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『Handsome Girls Lexington』(DAC) |
『Handsome Girls Lexington』(DAC-178) 2CD
June.29 1978 Rupp Arena,Lexington, Kentucky
(※)Disc-2 Track8,9 June.28 1978 Mid-South Coliseum,Memphis,Tennessee
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track1-5, Disc-2 Track1-3 Mono Audience Recording Quality:Very Good - Good
(※)Disc-2 Track4 Mono Soundboard Recording Quality:Very Good - Good
(Disc-1) 1.Let It Rock/2.All Down The Line/3.Honky Tonk Women/4.Star Star/5.When The Whip Comes Down/6.Miss You/7.Lies/8.Beast Of Burden/9.Shattered/10.Just My Imagination/11.Respectable/12.Far Away Eyes (Disc-2) 1.Love In Vain/2.Tumbling Dice/3.Happy/4.Hound Dog/5.Sweet Little Sixteen/6.Brown Sugar/7.Jumping Jack Flash/8.Shattered/9.Hound Dog
『Handsome Girls Detroit』(DAC-171) 『Handsome Girls Houston』(DAC-172)に続く、サウンドボード音源+オーディエンス音源による、ラジオ番組「King Biscuit Flower Hour」放送公演全曲収録シリーズ第三弾。
アルバムタイトルからして分かるように、本作が収録しているのはツアー中盤6月28日のレキシントン公演。
ラジオ音源は、"Miss You""Lies""Beast Of Burden""Shattered""Just My Imagination""Respectable""Far Away Eyes""Sweet Little Sixteen""Brown Sugar"Jumping Jack Flash"の10曲。
これまでこの10曲をまとめて聞けたタイトルとしては、Dandelion『Handsome Girls』(DL030-33)とDevil Production『Handsome Girls Definitive Version』(DPCD-09/10/11/12)がありましたが、これらのタイトルはどちらもメインのTSP『Handsome Girls』のコピー部分と、ボーナス扱いで収録されているTSP盤未収だったレキシントン公演からの"Brown Sugar"と"Jumping Jack Flash"の2曲の音質が、かなり差があったりしましたが、本作は10曲全てほぼ同等の音質で聞ける現時点では唯一のタイトルとなっています。
とはいえ、本作も"Brown Sugar"と"Jumping Jack Flash"については新たなテープから起こされてるわけではなく、"Jumping Jack Flash"後半の音ブレが『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』(-)や、その音圧アップの再発タイトル『The Lost Handsome Girls』(-)と同じ箇所で生じていることから推測するに、これらタイトルと同じくLP『Live From England 1974』(-)から音質を調整して収録しているようです。
ちなみに"Brown Sugar"は、大元の放送でアナウンスが被っていたのを嫌ってなのかどうなのかは分かりませんが、イントロが欠けており、『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』と『The Lost Handsome Girls』は、頭3音を7月19日ヒューストン公演の音を補填してノーカットで聞けるようにしていたのに対し、本作はその部分にオーディエンス音源を補填することなく、フェードインで曲が始まる編集となっています。
なお、レキシントン公演からは楽曲以外の部分として、"Let It Rock"を始める前のミック自身によるバンドコールも放送されていましたが、本作は続くオーディエンス音源との音質の落差を嫌って、この部分についてはラジオ音源を使わずオーディエンス音源での収録としています。
ただ、残念ながらオーディエンス音源の方はミックのコール後からの収録となっているので、ミックのコール自体を本作では聞くことが出来ず。
この本作未収のバンドコール放送版、他の収録タイトルにも触れておくと、TSP『Handsome Girls』未収録音源集である『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』と『The Lost Handsome Girls』の他、レキシントン公演からの8曲をまとめて放送した「King Biscuit Flower Hour」1979年6月24日放送回を収録したタイトル 『King Biscuit Flower Hour("Don't Look Back)』(KBFH CD-001-2)と『Just Another Gig』(MAG 901401)があります。
このレキシントン公演、78年ツアーのレア曲"Hound Dog"を前日のメンフィス公演に引き続いて演奏しており、この曲のみモノラルのサウンドボード音源が流出していて、こちらもまた『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』と『The Lost Handsome Girls』にてブート化されていましたが、本作の"Hound Dog"もこのモノラルサウンドボード音源を採用。
既発よりもヒスノイズは多いものの、モコモコとした音だった既発に比べてクリアーな音に仕上げており、聞きやすさは本作の方が上となっています。
あとの"Let It Rock""All Down The Line""Honky Tonk Women""Star Star""When The Whip Comes Down""Love In Vain""Tumbling Dice""Happy"の8曲がオーディエンス音源。
やや団子気味のモノラル録音ですが、それなりに大きく演奏を拾っているので、耳が鳴れれば充分聞けるレベルのもの。とはいえ、メインが高音質のステレオサウンドボード音源なだけに、音源切り替わり時の音質差はかなりのものとなってしまってはいますが・・・。
そのオーディエンス音源で耳を惹くのが"Tumbling Dice"。曲頭の歌い出しが完全にオフになっているというトラブルが起こっています。
この"Tumbling Dice"、ラジオ放送された7月6日デトロイト公演では、間奏後のミックのヴォーカルが会場では出ているにも関わらず、放送ではオフになっているというトラブルが、また7月19日のヒューストン公演ではミックが構成を間違えた挙句、放送禁止用語を発したためにピー音処理して放送、そしてこのレキシントン公演ではマイクトラブルと色々ありますが、収録4公演のうち唯一問題のなかったのがメンフィス公演だったにも関わらず、ラジオで採用されなかったというのが何とも不思議なところ。
本作のディスク2ラスト、8曲目と9曲目にボーナス扱いとして収録されているのは、そのメンフィス公演からのラジオ放送音源"Shattered"と"Hound Dog"。本作にこの2曲のラジオ放送音源が収録されたということは、さすがにメンフィス公演からはこの2曲しか採用されていないので、Handsome Girlsシリーズとしてのリリースはしないというメッセージなのでしょう、きっと。 |
by Hara ¦ 01:43, Saturday, Sep 23, 2017 ¦ 固定リンク
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