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2013年 9月
『Santiago 1995』(-) 2CD
Feb.19 1995 elodromo del Estadio Nacional,Santiago,Chile
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Introduction/2.Not Fade Away/3.Tumbling Dice/4.You Got Me Rocking/5.It's All Over Now/6.Rocks Off/7.Sparks Will Fly/8.Satisfaction/9.Out Of Tears/10.Angie/11.Rock And A Hard Place/12.Love Is Strong/13.I Go Wild
(Disc-2)
1.Miss You/2.Band Introduction/3.Honky Tonk Women/4.Before They Make Me Run/5.Slipping Away/6.Interlude/7.Sympathy For The Devil/8.Monkey Man/9.Street Fighting Man/10.Start Me Up/11.It's Only Rock'n Roll/12.Brown Sugar/13.Jumping Jack Flash
1995年1月から2月にかけて都合16公演行われたVoodoo Loundge南米ツアー、最終の地となるチリ公演収録盤。
この公演は過去に『Southern Quotations From Chile』(VGP-089)のみでプレスブート化されていましたが、このVGP盤、サウンドボード録音での収録ながらモコモコのこもった音質だったことに加え、"Satisfaction"は途中でフェードアウト、"Out Of Tears""Miss You"はフェードイン、"Street Fighting Man"は曲の最後の余韻部分でブツ切れ、そしてアンコールの"Jumping Jack Flash"は未収録と、当時は聴けるだけでもたしかにありがたかったものの、いまいち消化不良なタイトルでもありました。
本作はネットに挙がった、Radio Horizonte (Radio de Chile)で2004年に放送されたというソースを基に作成されたタイトル。
VGP盤とは雲泥の差の高域クリアーな高音質音源。FM放送なのに音声は残念ながらモノラルだったりしますが、逆にモノラルであるが故に普段ステレオ音声では控えめに聞こえるベースがオンになって、弾いているベースラインが聞こえやすくなっていたりするというメリットも。
VGP盤で不完全だった前述の4曲"Satisfaction""Out Of Tears""Miss You""Street Fighting Man"は欠落なしに通して聴くことが出来、加えてVGP盤未収録だった"Jumping Jack Flash"も収録されて、この日の演奏曲全23曲をノーカットで聴くことが出来るようになっています。
ただ今回挙がった音源、逆にVGP盤に収録されていたメンバー紹介がカットされてしまっていたことから、本作はメンバー紹介をVGP盤から音質調整して補填収録してはいるものの、基になるVGP盤の音質が本作のメインとあまりに違うため音質を合わせるにも限度があることから、このメンバー紹介部分はやはりこもった感じの音になってしまってはいるのは致し方ないとこかと。
また今回の音源、ネットに挙げてくれた人の独自編集なのか、もしくは放送自体がそうだったのか、大半の曲間をカットして間を詰めていることから、ライブ中盤以降はたたみかけるように曲が続けざまに流れるというスピーディーな展開となっており、これはこれで新鮮ではあるもののその反面、メンバー紹介以外にも"Rocks Off""Sparks Will Fly""I Go Wild""Slipping Away"の曲紹介を含むVGP盤で聴けた様々なMCが本作では聴けないということになってしまっていますが、本作はさすがにそこまで細かい補填はしなかったようです。
逆に"Rock And A Hard Place"終了後にミックが発した「Oh Yeah」については、VGP盤では基音源のテープチェンジにあたっていたようで、これは本作のみの収録。
なお、VGP盤にもあった曲に被る男性のつぶやきの様なアナウンスは、やはり再放送でもそのままだったようで、本作では"You Got Me Rocking""Satisfaction""Angie""Love Is Strong""Miss You""Start Me Up"の6曲にこのつぶやきが被っています。 |
by Hara ¦ 06:59, Thursday, Sep 26, 2013 ¦ 固定リンク
『Toronto 1989』(GOLDPLATE) |
『Toronto 1989』(GP-1306CD1/2DVD1) 2CD+1DVD
Sep.3 1989 CNE Stadium,Toronto,Canada
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Continenntal Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Undercover Of The Night/6.Harlem Shuffle/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Play With Fire/11.Dead Flowers/12.One Hit/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women/15.Rock And A Hard Place
(Disc-2)
1.Midnight Rambler/2.You Can't Always Get What You Want/3.Little Red Rooster/4.Before They Make Me Run/5.Happy/6.Paint It Black/7.2000 Light Years From Home/8.Sympathy For The Devil/9.Gimme Shelter/10.It's Only Rock'n Roll/11.Brown Sugar/12.Satisfaction/13.Jumping Jack Flash
『Toronto 1989 1st Night』(-)に続いてのWolfgang Vault公開音源をベースとしての、Steel Wheelsツアー3公演目となる9月3日のトロント公演全曲収録タイトル。
公開音源で逆だった左右は、『Toronto 1989 1st Night』同様に本作も反転修正。
2箇所あったテープチェンジによる欠落部は、こちらも『Toronto 1989 1st Night』と同じで、"Play With Fire"と"Dead Flowers"の曲間はビデオ音源を補填してミックのMC含めてこの曲間をノーカットで聴けるようにしていますが、"Little Red Rooster"終盤の24秒ほどの欠落はやはりVGP『Sweet Toronto』(VGP-228)で聴けたオーディエンス音源を補填せずにそのまま。
音質の方はというと、『Toronto 1989 1st Night』は公開音源ほぼそのままでしたが、本作は高域をに持ち上げていることに加えて、音に広がりを与えるエフェクトをかけているようで、『Toronto 1989 1st Night』と比べるとたしかに音がクリアーで広がりを感じはしますが、その反面ヴォーカルやギターが若干奥に引っ込んだ印象を受けるので、このあたりはなんとも好みの分かれるところ。
音質についてはこのようにがんばってはいるものの、肝心な音の部分で本作はやらかしてしまっており、まず"Sad Sad Sad"終了直後の3分40秒、"Harlem Shuffle"0秒とラスト4分14秒、"Miss You"0秒、"One Hit"ドラムが曲を始めた直後0秒、"Little Red Rooster"0秒、"Before They Make Me Run"0秒、そして"Satisfaction"1秒と音ブレが発生してしまっていることに加え、"Play With Fire"は何故かイントロがフェードインという、後発なのにトホホなものとなってしまっています。
一応DVDの方にも触れておくと、こちらは当然のことながら従来通りのライブ中盤がごっそりと抜け落ちた86分の収録ですが、音声はWolfgang Vault公開音源に差し替えているというもの。
画質の方はというと、基はビデオ映像のはずなのにフィルム映像チックなものになってしまっており、この公演の既発プレスDVD2種と比較してみると・・・。
まず『Toronto 1989』(3 logy production)は、輪郭ぼやけ気味ながらもまだビデオ映像であるという面影が残っていることから本作より画質は僅かながら上ですが、このDVD自体の音声が入力過多で歪んでしまっているのがたまにキズということで、どっちもどっちな印象。
もう一つの『Philaderphia』(LBDVD 026)は、タイトルからして間違っている時点で既に嫌な予感がしますが、やはり映像はフィルム映像チックどころかボケボケの色あせたものにつき、よくこれをプレスしたなというタイトルで、これに比べれば本作ははるかに良くは思えますが、いずれにせよビデオ時代より映像は劣化しているので、せめてビデオ時代と同等のものでリリースしてもらいたかったところ。
というわけでプレスの映像DVDも付属というコンセプト自体は良かったものの、肝心のCDの造りが雑というなんとも残念なタイトル。 |
by Hara ¦ 21:58, Sunday, Sep 22, 2013 ¦ 固定リンク
『Toronto 1989 1st Night』(-) |
『Toronto 1989 1st Night』(-) 2CD
Sep.3 1989 CNE Stadium,Toronto,Canada
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Continenntal Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Undercover Of The Night/6.Harlem Shuffle/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Play With Fire/11.Dead Flowers/12.One Hit/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women/15.Rock And A Hard Place/16.Midnight Rambler
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Little Red Rooster/3.Before They Make Me Run/4.Happy/5.Paint It Black/6.2000 Light Years From Home/7.Sympathy For The Devil/8.Gimme Shelter/9.It's Only Rock'n Roll/10.Brown Sugar/11.Satisfaction/12.Jumping Jack Flash
Steel Wheelsツアー3公演目となる9月3日のトロント公演といえば、当時ニューシングルである"Mixed Emotions"をMTVがテレビ中継して日本でもその映像が放送されましたが、その大元であるビデオがごっそりと中盤が抜け落ちているという不完全な状態ながらも90分ほど流出。
そのビデオを基にして欠落部分をオーディエンス音源にて補填して全曲収録としたVGP『Sweet Toronto』(VGP-228)や、ビデオ音声部分のみをCD化しているものの何故か"Continenntal Drift"をカットしたTSP『Live In Tronto』(TSP-CD-150-2)といったタイトルがこれまでリリースされてきましたが、Wolfgang Vaultが全曲をステレオ音声にて公開。
本作はその公開音源をベースとしての全曲収録タイトルで、これまでビデオで欠落していた楽曲群はもちろん、VGP盤もオーディエンス音源で補填をしなかったがために欠けたままの、この頃はまだスタジオアレンジに近い形だった"Jumping Jack Flash"イントロもきちんと通して聴けるようになっています。
この公開音源、ギターは限りなくモノラルに近い振り分けがされているので分かりづらかったりはしますが、最初の"Continenntal Drift"を聴けば一耳瞭然で左右が逆につき、本作は当然のことながら左右を反転修正。
その"Continenntal Drift"、既発VGP盤=ビデオ音声の方はモノラル音声となっていることから、公開音源はビデオ落としではないということが分かります。
では既発VGP盤とTSP盤の左右はというと、ギターでは分かりづらいですがハイハットが左に来ていることから分かるようにいずれも左右が逆。前述の"Mixed Emotions"のテレビ放送を収録した『Beast Of Eden』(LOVE CD 1)はモノラルでの収録となっています。
ちなみに流出ビデオでは欠落していた"Sympathy For The Devil"。公開音源ではチャーリーがシーケンサーに合わせるためのガイドリズムがそのままミックスされてしまっていますが、本来の欠落していないビデオではどうなっているのかなんとも気になるところ。
さて、話を本作に戻すと、公開音源で狂っていがちなピッチは今回ほぼ正常だったようで修正は無し。
テープチェンジによる欠落は2箇所。まずは"Play With Fire"と"Dead Flowers"の曲間で、公開音源ではここでのミックのMCが聴けませんでしたが、本作はビデオ音源からこの部分を補填してこの曲間をノーカットで聴けるようにしています。
続いては"Little Red Rooster"終盤のミックの歌が終わった直後からハープソロの途中まで。VGP盤はこの"Little Red Rooster"がコンプリート収録されていますので、タイムでいうと3分55秒から4分19秒までにあたりますが、残念なことにビデオはこの部分が欠落していたがために、VGP盤もこの曲はオーディエンス音源での収録。よって本作は音質の変化を嫌って、この部分は欠落したままとしていますが、基の公開音源自体がチャーリーのバスドラムが若干ズレたかな程度の繋ぎを施していたため、この部分はよく聴かないと飛んでいるかは分からないようになっています。
なお、この公演ではまだアップタウンホーンズが不参加につき、"Bitch"や"Harlem Shuffle""Rock And A Hard Place"等々のホーンが前面に出てくる曲は、かなり音が薄い印象を受けたりしますが、今となっては逆にこれが新鮮に感じたりも。 |
by Hara ¦ 20:29, Sunday, Sep 22, 2013 ¦ 固定リンク
『Tampa 1994』(-) 2CD
Nov.22 1994 Tampa Stadium,Tampa,Fl
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Introduction/2.Not Fade Away/3.Tumbling Dice/4.You Got Me Rocking/5.Shattered/6.Rocks Off/7.Sparks Will Fly/8.Satisfaction/9.Beast Of Burden/10.Far Away Eyes/11.Doo Doo Doo Doo Doo/12.Love Is Strong/13.It's All Over Now
(Disc-2)
1.I Go Wild/2.Miss You/3.Band Introductions/4.Honky Tonk Women/5.Before They Make Me Run/6.The Worst/7.Sympathy For The Devil/8.Monkey Man/9.Street Fighting Man/10.Start Me Up/11.It's Only Rock'n Roll/12.Brown Sugar/13.Jumping Jack Flash
PPV放送されたマイアミ公演の1つ前となる1994年11月22日タンパ公演収録盤。
これまでオーディエンス音源含めてブート化されてこなかった本公演でしたが、Wolfgang Vaultが全曲を高音質ステレオサウンドボード音源にて公開。本作はそれを基にして作成されています。
これまでのWolfgang Vault公開音源といえば、カセットテープを経由したものがアップされていた主だった故に、ピッチが遅かったり、テープチェンジがほぼ必ず2箇所あったりしましたが、今回アップされた94年音源については時代が進んだこともあり、おそらくDATテープを使って録音したようでピッチの狂いは無し。ただDATテープに変えたといっても120分テープを使用していたようで、"Start Me Up"終了直後から"It's Only Rock'n Roll"1番のAメロ途中までは残念ながらテープチェンジによる欠落が発生しています。ちなみに本作ではこの部分へのオーディエンス音源等による補填はありません。
本作の目玉は、この公演の日替わり曲"Far Away Eyes"。この曲自体は11月に入ってから以降、頻繁に演奏されていますが、VLツアーのステレオサウンドボード音源としては現時点では初登場となります。
その"Far Away Eyes"、元々の公開音源では曲の最後のサビ4回繰り返し部分の2回目「And if you're downright disgusted〜」のヴァースで、おそらく操作ミスにより"Sympathy For The Devil"のシーケンサーがガイドリズム含めて、この2回目のヴァース丸々分鳴ってしまっており、これはこれで貴重なドキュメントだったりしますが、本作はこれを嫌って間奏前のサビの同部分を補填してすんなりと聴けるよう処理しています。
が、今回悲劇だったのはその補填したヴァース部分。よりによってミックが歌詞を間違えており、「And if you're downright disgusted〜」を「So if you're downright disgusted〜」と歌ってしまっていたが故に、この最後のサビの差し替え部分も当然のことながら歌詞が間違ったままにつき、最後のサビ繰り返しは4ヴァースとも「So if you're〜」始まりとなってしまっていることに加え、「And if you're〜」始まりのサビは本作では1回も出てこないことになっています。
なお、本作の初回出荷分は何をどうしたらこうなったのか、ディスク冒頭から"Tumbling Dice"ギターソロ後のAメロ途中までの間が何故か左右逆。
更に加えて、ディスクのタイトル名が「SANTIAGO 1995」と語表記。
(誤)
(正)
そして裏ジャケは裏ジャケで、ダリルジョーンズの名前とボビーキーズのサックスクレジットに誤りがあったという弱り目に祟り目状態で、結局表ジャケット以外は全て交換となったのでした。
(誤)
(正)
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by Hara ¦ 12:34, Sunday, Sep 15, 2013 ¦ 固定リンク
『New Orleans 1981』(-) 2CD
Dec.5 1981 Superdome,New Orleans,LA
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend/15.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Star Spangled Bannner - School Day
いきなりミックが3番丸々すっ飛ばして、間奏からそのままエンディングへとつき進む短縮バージョンの
"Under My Thumb"から始まる12月5日のニューオリンズ公演。
ミックはこの後"Honky Tonk Women"でも、間奏なのにサビを歌い続けようとするといった派手なミスをやらかしてますが、まあいきなりオープニング曲を短縮バージョンにしてしまったことに比べれば些細なことかと。
本作の基となったのは、Wolfgang Vaultで公開されたステレオサウンドボード音源。
このステレオサウンドボード音源、どちらかというとロニーが大きめなもののギターが結構オンになっており、ややあっさり目に感じたDAC『Black Limousine』(DAC-035)に収録のモノラルサウンドボード音源と比べると、この公開音源の方がより熱い演奏に聞こえるのはミックスの賜なんでしょう、きっと。
さて本作、毎度のことながら遅かったピッチは修正。
今回は編集も妙に気合いが入っていたようで、まず公開音源では最後数秒しか収録されてなかった"Take The A Train"。本作の方はかなり長尺で収録していますが、これは他公演から持ってきたのではなく、歓声がメインの公開音源と同じステレオであることと、歓声のクリアーさに比べて楽曲の高域の抜けが若干異なることから、前述のモノラルサウンドボード音源にステレオ歓声を被せてという凝った補填をしているようです。
またご多分に漏れず、この公開音源もテープチェンジによる欠落がありますが、今回は曲中ではなく曲間が2箇所。
まずは"Let Me Go"終了直後からの10数秒間、この部分で聴けないのはミックが叫ぶ「Let Me Go」と
楽器がポロンポロン鳴っている音だけですが、ここにはモノラルサウンドボード音源の同箇所を補填した上で、公開音源のどこかから歓声を持ってきて更にその上に被せるという音源切り替わり時の違和感軽減策をとっている模様。
次の欠落箇所はディスク変わって"She's So Cold"終了後。ここは奇しくもDAC『Black Limousine』の方でもテープチェンジにあたり、DAC盤も終了直後はオーディエンス音源を補填していましたが、本作は"She's So Cold"終了直後にミックが発した「Yeah baby」と「Alright baby」は同様にオーディエンス音源から、続く「Are you feeling good」はモノラルサウンドボード音源をそれぞれ補填。そしてここにも公開音源のステレオ歓声を被せています。
更にこの公演では"Star Spangled Bannner"終了直後にビル・グラハム(今はグレアムと言うらしいですが、ここは昔ながらで)が珍しくお礼のアナウンスを言っていますが、公開音源ではこのアナウンスが花火の音にかき消されほとんど聞こえなかったのに、本作はここもモノラルサウンドボード音源を被せるという芸の細かさが。
またその直後の客出し場内BGM"School Day"にも、ステレオ歓声を被せるといった徹底ぶり。
なお、この公演からはラジオショーに"Let It Bleed"のみが採用されましたが、オーバーダブや短縮等の編集はされずにそのままで放送されています。 |
by Hara ¦ 07:15, Friday, Sep 13, 2013 ¦ 固定リンク
『Stoned In The UK'82 "Bill Wyman We Miss You"』(IMP) |
『Stoned In The UK'82 "Bill Wyman We Miss You"』(IMP-N-003) 2CD +1BDR
June.27 1982 Ashton Gate Park,Bristol,UK
Stereo Audience Recording
Quality:Exellent-Very Good
(Disc-1)
1.Take The"A"Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock〜Going To A Go Go/10.Chantilly Lace/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden
(Disc-2)
1.Let It Bleed/2.You Can't Always Get What You Want/3.Band Introductions/4.Little T&A/5.Tumbling Dice/6.She's So Cold/7.Hang Fire/8.Miss You/9.Honky Tonk Women/10.Brown Sugar/11.Start Me Up/12.Jumping Jack Flash/13.Satisfaction/14.Land of Hope And Glory/15.Fireworks/16.Announcement
IMP 20周年記念リイッシューだそうで、IMPとしては"Shattered"から"Hang Fire"までの間から抜粋された中途半端な1枚物『Bill Wyman We Miss You』(IMP BRIS-0082)
そして全曲収録に拡大された本作と型番同じの2枚組『Bill Wyman We Miss You』(IMP-N-003) に続いて、この公演3度目のリリース。
メインとなる音源はこれまでと同じもので、スピーカーの近くで録ったと思しき、演奏を大きく捉えたバランスの良い録音。
基がカセット録音だけに高域は若干クリアーさが欠けてはいるものの、低域はしっかりと拾っているという音質で、ツアー中盤までしか演奏されなかったレア曲"Chantilly Lace"については、音ユレこそ若干あるものの前述の音の近さもあり、かなり良い音で聴くことが出来ます。
残念ながらこの音源でフル収録というわけにはいかず、基テープに何らかのアクシデントがあったと思しき"When The Whip Comes Down"52秒から"Let's Spend The Night Together"2分35秒までの間での大幅な欠落、そして以後はテープの節約なのか、"Just My Imagination"終了直後9分22秒から9分40秒まで、"Let It Bleed"終了直後7分51秒から8分11秒まで、"You Can't〜"終了直後10分10秒から10分16秒まで、そして"Miss You"終了後8分20秒から"Honky Tonk Women"イントロ開始2音目途中の0分3秒までとこまめな欠落があり、ここにはかなりエコーがかった別のオーディエンス音源が補填されています。
・・・とここまで書いてきましたが、では今回リリースの本作、既に全曲収録となっている旧作『Bill Wyman We Miss You』(嗚呼ややこしい)と比べ、どう変わっているのかというと・・・
インフォでは、イントロの"A列車"も頭切れなしに収録とか書いているようですが、これは旧作も同じで、メイン音源・補填音源共に長さ変わらず。
旧作は終演後の音楽・花火・アナウンスとまめにチャプターを振っているわりに、肝心の"Going To A Go Go"にチャプターが振られていないというトホホなミスがあったりしましたが、本作もそのまんま。
では音質ぐらいはいじっているのかというと、こちらもインフォでは「オリジナル・マスターからのリマスタリングでグレードアップ!」とか書いていましたが、実際聴いてみると旧作と同じで何も変わらず。
いや〜な予感がして、ディスクを見てみると旧作と全く同じ・・・。
結局のところ、20周年記念リイッシューとか謳っていますが何のことはない、過多だったディスク在庫をジャケ変えて、BDRをオマケに付けて出し直しただけのもの。
よって旧作を持っている人には、ジャケに興味が沸かない限りは全くもって無用のタイトル。 |
by Hara ¦ 23:52, Tuesday, Sep 10, 2013 ¦ 固定リンク
『Live In Japan Tokyo Dome 1990 February 27』(-) |
『Live In Japan Tokyo Dome 1990 February 27』(-) 2CD
Feb.27 1990 Tokyo Dome,Tokyo
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Angie/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler/14.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Can't Be Seen/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home/5.Sympathy For The Devil/6.Gimme Shelter/7.Band Introduction/8.It's Only Rock'n Roll/9.Brown Sugar/10.Satisfaction/11.Jumping Jack Flash
2月26日東京ドーム公演のラジオ放送音源を収録したLP『Steel Wheels Tour』(Caution J 1990)を彷彿させる紙ジャケの本作は、Wolfgang Vaultで公開された翌27日最終公演ステレオサウンドボード音源を収録した2枚組タイトル。
本作より先にリリースされた『Tokyo Dome 1990 Final Night』(-)同様に、公開音源で遅かったピッチはほぼ正常に修正。
『Tokyo Dome 1990 Final Night』の方は、高域控えめのややぼやけた音像という公開音源そのままの音でしたが、本作は耳に刺さらない程度に高域を、また低域の方も少し持ち上げて音にメリハリをつけていることから、本作の方が聞きやすさの点では上。
テープチェンジによる、"Mixed Emotions"の間奏が終わった後のAメロ途中「Let's love it to death」直後から数秒間の欠落部処理について。
『Tokyo Dome 1990 Final Night』の方は、本来ミックが「Button your lip baby,Stay on your coat」と歌っているところを、おそらく補填による音質変化を嫌って2番Aメロの「So get off」という箇所をコピー補填していることから、その部分は「So get off lip baby,Stay on your coat」と実際と異なる訳の分からないものにしてしまっていますが、本作はきちんと同日のオーディエンス音源を音質調整して補填しており、音がモノラルになってやや左に寄ったかな程度の見事な出来映えとなっています。
ちなみにこの補填に使われたオーディエンス音源、音の近さがほぼ同等なことや定位がやや左寄りな点も一致することからおそらくVGP『Tokyo Last Stand 1990』(VGP-097)からのコピーだと推測しますが、VGP盤にあった右チャンネル中域の歪みはきちんと除去されています。
ただその一方、もう一箇所のテープチェンジによる欠落部である"2000 Light Years From Home"スタート直後については、VGP盤はノーカット収録されているにも関わらず、本作は『Tokyo Dome 1990 Final Night』同様に音飛びしたまま・・・。
ここもきちんと補填さえしてあれば文句なしだったのに、この点は何とも残念なタイトルではあります。 |
by Hara ¦ 20:54, Monday, Sep 09, 2013 ¦ 固定リンク
『Tokyo Dome 1990 Final Night』(-) |
『Tokyo Dome 1990 Final Night』(-) 2CD
Feb.27 1990 Tokyo Dome,Tokyo
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Angie/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Rambler
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Can't Be Seen/3.Happy/4.Paint It Black/5.2000 Light Years From Home/6.Sympathy For The Devil/7.Gimme Shelter/9.Band Introductions/9.It's Only Rock'n Roll/10.Brown Sugar/11.Satisfaction/12.Jumping Jack Flash
ストーンズに関して言えば、これまでWolfgang Vaultが公開してきた音源は、ラジオ放送の素材と思しきステレオサウンドボード音源ばかりだったことから、KBFHで時折再放送されてきた1973年、1978年、1981年ツアーの音が主でしたが、突如ラジオ放送されていない年代のライブ音源も公開。そのうちの一つが、本作のベースとなった1990年2月27日東京ドームでの初来日最終公演で、当然のことながらステレオサウンドボード録音。
この公演はこれまで後述するオフィシャル採用の3曲に加え、VGP『Tokyo Last Stand 1990』(VGP-097)にてオーディエンス音源で全曲聴くことが出来ましたが、全編ステレオサウンドボード音源というのは初。
"Start Me Up"ではミックの歌い出しが妙にオンになって浮いていたりして、聴き始めではどうなることかと思いきや、以降は前日26日の放送音源同様にギターが若干オフ気味なバランスなのと、少し輪郭のぼやけた音像なのがやや不満の残るところではありますが、安定したミックスで通して聴くことが出来ます。
ちなみにその26日の放送音源では、"Sympathy For The Devil"のイントロで、シーケンサーにシンクロする為のガイドリズムがミキシングミスによりオンになってしまっていましたが、この音源も同様にオンでミックスされてしまっています。
さて本作ですが、リリースするにあたり公開音源で遅かったピッチはほぼ正常に修正しているものの、高域控えめでややメリハリさに欠ける音質はそのまま。
この公開音源も他の公開音源同様にカセットテープを経由してのものだったことから、テープチェンジによる欠落は2箇所。
まずは"Mixed Emotions"で、間奏が終わった後のAメロ途中、「Let's love it to death」直後から数秒間。
この欠落部分については、前述したオーディエンス音源のVGP盤を聴いてみると、ミックは「Button your lip baby,Stay on your coat」と歌っており、歌詞では「Button your」の部分が欠落していましたが、本作はこの欠落部をオーディエンス音源ではなく、2番Aメロの「So get off」という箇所をコピー補填していることから「So get off lip baby,Stay on your coat」と元々ミックが後半歌詞を間違えていたのに加えて、さらに訳の分からないものになってしまっています。音源切り替わりの違和感対策として、同一音源の他所からの補填という策を取ったのでしょうけど、歌のない部分ならともかく、歌詞が変わってしまっているというのは別の違和感が生じているような気もするのですが・・・。
もう一つのテープチェンジによる欠落は"2000 Light Years From Home"スタート直後の、レコードからのサンプリング音をベースに、鍵盤とチャーリーがドカドカ叩いている部分。
本作は特に補填をしていないため、トラックタイムでいうと13秒付近にあたりますが、そこは音が飛んだままとなっています。
なお、この公演からは"Ruby Tuesday"と"Jumping Jack Flash"がオフィシャル『Flash Point』に、シングルのカップリングで"Harlem Shuffle"が採用されていますが、"Ruby Tuesday"は差し替え・カット共に無しでそのままの収録。
"Harlem Shuffle"は3分6秒から3分29秒と3分37秒から3分53秒までのカットだけで、ヴォーカルの差し替えは無し。
"Jumping Jack Flash"は、かけ声以外のヴォーカル全面差し替えに加えて、イントロ7秒から14秒、間奏の終わり部分1分56秒から59秒、そして後奏2分59秒から3分27秒、3分36秒から37秒、3分43秒から3分56秒、4分2秒から4分9秒、4分21秒から4分24秒、4分31秒から4分34秒、5分3秒から5分53秒、6分5秒から6分18秒、6分29秒から6分32秒までとものすごく細切れなカットがされており、この日だけのスペシャルコーラスアレンジ「オーオ、オーオーオッ」も8回だったところを6回にと短かく編集されています。 |
by Hara ¦ 15:46, Sunday, Sep 08, 2013 ¦ 固定リンク
『El Mocambo 1977 +』(Red Tongue Records) |
『El Mocambo 1977 +』(RTR-029) 2CD+4LP
●CD-1
Mar.4&5 1977 El Mocambo Tavern,Toronto,Canada
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent(5,6,13,18)、Very Good
(※)Track 2,4,8,10
Apr.29 1976 Fasthalle,Frankfurt,West Germany
Stereo Soundboard Recording
Quality:Very Good
(※)Track 15,16
June.9 1976 Palais Des Sports,Lyon,France
Mono Soundboard Recording ※Track 16(plus Audience Recording)
Quality:Very Good
●CD-2
Apr.22 1979 Civic Auditorium,Oshawa, Canada (2nd Show)
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(※)Track 12〜17
Mar.12-13 Sound Interchange Recording Studio,Toronto,Canada
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent-Very Good
(CD-1)
1.Route 66/2.Honky Tonk Women/3.Hand Of Fate/4.Fool To Cry/5.Dance Little Sister/6.Mannish Boy/7.Crackin'Up/8.All Down The Line/9.Around And Around/10.Star Star/11.Worried About You/12.Let's Spend The Night Together/13.Band Intro/14.Little Red Rooster/15.Brown Sugar/16.Jumping Jack Flash/17.Crazy Mama(incomplete)/18.Little Red Rooster
(CD-2)
1.Prodigal Son/2.3.Respectable/4.Star Star/5.Beast Of Burden/6.Just My Imagination/7.When The Whip Comes Down/8.Shattered/9.Miss You/10.Jumping Jack Flash/11.Before They Make Me Run/12.Worried Life Blues/13.Sing Me Back Home/14.She Still Comes Around/15.Apartment No.9/16.Say It's Not You/17.Worried Life Blues II
※CD-1・・・LP Side-1〜4、CDー2・・・LP Side-5〜8
CD-1と最初のLP2枚、ボックスのクレジットを見る限りでは、あたかもすべてモカンボ公演のような表記になっていますが、もちろんそんなことはなく"Honky Tonk Women"と"Fool To Cry""All Down The Line""Star Star"の4曲は、1976年4月29日フランクフルト公演のステレオサウンドボード音源から。
左右のチャンネルが逆な上に、過剰なヒスノイズ除去処理で音の余韻がほとんど消されてしまっていることに加え、既発では完走していた"Fool To Cry"は曲の途中でブツ切れというトホホぶり・・・。
そして"Brown Sugar"と"Jumping Jack Flash"は、1976年6月9日リヨン公演のモノラルサウンドボード音源からで、"Jumping Jack Flash"が途中からオーディエンス音源に切り替わってることから、このリヨン部分についてはVGP『Backstage Unlimited』(VGP-203)のコピー。
どうせ他公演から持ってくるなら、パリ公演ならば通しでサウンドボードとなるのに、何故にわざわざリヨン公演なのかというのは理解に苦しむところ。
ちなみにこれら他公演6曲の繋ぎ編集については、ただ差し込んでいるだけでクロスフェードなんてものは一切やっていないという、こちらもまた雑にも程があろうにというトホホぶり。
・・・とすっかり萎えてしまいますが、メインのモカンボ公演について触れておくと、こちらは"Dance Little Sister"終了後のMCの繋ぎ処理からも解るように、IMP『Stereo Mocambo Reels 1977』(IMP-N-017)からのコピーを主として曲順を組み替えたもの。
"Crazy Mama"については、DAC『From Paris To Toronto』(DAC-127) に収録されていた、ソロ後の3コーラス目「plain insane」までの長尺版に差し替えていますが、DAC盤収録のもう一つの目玉だった、イントロでドラムが入ってくる前に被ってくるチョーキングギターがミックスされる前の"Crackin'Up"ステレオミックスの方は未収録という中途半端ぶり。
気を取り直してCDー2ですが、こちらはトロント繋がりということなのか、まずは1979年のCNIBチャリティコンサートのセカンドショーから11曲。
頭の"Prodigal Son"はミックとキースによる2人だけの演奏で、次の"Let It Rock"からがストーンズのライブとなります。
なお、11曲目の"Before They Make Me Run"は、"Prodigal Son"の前に演奏していたThe New Barbariansのエンディング曲。
この公演についてはオーディエンス録音とサウンドボード録音の2種の音源がそれぞれブート化されていましたが、本作に収録されているのはサウンドボード音源の方で、"Respectable" のイントロにオーディエンス音源が補填されていることからも解るように、TSP『Blind Date Revisited』(TSP-CD-202-2)からの抜粋コピー。
よってTSP特有のノイズ除去処理の弊害である余韻の不自然さは本作も同様、ただし音質の方はTSPよりも若干メリハリがついた印象を受けます。
この公演の目玉といえば、やはりイントロからギターの音がはずれまくる"JJF"。そのギターによるメチャクチャぶりもさることながら、何を思ったか他のメンバーが演奏を終えても1人だけシンバルをひたすら叩き続けるチャーリー、といった迷演を聴くことが出来ます。
なお、この公演でのThe New Barbariansは全8曲を演奏しており、前述のTSP盤含む既発は残りの7曲も収録しています。
続くトラック12から17は、これまたトロント繋がりでモカンボ公演の翌週、3月12日と13日のキースのソロセッションからの抜粋収録という、これまた中途半端なもの。
この音源については、VGP『A Stone Alone』(VGP-377)が、ややレンジ狭めの音ではあるものの既発では最良タイトルでしたが、本作はやや高域が引っ込んだ感じの音。ヒスノイズ除去処理の影響で静音部がシュワシュワ鳴っているのは、どちらも大差ありません。
・・・と、どこをとっても中途半端なもので、とても30種近くもストーンズのボックスを出してきたとは思えない仕上げっぷりのトホホ箱。 |
by Hara ¦ 06:51, Friday, Sep 06, 2013 ¦ 固定リンク
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