|
『Handsome Girls Houston』(DAC) |
『Handsome Girls Houston』(DAC-172) 2CD
July.19 1978 Sam Houston Coliseum,Houston,TX
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track 1,5,8,9 Disc-2 Track 1,3,4 Mono Audience Recording Quality:Very Good - Good
(Disc-1) 1.Let It Rock/2.All Down The Line/3.Honky Tonk Women/4.Star Star/5.When The Whip Comes Down/6.Beast Of Burden/7.Lies/8.Miss You/9.Just My Imagination (Disc-2) 1.Shattered/2.Respectable/3.Far Away Eyes/4.Love In Vain/5.Intorductions/6.Tumbling Dice/7.Happy/8.Sweet Little Sixteen/9.Brown Sugar/10.Jumping Jack Flash
前項で紹介したデトロイト公演に引き続いての、1978年ツアーFM音源集大作『Hondsome Girls』(TSP-CD-200-4)の補完的タイトル、ヒューストン公演版。
本作も前項で紹介したデトロイト公演収録盤『Handsome Girls Detroit』(DAC-171)同様に、サウンドボード音源とオーディエンス音源を組み合わせてのヒューストン公演全曲収録盤としています。
デトロイト公演の方は、サイト「Wolfgang's Vault」に放送素材のラフミックス音源がアップされていたので、前述のDAC『Handsome Girls Detroit』はアップ音源をメインに作成していましたが、このヒューストン公演については何曲かアップされてはいるものの、すべてFM放送されたものと同じということで、そこからの流用は無いようです。
まずはメインのサウンドボード音源部、TSP盤未収録だった楽曲は"Tumbling Dice"とその前のサポートメンバー紹介。この部分については事典やここのブログでも触れましたが、アナログ時代から2種の音源がブート化されています。
1つ目の音源は、高域不足によるレンジ狭めの音のテープから作成された『Special Collector's Series Volume 8』(OBR 93008)、『Can't Stop Rollin』(OBR 93008)、『Can't Stop Rollin』(Diamond Sound)
そしてもう1つが、上記3タイトルに比べると音のクリアーさは譲るものの、音の鮮度自体はこちらの方が上の『Live From England 1974』(-)
本作は後者の『Live From England 1974』音源の高域をクリアーにして、他のサウンドボード音源とほとんど違和感なく収録するという、『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』(-)や音圧を若干上げた再発盤『The Lost Handsome Girls』(-)と同様の手法を取っています。
その"Tumbling Dice"、1コーラス目で構成を間違えてサビに早く入ろうとしたミックが照れ隠しのつもりなのか放送禁止用語を口にしたことにより、放送ではピー音が被せられてしまっていますが、本作はどういう訳かこのピー音をカットしてしまっているため音飛び状態となってしまっています。
他タイトルとの差別化ということでのカットならば、オーディエンス音源を補填するなりすれば良かったのにと、これについては何ともちょっと疑問の残る処理ではあります。
オーディエンス音源の方は、エコーがかった団子気味の音なものの、周りが静かなため演奏自体はよく捉えられているという録音。
音質もクリアーさに欠ける典型的なカセット録音の音ということで、サウンドボード音源との音質差による音源切り替わり時の違和感については仕方ない面はありますが、ディスク2頭のオーディエンス音源"Shattered"を、ディスク1のラストにしなかった点は、こちらもまた疑問の残るところ。
そうしておけばディスク2はサウンドボード音源から始まるし、ディスク2自体の音源切り替わり回数も減らすことが出来る、そして何よりデトロイト公演の方は"Shartterd"でディスク1を終わらせていたのだから、こちらもそれで充分だったのではなかったかなと。
その"Shattered"、ラジオ放送に採用されたのは6月28日のメンフィス公演と6月29日のレキシントン公演の2つでしたが、そのどちらよりもミックのテンションが高い好演だったので、大きなミスも無いこの演奏が放送に採用されなかったのは何とも残念で、今後の発掘やオフィシャルリリースに期待したいところ。 |
by Hara ¦ 07:00, Friday, Sep 09, 2016 ¦ 固定リンク
|
Links |
|
|
|