The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Bridge To Babylon Japan Tour 1998 Nagato』(Mayflower)
b2bnagato

『Bridge To Babylon Japan Tour 1998 Nagato』(MF-091/092) 2CD

Mar.14 1998 Tokyo Dome,Tokyo,Japan

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Opening Announcement/2.Introduction/3.Satisfaction/4.Let's Spend The Night Together/5.Flip The Switch/6.Gimme Shelter/7.Anybody Seen My Baby?/8.19th Nervous Breakdown/9.Saint Of Me/10.Out Of Control/11.Star Star/12.Miss You/13.Band Introductions
(Disc-2)
1.Thief In The Night/2.Wanna Hold You/3.Move To B-Stage/4.Little Queenie/5.You Got Me Rocking/6.Like A Rolling Stone/7.Sympathy For The Devil/8.Tumbling Dice/9.Honky Tonk Women/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.You Can't Always Get What You Want/13.Brown Sugar/14.Closing Announcement

前項までは1988年のミック初来日ツアー収録盤を採り上げましたが、ここで採り上げるのはその10年後の1998年、ストーンズ3回目の来日ツアー収録盤。

本作が収録しているのはツアー2公演目にあたる3月14日公演。
この時の来日は3度目ということもあってか、東京ドームは4回中1回しか満員となりませんでしたが、その唯一満員となったのが週末土曜日に開催されたこの公演。

事典等でも触れていますが、この日の目玉はやはり日本初演の"Star Star"。
・・・だったんですが、キースが勘違いして高いキーで弾き始めてしまったために、ミックが終始歌いづらそうな何とも残念な出来。とはいえ、ブートで聞くにはこういうイレギュラーな演奏の方が楽しめたりするのですが・・・。

この公演の全曲収録タイトルはこれまで3つ出ていますが、いずれも演奏を大きく捉えた好録音。

全公演収録ボックス『Bridges To Babylon Japan Tour -1998-』に封入され、単体でもリリースされていた『Star Fucker』(0314-1/2)は、中域がオン気味でギターが前面に出ている印象は受けるものの音の上下レンジは狭い印象。

starfucker


もう1つの全公演収録ボックス『Far East 98』(VGP-176)は、音のレンジが『Star Fucker』よりも広くて奥行きも感じますが、やや周りが騒がしめ。

vgpfareast98


単体リリースの『Tokyo 1998 2nd Night』(-) は、『Far East 98』同様に音のレンジが広く奥行きのある音ですが、硬質な音だった『Far East 98』と比べると柔らかく聞きやすい音造り。周りが騒がしかったりもしますが『Far East 98』ほどではなし。ただ、残念なのは定位調整がされておらず、メインはまだやや右寄りといったところでしたが、Bステージになると結構右に寄ってしまっている点。

tokyo19982ndnight


では本作はというと、開演前の注意事項アナウンスから終演後のアナウンスまでという、これまでで最長の収録。エンディングのアナウンスについては、他の来日公演収録盤ではたとえ収録していても規制退場案内中にフェードアウトというパターンが多かったのですが、本作の場合は規制退場に加え、あと2つ残っている東京ドーム公演のチケット販売案内に、東京ドームらしくちゃっかりと巨人のオープン戦のチケット販売案内まで告知しているのを聞くことが出来ます。

肝心のストーンズの音は、演奏自体は大きく捉えてはいるものの、全体的に音の輪郭がやや滲み気味。ただ、無理に輪郭だそうと高域を下手に持ち上げようとはしていないようで、聞きやすい音質の音造りになっています。

音が変わりがちなBステージでは、マイク向きをうまく調整したのか定位変化は無し。加えてメインと比べて音をダイレクトに捉えているので、Bステージの方が好印象かと。

また、メイン・Bステージ共に録音者の周りに騒ぐ観客がいなかったようで、耳障りな歓声や手拍子の類はほとんど無し。

ちょっと残念なのは、左側のスピーカーの音をメインに拾っているようで、中央にパンニングされるイントロやソロ部を除くとキースのギターが引っ込んでしまっていることから、聞いていてやや物足りなく感じることも。

なお、アルバム名の「Bridge To」はジャケットの背表紙、帯共にそういう表記となっているため、ここでの表記もそれに準じておきます。

23:54, Monday, Apr 11, 2016 ¦ 固定リンク

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