良しだったんでしょうけど、メンバー紹介の欠落部はミックによる「My name is Mick」の一言だけのほんのわずかな間だったため、そこまで細かい調整までは省略したのかなと。

そして3つ目は、"Gimme Shelter"が始まる4秒ほど前から曲が始まって7秒までの約11秒間。ここもIMP音源が補填されていますが、イントロで発生したハウリングが鳴りやむタイミングでの切り替えで、繋ぎ自体は見事ですが、歓声部分は補填音源の方がクリアーだったりするので、ここも少し高域を落としてもよかったのではという気も。

さすがに終演後のアナウンスまではIMP音源からの補填はせずに、"Syampathy For The Devil"終了後に場内SEが流れ始めたところでフェードアウトとしています。

しかしこの"Syampathy For The Devil"、この公演ではアンコールで公演のラスト曲という大役でしたが、まさかのシーケンサーだけになってのフェードアウト終わりというアレンジは、ある意味斬新でしたが、大盛り上がりでの終了を期待した観客は肩透かしだったのではないかなと。

21:55, Thursday, Apr 07, 2016 ¦ 固定リンク

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