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『The Boulevards Of Paris』(DAC) |
『The Boulevards Of Paris』(DAC-158) 2CD
June.5 1976 Les Abattoirs,Paris,France
Disc-1 Track1-11,12(part)
Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
Disc-1 Track12(part) Disc-2 Track1-10
Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me〜Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Angie/10.Star Star/11.You Gotta Move/12.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumblinhg Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.It's Only Rock'n Roll/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Street Fighting Man
前項で1976年のパリ公演収録盤を採り上げたので、ちょっと古めになってしまいましたが(まあここの場合は大概が古めになっちゃってたりするんですが・・・)、この項でも1976年のパリ公演収録盤を。
本作が収録しているのは、パリ4連続公演の2日目にあたる6月5日公演。
この公演からは、イントロを一部カットしてキースのコーラスをオーヴァーダビングした"Honky Tonk Women"、編集無しそのままの"You Gotta Move"、ミックとキースのヴォーカルを差しかえた"Happy"の計3曲と、この日のバンドコールが"Fanfale For The Common Man"に重ねた形で、それぞれオフィシャル『Love You Live』に採用されています。
本作のディスク1冒頭から"You Can't Always Get What You Want"中盤のロニーのギターソロ途中までは、youtubeにアップされていたプロショット映像から落としたモノラルサウンドボード音声。
"Get Off Of My Cloud"からビリーの鍵盤のバランスが大きくなってしまうという、ややバランスに難のある音ではあるものの、こういった素材映像にありがちな歓声がオフということのない、きちんと歓声もミックスされた音源で、クリアーさには若干欠けるものの充分音質が良いといえるレベルの音。
このサウンドボード音源を収録した既発タイトルは2種。
1つは、この映像を収録したDVDと音声CDの2枚組『Paris 1976 2nd Night』(-)
音声の方はほとんど加工していないようで、ほとんどそのままの収録。中盤のロニーのギターソロ途中までの収録だった"You Can't Always Get What You Want"はそのままフェードアウトで、補填処理は無し。
もう1つは、翌6月6日パリ公演の流出映像DVDとその音声CDをカップリングした、Goldplateの『Live In Paris 1976 Special Collector's Edition』(GP1501 DVD1/2 CD1/2)
モノラルの平坦な音を改善しようとディレイをかけて疑似ステレオ化したまでは良かったのですが、高域がやや耳につく音質加工をしてしまっているのと、何故か"Honky Tonk Women"〜"Hand Of Fate"をディスク1の最後に、そして"Hey Negrita"〜"You Can't Always Get What You Want"をディスク2の最後にそれぞれ収録。この6月5日音源はおろか、メインの6月6日音源すらも途中で分断されているという何とも意図不明なタイトル。
『Paris 1976 2nd Night』は10分以上あった前座の火吹きパフォーマンス部分の音声も収録していましたが、このGoldplate盤は"Honky Tonk Women"が始まる少し前からの5日音源をスタートさせています。
"You Can't Always Get What You Want"後半については、VGP『Les Rolling Stones Aux Abattoirs』(VGP-241)に代表されるオーディエンス音源を補填。オーディエンス音源も疑似ステレオ化しているようで、切り替え時に音が奥に少々引っ込んだかなと感じる程度の、さほど違和感を抱かない音処理となっています。
さて本作、『Paris 1976 2nd Night』同様、前座の火吹きパフォーマンス部分の音声を収録。音質は『Paris 1976 2nd Night』より若干メリハリついたかな程度の大差ない音造りで、Goldplate盤のようなエフェクトをかけるようなことはしておらず。
"You Can't Always Get What You Want"後半については、こちらもGoldplate盤同様にオーディエンス音源を補填。高域を抑えつつ低域に厚みを加えた音造りで、こちらも音源切り替わり時に違和感を抱かないようになっています。
また既発2タイトルはどちらも"You Can't Always Get What You Want"までというライブ不完全収録盤でしたが、本作はディスク2にそれ以降の楽曲のオーディエンス音源を収録して全曲収録盤としています。
そのディスク2のオーディエンス音源も、ディスク1の"You Can't Always Get What You Want"後半部同様に高域を抑えつつ低域に厚みを加えた音造りで、VGP盤より聞きやすさが向上。
また"Street Fighting Man"終了後部分が、VGP盤よりもほんの僅かながら長く収録されていることから、本作はVGP盤マスターの使いまわしではなく、新規に作成されたことが分かります。 |
20:33, Sunday, Apr 24, 2016 ¦ 固定リンク
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