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2007年 8月
『A Bigger Bang Soundboard 2005-2007』(WLR) |
『A Bigger Bang Soundboard 2005-2007』(WLR-2039) 1CD
Live Omnibus 2005-2007
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Bob Wills Is Still The King(Oct.22 2006 Austin)/2.Wild Horses(Sep.28 2005 Pittsburgh)/3.Get Up,Stand Up(Aug.10 2005 Toronto)/4.Gimme Shelter(Apr.8 2006 Shanghai)/5.Let It Bleed(Oct.20 2006 El Paso)/6.Mr.Pitful(Aug.10 2005 Toronto)/7.She's So Cold(Oct.22 2006 Austin)/8.Shine A Light(Nov.25 2006 Vancouver)/9.Sway(Oct.22 2006 Austin)/10.Oh No,Not You Again(Oct.22 2006 Austin)/11.Wild Horses(Apr.8 2006 Shanghai)/12.Rain Fall Down(Apr.2 2006 Saitama)/13.Waiting On A Friend(Sep.8 2005 Milwaukee)/14.Start Me Up(June.10 2007 Isle of Wight)/15.Sympathy For The Devil(June.10 2007 Isle of Wight)/16.It's All Over Now(June.5 2007 Werchter)
ABBツアー2005年から2007年のSBD音源オムニバス。
とはいってもクレジット見れば分かる様に、冒頭12曲はオフィシャルDVD『The Biggest Bang』から適当にレアそうな曲を見繕ってコピー。
出たばかりのオフィシャルDVDの音だけを何故にという感は強いですが、これはこれで流して聴くには便利かも。ただし歓声がブツ切れになっていたりと雑な編集につき、この辺はもう少し何とかして欲しかったかなと。
"Start Me Up"と"Sympathy For The Devil"はワイト島フェスのTV放送から。ネットを介した音から作成されている様で、ややシンバル音が不自然。更に"Start Me Up"の序盤は何故か音量レベルが低く、途中からボリュームが上がってようやく他曲と同じレベルになる上、"Sympathy For The Devil"はフェードイン収録。
"Waiting On A Friend"はこちらもTV放送からで、"It's All Over Now"がオフィシャルHPのVirtual Ticketから。
"Waiting On A Friend"はサーというノイズが全編に漂い、"It's All Over Now"は若干音が割れる箇所がありますが、充分高音質といえるステレオSBD音源。
Licksツアーの頃、こういったオフィシャルHP絡みのレア音源を集めたオムニバスが幾つか出ていましたが、今回ははたして。 |
by Hara ¦ 10:28, Sunday, Aug 19, 2007 ¦ 固定リンク
『A Bigger Bang In Lyon』(WLR) |
『A Bigger Bang In Lyon』(WLR-2041) 2CD
June.18 2007 Stade Gerland,Lyon,France
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good-Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.It's Only Rock'n'Roll/4.She's So Cold/5.Bitch/6.Monkey Man/7.Let It Bleed/8.Midnight Rambler/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introduction(1st part)
(Disc-2)
1.Band Introduction(2nd part)/2.You Got The Silver/3.Wanna Hold You/4.Miss You/5.Rough Justice/6.Get Off Of My Cloud/7.Honky Tonk Women/8.Sympathy For The Devil/9.Brown Sugar/10.Satisfaction/11.Jumping Jack Flash(Incomplete)
2007年欧州ツアー6公演目のリヨン公演収録盤。
フィールドの後方で録った様な遠目の音で、観客が静かな部分は音の輪郭が甘めながらそれなりに聴くことが出来ますが、盛りあがる部分になると歓声や手拍子の奥から演奏が聞こえているといった印象。
しかも録音者の周りはノリの良い観客が多かった様で、盛りあがっている様子は伝わってきますが、演奏を聴くという観点からはかなり厳しい音かなと。
何故かディスクをまたがっているメンバー紹介は、ディスク1がブロンディまででディスク2はチャーリーから。したがってロニー、チャック、ボビーはじめホーン隊はカット。
そして"JJF"はクレジットに'taper gettin' caught by security'と表記されているように、1回目のサビのところでセキュリティに見つかってしまったようで、セキュリティの注意やマイクを隠す音がリアルに入ってディスク終了。
こういうのはなかなか聴けるものではないので、ある意味貴重ではありますが、全体的な音も含めよくブート化したなといった感のタイトル。 |
by Hara ¦ 07:52, Saturday, Aug 18, 2007 ¦ 固定リンク
『A Bigger Bang In Paris』(WLR) |
『A Bigger Bang In Paris』(WLR-2037) 2CD
June.16 2007 Stade de France,Paris France
Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.Let's Spend The Night Together/4.Rough Justice/5.All Down The Line/6.She Was Hot/7.Waiting On A Friend/8.Can't You Hear Me Knocking/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice+Band Introduction/11.Happy
(Disc-2)
1.Wanna Hold You/2.It's Only Rock'n Roll/3.It's All Over Now/4.You Got Me Rocking/5.Honky Tonk Women/6.Sympathy For The Devil/7.Satisfaction/8.Brown Sugar/9.Encore/10.Jumping Jack Flash/11.Outro
2007年欧州ツアー5公演目にあたるパリ公演全曲収録盤。
残念ながら音が遠いモノラル録音の上、まるでシャツの中にマイクを隠して録ったかのようなコモった音質。救いは録音者の周りの観客が静かで、
耳障りなのは"Satisfaction"の序盤程度につき、耳が慣れれば充分聴けますが、近年の録音としてはちょっと厳しい印象。
ディスク割りも雑で、収録時間に余裕があるのにキースコーナー途中でディスクチェンジ。それだけでも興ざめなのに、そのキースコーナー2曲目"Wanna Hold You"のチャックのカウントが聞こえたところでディスク終了、そしてDisc-2はいきなりイントロからという始末。
もう少し全体的に高域を持ち上げる等のイコライジング処理をして聴きやすくすれば、多少は印象が良くなるかもしれませんが、基本的にはマニア向け音源かも。
ちなみにDisc-2のトラック9は歓声のみ。 |
by Hara ¦ 02:51, Thursday, Aug 16, 2007 ¦ 固定リンク
『Edinburgh 1982』(SODD 040/41) 2CD
May.28 1982 Green's Playhouse,Edinburgh,Scotland
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Take The A Train - Under My Thumb/2.When The Whip Comes Down/3.Let's Spend The Night Together/4.Shattered/5.Neighbours/6.Black Limousine/7.Just My Imagination/8.Twenty Flight Rock/
9.Going To A Go Go/10.Chantilly Lace/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction
1982年ツアーの最初4公演は、ウォ−ムアップも兼ねて小規模会場で行われていましたが、本作はそのツアー3公演目にあたるスコットランド公演全曲収録盤。
この公演の既発全曲収録盤としてはVGPの『Baby Let's Play House』(VGP-257)
Rattle Snakeの『The Flower Of Scotland』(RS 034/35)とありましたが、どちらも同じ音源。
演奏を大きく拾ったクリアーな音質の録音ですが、後半持ち直しはするものの全体的にギターが奥に引っ込んでしまっている、やや物足りなさを感じてしまう音源。
この既発2タイトル、何故か左右のチャンネルが逆に収録されており、VGP盤は左側の抜けがイマイチなんですが、Rattle盤は右側がイマイチ。
音はRattle盤の方がやや広がりを感じますが、"A列車"はVGP盤の方が長く収録。
そしてこの音源、テープチェンジの関係で"Let Me Go"のイントロがカットされており、Rattle盤の方はそのままにつきイントロが欠けたまま。VGP盤の方は、イントロで本来ある4回のリフの内、途中から収録である2回目のリフをカットし、続く3回目のリフを連続3回収録するという編集をして、曲のサイズを合わせています。
本作はそのVGP盤のコピー。したがって"A列車"の長さも"Let Me Go"のイントロ編集も全く同じではありますが、VGP盤で右寄りだった定位は修正、音質も若干マイルドに仕上げてあります。
オマケのDVD-Rは映画『Let's Spend The Night Together』のヨーロッパ公開版『Rocks Off』。暗めの映像で輪郭もボケ気味、ピッチも早いままではありますが、『Let's-』未収の"When The Whip Comes Down"を手軽に見ることが出来るのが売り。本来だったらオフィシャルに特典映像として収録してもらえるといいんですが・・・。 |
by Hara ¦ 07:35, Wednesday, Aug 15, 2007 ¦ 固定リンク
『Vancouver First Night』(SODD) |
『Vancouver First Night』(SODD 038/039) 2CD
June.3 1972 Pacific Coliceum,Vancouver,British Columbia,Canada
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Brown Sugar/2.Rocks Off/3.Gimme Shelter/4.Bitch/5.Tumbling Dice/6.Happy/7.Honky Tonk Women/8.Loving Cup/9.Torn & Frayed/10.Ventilator Blues
(Disc-2)
1.Sweet Virginia/2.You Can't Always Get What You Want/3.Midnight Rambler/4.All Down The Line/5.Bye Bye Johnny/6.Rip This Joint/7.Junping Jack Flash/8.Street Fighting Man
72年ツアー初日、カナダ・バンクーバー公演全曲収録盤。
この公演を収録したタイトルとしてはIMPの『Vancouver 72』(IMP-CD 022-023)が事典でも挙げた決定盤。
本作は、そのIMP盤からボーナストラックの"I Don't Care"をカットして、純粋にこの初日公演だけをコピーしたタイトル。
したがって、"Rip This Joint"のイントロ欠け、"Bitch""Midnight Rambler"のテープ劣化による音ブレ、"You Can't Always Get What You Want"終了後の歓声の早い絞り、"JJF"と"SFM"の曲間がフェードアウト・イン処理されているのは全てそのまま。
ただしストレートなコピーではなく、"Loving Cup"の序盤に顕著だった音ユレを解消すべく、基テープを新たにモノラルに作り直したり、低域を持ち上げて音に厚みを持たせる等の加工を施しています。
肝心の音源自体は、この時代としては音質・バランス共に良い上質のオーディエンス録音だったことに加え、この公演だけの演奏となった"Torn & Frayed""Ventilator Blues"、ツアー序盤数回のみの"Loving Cup"とレア曲もを聴くことが貴重なもの。
劇的な改善は無い為、既発IMP盤所持者にはあまりアピールしませんが、そのIMP盤のリリースが1994年と今から13年も前の為、あまり見かけなくなってきたこともあり、未聴だった人には良いリリースかも。 |
by Hara ¦ 02:54, Tuesday, Aug 14, 2007 ¦ 固定リンク
『Some Kind Of Fashion』(Godfatherecords) |
『Some Kind Of Fashion』(G.R:206/207) 2CD
July.18 1978 Will Rogers Memorial Center,Fortworth,TX
(※)Disc-2 4-11
June.29 1978 Rupp Arena,Lexington,Kentucky
(※)Disc-2 12
June.28 1978 Mid-South Coliseum,Memphis,TN
(※)Disc-2 13,14
July.19 1978 Sam Houston Coliseum,Houston,Texas
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Let It Rock/2.All Down The Line/3.Honky Tonk Women/4.Star Star/5.When The Whip Comes Down/6.Beast Of Burden/7.Miss You/8.Just My Imagination/9.Shattered/10.Respectable/11.Far Away Eyes/12.Love In Vain/13.Tumbling Dice/14.Happy
(Disc-2)
1.Sweet Little Sixteen/2.Brown Sugar/3.Jumping Jack Flash/4.Miss You/5.Lies/6.Beast Of Burden/7.Shattered/8.Just My Imagination/9.Respectable/10.Far Away Eyes/11.Sweet Little Sixteen/12.Hound Dog/13.Brown Sugar/14.Jumping Jack Flash
曲目を見れば分かるように『Handsome Girls』(TSP-CD-200-4) の抜粋コピー。
単なるストレートなコピーだったらまだ良かったんですが、本作はどういう訳か左チャンネルをモノラルにして収録・・・。
したがってキースのギターは合間にかすかに聞こえる程度のアンバランスな音になっている上、音質もモコモコのレンジの狭い音。
違う年代の写真が入ってはいるものの3面開きの紙ジャケで、ツアーポスター(チラシ?)のレプリカ付きと、それなりに凝った造りになっているのに対し、肝心の音の方はデジタル全盛となった現在、何故にこんな不思議なコピーの仕方でリリースしてしまったのか何とも理解に苦しむ珍盤。 |
by Hara ¦ 02:48, Tuesday, Aug 14, 2007 ¦ 固定リンク
●『Silver Dome 1981』(IMP-N-022)
●『Detroit 1981』(-)
Nov.30 1981 Silverdome,Pontiac Michigan
(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend/15.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Star Spangled Banner
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(※)『Silver Dome 1981』Disc-1 Track14,Disc-2 Track10
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
(※)『Detroit 1981』Disc-1 Track1,2,14,Disc-2 Track10
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
先般その大半が初登場公開された12月1日シルバードーム公演のラジオショーアウトテイクに引き続き、今度はその前日11月30日同会場でのラジオショーアウトテイクと思しき音源がネットにて公開。
この11月30日公演に関しては、ラジオでの採用は無し。
それは事典でも触れたように全体的にもったりとした演奏だったからなのか、はたまた翌日の本番に備えてのテストだったのかは不明ですが、今回公開された音も、左右に振り分けられたダブル・イアンのピアノがやや大きめだったりしてラフさは感じるものの、きちんと歓声もミックスされた正に放送音源そのものといった感じの音源。
上記に挙げた2作は、この音源をメインに作成された11月30日公演全曲収録盤。
シンバル類に圧縮音源特有のフェイザーがかかったような揺らぎが全体的にありますが、どちらのタイトルも高音質。
ただし『Detroit 1981』は音源に何らかのトラブルがあったのか"Under My Thumb"終了まではモノラルにて収録。
ちなみにその"Under My Thumb"のイントロ途中から間奏後のサビ途中までの間、ホワイトノイズ系のノイズがかなり大きめに入っており(これはネット公開時から)、両タイトル共にいずれもノイズ軽減処理を施していますが、『Silver Dome 1981』がその弊害でシュワシュワしてしまっているのに対し、『Detroit 1981』の方が自然な軽減を施しているので、この部分の聴きやすさに関しては『Detroit 1981』。
入力レベルは『Silver Dome 1981』の方が大きめですが、音質差までには至らず。
今回公開された音源は、翌12月1日公演同様にやはり全曲公開ではなく、"Waiting On A Friend""Start Me Up"の2曲がカット。
ただし、この公演も一連の所謂卓直結のSBD音源が流出しており、両タイトルともこの音源を繋いで全曲収録を成し遂げています。
この卓直結音源に関してはマイルドな音質の『Going To A Go Go』(DAC-034)が代表盤ではありますが、
今回の両タイトルはメインのステレオSBD音源に合わせて音質を変えていますが、『Silver Dome 1981』の"Waiting On A Friend"は、Disc-2の"Start Me Up"に比べてもややマイルドにつき、音源切り替わりの際、やや大人しめの印象を受ける為、ここは音質を統一して欲しかったかも。『Detroit 1981』の方は、両曲とも高域を上げた感じの統一された音質で、メイン音源からの切り替わりの違和感も少なめ。
といった具合で、どちらのタイトルも一長一短あるといった感じ。
なお、『Silver Dome 1981』のオマケ映像DVD-Rは、その11月30日のライブ開演前の楽屋でのミックのインタビュー映像や演前のメンバーの様子、そして当日のライブ映像を合間に挟みながら、巨大なステージシステムの運営に関してという現在に繋がる話等をドキュメンタリータッチで手短に紹介する「Inside & Out」という特集番組に字幕を付けたもの。
字幕があってはじめて楽しめるような内容につき、この字幕付きサービスは本当にありがたいオマケ。
ちなみに、この番組でも取りあげられた開演前のメンバーの様子の内、ビルはやはり卓球をしています(笑) |
by Hara ¦ 14:17, Saturday, Aug 11, 2007 ¦ 固定リンク
『Last Night -Live in Osaka 1988-』(-) |
『Last Night -Live in Osaka 1988-』(-)
Mar.28 1988 Osakajo Castle Hall,Osaka,Japan,
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(※)Disc-2 Track 11-14
Feb 1987 Right Track Studios,NY
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.Throwaway/4.Bitch/5.Let's Spend The Night Together/6.Beast Of Burden/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Just Another Night/11.War Baby/12.Harlem Shuffle/13.Foxy Lady/14.Party Doll/15.Member Introduction/16.You Can't Always Get What You Want/17.Radio Control
(Disc 2)
1.Shoot Off Your Mouth/2.Drum Solo/3.Guitar Solo/4.Gimme Shelter/5.Start Me Up/6.Brown Sugar/7.It's Only Rock'n Roll/8.Jumping Jack Flash/9.Sympathy For The Devil/10.Satisfaction
(Bonus Track)
11.Blues Jam/12.Danger Up Ahead/13.Danger Up Ahead/14.Ganster's Moll
ミック・ジャガー、ジャパンツアー最終日にあたる1988年3月28日の大阪公演を高音質収録したアナログ『Last Night』(VLT-1)複刻タイトル。
このアナログ『Last Night』に使用されていた音源は、演奏は大きく録れている反面、邪魔な歓声はさほど拾っていない好録音で、ミックの来日音源としてはトップクラス。
音質の方もすっきりと高域が伸びたクリアーな音で、低音不足気味で音が若干軽めだったり、会場の出音が大きくなるライブ終盤部は気持ち割れ気味の音になるものの、今までCD化(Rはありますが)されなかったのが
不思議な位の好音源。
本作は、そのアナログを基にはしていますが、若干の修正が施されています。
アナログの方には、メインの28日公演に加え、この公演がミックの体調不良により28日に延期されることとなった3月19日同会場でのミック自身のお詫びの挨拶、そしてその28日公演で演らなかった曲("Lonely The Top""Lucky In Love""Say You Will")を3月16日公演から収録と、大阪公演のみでの構成なものの、ある意味日本公演の集大成的な造りとしていましたが、本作はそれらをカット。
LP冒頭に収録されていた19日のお詫びの挨拶の方は、ミックのお詫びの合間に入る通訳部分が丸々カットされているというブツ切れ状態、そしてアナログに収録されていた16日の音はメインに比べるとかなり音質が落ちる上、28日音源の途中に組み込まれていたことから、曲単位での音質差による違和感があった為、これらのカットは妥当かなと。
ちなみに16日公演は『Say You Will』(VGP-236)という全曲収録盤がありますが、今回カットされたのは、それとは違う低音不足の音の軽い別音源。
これらのカットの代わりに、本作では逆にアナログでカットされていたメンバー紹介や、面代わりの関係で音の絞りが早かった"Just Another Night""You Can't Always Get What You Want"それぞれの曲終了直後の歓声、本編ラスト"JJF"終了後からアンコール"Sympathy For The Devil"の最初のドラ1音まで、そしてその"Sympathy-"終了後の歓声を別音源にて補填し、疑似完全版としています。
ただしこの補填音源、中域強めなレンジの狭いカセット特有の音質なのと、歓声がうるさいのが玉にキズ。
全体的な音質に関しては、低音不足気味で軽めの音だったアナログに対し、本作は低域をイコライジングによりやや増強しているようで、若干音に厚みが出ているのに加え、アナログで左寄り気味だった定位も修正しており、アナログよりも幾分聴きやすさが向上。
ボーナストラックは、ミックの2nd『Primitive Cool』のセッションからで、高音質のステレオサウンドボード録音。
この音源に関しては、ストーンズの『Emotional Rescue』時アウトテイクのリメイク"Gangster's Moll"のみが、アナログブート『The Alternate Steel Wheels』(CBS 493257)に収録されていましたが、本作は更に初登場となる3曲を追加収録。
最初の"Blues Jam"はマイナーブルース進行で軽く合わせてみました的な
インストジャムで、ミックは歌わずハープとかけ声のみですが、左チャンネルにミックスされているジェフ・ベックの方は如何にもといった演奏。
続いて2テイク収録されている"Danger Up Ahead"は完全未発表曲。
曲自体はほぼ完成しているものの、まだアレンジを決めかねている段階のようで、2テイク目の終盤には"Throwaway"のイントロやソロでベックが弾いていたあの印象的なフレーズも顔を出していたりしている、なかなか興味深い音源。
といった具合で、本作は初CD化が大半の高音質音源のカップリングにつき、この時期のミックが好きな人にはたまらないタイトルかも |
by Hara ¦ 07:41, Tuesday, Aug 07, 2007 ¦ 固定リンク
『Time Trip』(DAC-063) 4CD
Compilations album of studio outtake & Live
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Gimme Shelter/2.You Got The Silver/3.Sister Morphine/4.Loving Cup/5.You Gotta Move/6.Brown Sugar #1/7.Shake Your Hip/8.Tumbling Dice/9.Bluesberry Jam/10.Ventilator Blues/11.Bitch #1/12.Brown Sugar #4"/13.Wild Horses #4/14.Angie #2/15.Shine A Light
(Disc2)
1.Bitch #2/2.Brown Sugar #3/3.Wild Hoeses #2/4.Dead Flowes/5.Sway/6.Winter/7.Sister Morphine/8.Tumbling Dice/9.Bluesberry Jam/10.Shake Your Hip/11.Stop Breaking Down/12.Loving Cup/13.John's Jam/14.Brown Sugar #2/15.It's Only Rock'n'Roll/16.Honky Tonk Women
(Disc-3)
1.Mother's Little Helper/2.Family/3.Blood Red Wine/4.And I Was A Country Boy/5.I'm Going Down/6.Down Town Suzie/7.Give Me Hamburger To Go/8.Still A Fool/9.No Expectations/10.Prodigal Son/11.Highway Child/12.Street Fighting Man/13.All Down The Line/14.Bye Bye Johnny/15.Rip This Joint/16.Sweet Virginia/17.I Ain't Signifying/18.I Don't Care
(Disc-4)
1.Dear Doctor/2.No Expectations/3.Sister Morphine/4.You Got The Silver/5.Gimme Shelter/6.You Can't Always Get What You Want/7.Jumping Jack Flash/8.Child Of The Moon/9.Citadel #1,2,3,4/10.Citadel #5/11.Citadel #8/12.Citadel #15,16,17/13.Citadel #24/14.In Anotherland/15.We Love You/16.Dandelion/17.19th Nervous Breakdown/18.Yesterday's Papers/19.Get Yourself Together/20.Connection/21.It's All Over Now/22.Carol
●Disc-1は『Time Trip Vol.1』(RS 100-1)、Disc-2は『Time Trip Vol.2』(RS 100-2)の複刻。
このVol.1とVol.2の両タイトルは、サザビーのオークションに出品されたGlyn Johnsのワークテープの内、完走したテイクのみを2枚に振り分け、埋め草的にテイラー期のアウトテイクや放送音源を織り交ぜた作品。
本作のDisc-1 1-6,11,12,14とDisc-2 1,2,4,6,7,14がそれに該当するGlyn Johnsのワークテープに関しては、大半を占めていた『Let It Bleed』から『Sticky Fingers』の年代テイクを集大成し、細かいやり直し部分にも全てチャプターを振った高音質タイトル『Sotheby's Reel 1969-1970』(IMP-N-013)や、
そのIMP盤より音質は若干落ち、"Gimme Shelter"のイントロが1音欠けていたりカウントのみの"Bitch"が未収録ではあるものの、IMP盤未収録だったワークテープの残り2曲"Angie""Winter"を収録した『The Lost Sessions Vol.2』(EVSD-380)といったアルバムがこれまでの
代表的な既発タイトル。
DAC盤も表向き『Time Trip』の複刻ではありますが、完走した曲しか収録していなかった旧『Time Trip』と異なり、やり直しを含めたワークテープ部分はきちんと全て収録。音の方もIMP盤と双璧をなす超高音質ではありますが、IMP盤の様に全てチャプターを振っていない為、曲目リストだけだと分からないのと、埋め草的な音源が間に挟まれることにより一気に聴き通すことが出来ないのが玉にキズ。
ただし、IMP盤でオフィシャルと左右が逆だった"Gimme Shelter""You Got The Silver"の2曲はオフィシャルに準じて修正、また本DAC盤のディスク1トラック11の"Bitch"はテープ頭出しと思われるプチプチといった音がIMP盤より数回多く収録されています。とはいえ、あくまでもプチプチというノイズのみにつき、あってもなくても大差なしといったレベルですが・・・。
"Angie"はピアノの定位が違う別ミックス。既発タイトルの"Angie"は全てオフィシャルと左右が逆でしたが、今回のDAC盤はようやく左右が一致。
"Winter"は『The Lost Sessions Vol.2』で"Unknown""Winter"としてチャプターが別に振られていましたが、"Unknown"の方は"Winter"の1:56から1:59までを逆回転させただけのもの。DAC盤は"Winter"1トラックになっていますが、"Unknown"の方もトラック冒頭にきちんと収録。
Disc-1の7,8,9とDisc-2の8,9,12,13は72年のモントルーリハーサルを放送した「Beat Club」から。この放送では、2テイク演奏した"Tumbling Dice"を含め都合5曲6テイク放送されましたが、本作は全て収録。
ただしダブりがあり、Disc-2の8"Tumbling Dice"は1つのチャプターの中に2テイク収録されていますが、この内の最初の方はDisc-1の7と同じ。
また、Disc-1の9とDisc-2の9にあたる"Bluesberry Jam"は曲終了後のスタジオノイズ時間に若干の差はあるもののテイク自体は同じ
まあ、あくまでも基本は複刻というコンセプトにつき、あえて曲もダブらせたんでしょうけど、出来ればダブりは排除してもらった上、前述したことと被りますが、"ワークテープ""Beat Club"、そしてボーナス的なトラックとそれぞれまとめて収録分けてもらった方が、聞く方も違和感少ないだろうし、資料的な側面からも整理されていて良かった様な気がするので、この点は本当に残念。
なお、他のトラックに関しては、"Ventilator Blues"は6月23日ダラスでのリハーサル。
"Wild Horses #4"はホフマンによると#1とされているアウトテイク、
"Wild Horses #2"の方は『Hot Rocks』初回盤と同じ#4とされているテイク、この2テイクに関しては、何故にこれまでと違う番号を振っているか不明。
"Sway"はシングル盤別テイク。
"It's Only Rockn'Roll"はオフィシャルと同じですが、音質は劣化。
"Honky Tonk Women"は69年のTV番組「Top Of The Pops」から。
Disc-2の"Shake Your Hips"に関しては、本家『Time Trip』は「Beat Club」をダブり収録していたのに対し、DAC盤は#1に差し替え。
"Shine A Light"は#2、"Stop Breaking Down"は#1、これら『Exile On Main St』関連のアウトテイクに関してはVGP『Wingless Angels』(VGP-153)収録の高音質ソースと同じ。
●Disc-3は『Time Trip Vol.3』(15/172/01)の複刻。
スコルピオ盤の方は、大半の曲でスクラッチノイズが確認出来ることから、
色々なアナログから落としてきた寄せ集め。
また、基にしたテープに起因する高周波ノイズが終始漂っている上、
イントロが欠けていたり音飛びのある曲があったり、
曲毎の音量や音質にも差があるという
シリーズの中では一番雑な印象を受けるタイトル。
今回のDAC盤は、スコルピオと違い曲毎の音量及び音質は統一。
また、当然の事ながら高周波ノイズやスクラッチノイズは無し。
サビ前の一箇所音が飛んでいた"Down Town Suzie"も当然音飛び無し。
そしてイントロが欠けていた"Family""No Expectations""Prodigal Son"も
もちろん頭から収録。
ちなみに2〜8の7曲は、同じくDACの『The Trident Mixes』(DAC-052)でも聴けますが、音圧等若干の違いあり。その7曲の内"And I Was A Contry Boy"は『The Trident Mixes』では"I Was Just A Country Boy"、"Give Me Hamburger To Go"も『The Trident Mixes』では"Hamburger To Go"と曲名表記が異なりますが、果たして正式な曲名は・・・。
なお、他のトラックについては、"Mother's Little Helper"はメインのヴォーカルトラックがオフのカラオケテイク。
"No Expectations"は69年ハイドパーク公演のSBD音源。
"Prodigal Son"は69年11月9日オークランド公演2ndショー、"Bye Bye Johnny""Rip This Joint"は72年シャーロット公演からで、いずれもAUD音源。
"Street Fighting Man"はシングルヴァージョンで現行オフィシャルにて入手可能。
"All Down The Line"もシングルバージョンですが、こちらは公式未CD化。
"Highway Child""Sweet Virginia""I Ain't Signfying""I Don't Care"といった『Exile On Main St』関連のアウトテイクに関しては、VGP『Get A Line On You』(VGP-109)でまとめて聴くことができますが、本DAC盤はVGP盤よりも高音質収録。ちなみに"I Ain't Signfying"は、VGP盤では"Ain't Gonna Lie"と表記されています。
●Disc-4は基本的に『Time Trip Vol.4』(RS-23-94-07)の複刻。
ただし、スコルピオ盤には未収録だった"Get Yourself Together"のデモテイクを追加収録。このデモテイクに関しては、これまで収録されたタイトルが少なかったことから、意外にレアなテイク。
トラック1から17までは『Their Satanic Majesties Request』から
『Let It Bleed』あたりまでのアウトテイクを収録。いずれも高音質で、これらの音源はダンデライオンの『Olympic Years 1967-69』(Dandelion 94003)でも同様の音質で聴くことが可能。
"Dear Doctor""No Expectations"は高音質ステレオアウトテイク
Disc-1&2のGlyn Johnsワークテープと被る曲目である"Sister Morphine"はそれとは違いデモバージョン。"Gimme Shelter"は同じくキースが歌うバージョンではあるもののミックス違い。ピアノあたりを注意して聴くと分かり易いかと。"You Got The Silver"は差異が無いのでDisc-1とダブり。
延々入っている"Citadel"と"In Another Land"は、所謂サタニックのアウトテイクボックスからの抜粋。このディスクの中では他の曲に比べ若干音質の鮮度に欠けています。
"JJF""Child Of The Moon"はカラオケテイク。
"You Can't Always Get What You Want"はオフィシャルモノミックスから冒頭のコーラスをカットしただけのもの。
"19th Nervous Breakdown"はお馴染みの別テイク。
"Dandelion""Yesterday Papers"はデモテイク。
"Connection""It's All Over Now"は1967年のテレビ番組「Sunday Night At The London Palladium」から、放送された4曲の内、所謂口パクでないライブ演奏の2曲を収録。この音源としては良好な音質ですが、他の収録曲と通して聴いた場合、かなり音質が落ちる印象を受けてしまうのはいた仕方ないところ。スコルピオ盤は"Connection""It's All Over Now"の曲間をフェードアウト・インにしていますが、DAC盤は切れ目無く繋がっています。またスコルピオ盤で顕著だったハムノイズと思しき低音ノイズもDAC盤は無し。
4枚組ラストを飾る"Carol"は曲前のMCが『Get Yer Ya-Ya's Out!』
と異なっていますが、演奏自体は同じ。
といった具合で、旧スコルピオ盤よりははるかにグレードアップしているものの、
もう少し全体的に整理されていれば文句なしだったんですが・・・。 |
by Hara ¦ 07:50, Thursday, Aug 02, 2007 ¦ 固定リンク
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