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2007年10月
『A Bigger Bang In Brno』(WLR) |
『A Bigger Bang In Brno』(WLR-2045) 2CD
July.22 2007 Outdoor Exhibition Centre, Brno, Czech Republic
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.Let's Spend The Night Together/4.Oh No Not You Again/5.All Down The Line/6.Love Is Strong/7.You Can't Always Get What You Want/8.Midnight Rambler/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.You Got The Silver/13.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.Miss You/2.It's Only Rock'n Roll/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Brown Sugar
こちらもブルノ公演収録盤で、前に紹介したゴッドファーザーの『It's Nice To Be Back.....Wherever We Are』(G.R.216/217)と一聴した感じは別音源に聞こえますが、実は同じ。
本作は演奏がかなり右に寄っており、歓声がやや左寄りに聞こえるといった定位で、その左チャンネルからは手拍子がたまに大きく入ってきたりしていましたが、ゴッドファーザー盤はその左チャンネルを嫌い、右チャンネルのみで音を作りあげた模様。
音質自体はゴッドファーザー同様にクリアーですが、こちらもやや高域強め。
本作の方が、音源本来の姿を捉えているという点では良いのかもしれませんが、モノラルにはなってしまってはいるものの、左右のバランスをきちんと修正処理しているゴッドファーザーの方が聴く方の立場からすると聴きやすい印象かなと。 |
by Hara ¦ 07:41, Wednesday, Oct 31, 2007 ¦ 固定リンク
『A Bigger Bang In Hamburg』(WLR) |
『A Bigger Bang In Hamburg』(WLR-2043) 2CD
Aug.15 2007 HSH Nordbank Arena, Hamburg, Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(※)Disc-1 Track1(Part)
Stereo Audience Recording
Quality:Good
(Disc-1)
1.Start Me Up/2.Let's Spend The Night Together/3.Rough Justice/4.Rocks Off/5.Love Is Strong/6.Ruby Tuesday/7.Midnight Rambler/8.I'll Go Crazy/9.Tumbling Dice/10.Band Introductions/11.You Got The Silver/12.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.Miss You/2.It's Only Rock'n Roll/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Crowd Noise/9.Brown Sugar
スタートさせると、いきなりバリバリと割れた音が鳴りだして、嫌な予感のする2007年ハンブルグ公演収録盤。
幸いなことにこの音割れは、"Start Me Up"序盤の音飛び後に解消、以降は高域がすっきりと伸びた聴きやすい音質になります。
全体的にエコーがかなりかかってはいますが、演奏自体は大きめに拾っており、時折手拍子多めなものの耳につく歓声はさほど無し。
マイク向きの関係で演奏はかなり右に寄っている為、左右のバランスはイマイチ。
"I'll Go Crazy"の演奏が終わって次曲"Tubling Dice"までのミックのアドリブ、その"Tumbling Dice"の曲中とメンバー紹介のブロンディ部分、そして"Brown Sugar"曲中に音ブレが発生。
また、"Midnight Rambler"のイントロ前で、チャーリーがドラムを
ドカドカ叩いている部分ではいきなりボリュームが急に下がったりと、基にしたマスターにかなり難があった様。
ちなみにディスク2の8曲目"Crowd Noise"はただ観客が騒いでいるだけのトラック。この無くてもいいトラックだけ何故か音量が大きくなっています。 |
by Hara ¦ 07:38, Wednesday, Oct 31, 2007 ¦ 固定リンク
『It's Nice To Be Back.....Wherever We Are』(Godfather) |
『It's Nice To Be Back.....Wherever We Are』(G.R.216/217) 2CD
July.22 2007 Outdoor Exhibition Centre, Brno, Czech Republic
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
***Bonus Track (Disc-2 Track9-11)
July.20 2007 The Puskas Ferenc Stadium, Budapest, Hungary
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.Let's Spend The Night Together/4.Oh No Not You Again/5.All Down The Line/6.Love Is Strong/7.You Can't Always Get What You Want/8.Midnight Rambler/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.You Got The Silver/13.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.Miss You/2.It's Only Rock'n Roll/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Brown Sugar
*** Bonus Track
9.You Got Me Rocking/10.Rough Justice/11.Ruby Tuesday
チェコはブルノ公演収録盤。
モノラルなのに何故か冒頭やや定位が右寄りなのを除けば、音が近く周りも静かな高音質録音。
録音者の周りの環境の影響なんでしょうけど、"Satisfaction"や"Honky Tonk Women"あたりはなかなかいい感じなんですが、全体的にはやや高域強めなのが難点といえば難点。ただし耳が痛くなる程のレベルではなし。
ボーナストラックは、その2日前にあたるハンガリー公演から3曲。
やや遠目からながら演奏を大きく拾っており、定位がやや右寄りなのと高域が強めなのを除けば、周りの観客も静かで単体リリースしても充分と思える音源。
狙ったわけではないでしょうが、なかなか終われない"You Got Me Rocking"となかなか始められない"Rough Justice"という珍演奏(笑)を聴くことが出来ます。 |
by Hara ¦ 07:50, Monday, Oct 29, 2007 ¦ 固定リンク
『A Bigger Bang Soundboard 2006-2007 Volume 2』(WLR) |
『A Bigger Bang Soundboard 2006-2007 Volume 2』(WLR-2047) 1CD
Live Omnibus 2006-2007
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(※)Track 15
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Let's Spend The Night Together(Apr.2 2006 Saitama)/2.Rough Justice(Apr.2 2006 Saitama)/3.Bitch(Apr.8 2006 Shanghai)/4.Midnight Rambler(Apr.8 2006 Shanghai)/5.This Place Is Empty(Apr.8 2006 Shanghai)/6.It's Only Rock'n Roll(Apr.8 2006 Shanghai)/7.Happy(Feb.21 2006 Buenos Aires)/8.Miss You(Feb.21 2006 Buenos Aires)/9.Paint It Black(Feb.21 2006 Buenos Aires)/10.Satisfaction(Feb.21 2006 Buenos Aires)/11.Learning The Game(Oct.22 2006 Austin)/12.Little T&A(Oct.22 2006 Austin)/13.Ain't Too Proud To Beg(Oct.22 2006 Austin)/14.Worried About You(Feb.21 2006 Buenos Aires)/15.I'll Go Crazy(June.5 2007 Werchter)/16.I Can't Be Satisfied(July.6-10 2006 Milan)
ABBツアーSBD音源オムニバス第2段。
1曲を除くと、前作同様に全てオフィシャルDVD『The Biggest Bang』からのコピー。その唯一の1曲である15曲目の"I'll Go Crazy"はTV放送からの音源で、これのみモノラルにて収録。他のDVD音源に比べると音量が小さいのが難点で、せめてこの位の調整はして欲しかった。
気分的には無視したいCDですが、さりげなくこういうのが1曲紛れ込んでるのが曲者といったタイトル。 |
by Hara ¦ 07:49, Monday, Oct 29, 2007 ¦ 固定リンク
『The Bigger Bang In Stuttgart』(DAC) |
『The Bigger Bang In Stuttgart』(DAC-074) 2CD
Aug.3 2006 Gottlieb-Daimlerstadion,Stuttgart,Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track9&10
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
(※)Disc-2 Track10&11
June.10 2007 Isle of Wight Festival,Seaclose Park,UK
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.Let's Spend The Night Together/6.Ruby Tuesday/7.Streets Of Love/8.Tumbling Dice/9.Midnight Rambler/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Before They Make Me Run
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction/10.Start Me Up/11.Sympathy For The Devil
2006年欧州ツアー屈指の好録音であるシュトッツガルト公演音源を、遅ればせながらDACもリリース。
この音源を収録したタイトルとしては、超高音質ながら"Midnight Rambler"の後半から"Night Time Is The Right Time"全般にDATのトラッキングエラーの様なデジタルノイズが入ってしまっている『The Bigger Bang In Germany』(RS-BBG 030806-1/2)と
そこからボーナストラックをカットした丸コピー盤『The Bigger Bang In Germany』(SODD 034/35)
デジタルノイズこそ入っていないものの、イコライジングで中域を持ち上げたが為にかえって音が劣化したように聞こえてしまっている上、何故か"You Can't Always Get What You Want"の終盤と"Satisfaction"が手拍子の多い遠目の音源に切り替わってしまう『Stuttgart'06』(Check This Out)の3タイトル。
さて本作、左右の音の広がりこそ『The Bigger Bang In Germany』にほとんど大差ないレベルではありますが譲るものの、音質は同等で超高音質。
そして問題のデジタルノイズに関しては、元々ノイズが右チャンネルのみに入っていたことから、"Midnight Rambler"と"Night Time Is The Right Time"の2曲のみ左チャンネルだけのモノラルにして作成。
ただし元々の音が大変近くてモノラルに近い質感だった為、若干定位が変わったと感じる程度でほとんど違和感はなし。今回チェックして気付きましたがCTO盤も同様の処理を行っていた模様。
ただ不思議なのは、デジタルノイズ部分のみをモノラルにしているだけのはずなのに、どういう訳か"JJF"が終わって"IORR"が始まる前のミックのMC「Hello,Stuttgart」の後に『The Bigger Bang In Germany』だと入ってくるかなり大きい口笛が、DAC盤及びCTO盤ではまるで無かったかの様に綺麗に消えている点。
この口笛は"IORR"イントロ前のキースのグリッサンドにも被っているのですが、DAC盤とCTO盤で聴けるグリッサンドには痕跡なく消えています。
他の歓声部分は『The Bigger Bang In Germany』と同じにつき、別マスターということはあり得ないのでなんとも不思議な部分ではあります。
また今回のDAC盤は、既発タイトルがいずれもオープニングSEからの収録だったのに対し、客電が落ちる前の場内BGMから収録しており、既発のコピーでないことを証明。
と、若干の差異はあるものの、遅まきながらようやく2006年シュトッツガルト音源の本命登場といった感じなのかなと。
なお、ボーナストラックの2曲は2007年ワイト島フェスティバルの放送音源から。この2曲に関しては『A Bigger Bang Soundboard 2005-2007』(WLR-2039)にかなり劣化した音で収録されていましたが、本作は当然の事ながら高音質にて収録されています。
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by Hara ¦ 03:45, Friday, Oct 26, 2007 ¦ 固定リンク
『Pontiac's Rebellion』(DAC) |
『Pontiac's Rebellion』(DAC-076)
Nov.30 1981 Silverdome,Pontiac Michigan
(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend/15.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Star Spangled Banner
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(※)Disc-1 Track14,Disc-2 Track10
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
11月30日シルバードーム公演、ラジオショーアウトテイクに大御所DACも参入。
このラジオショーアウトテイク音源に関しては"Waiting On A Friend"と"Start Me Up"の2曲が公開されなかった為、この音源を収録したブートのいずれのタイトルも卓直結のSBD音源を補填していますが、
それ以外にこのアウトテイク音源には
●"Take The A Train"と"Under My Thumb"がネットで公開された当初はモノラルだった為、タイトルによってモノラル・ステレオの違いが発生
●"Under My Thumb"のイントロ途中から間奏後のサビ途中までの
ホワイトノイズ系のノイズ
といった2つのポイントがあり、既発3タイトルと今回のDAC盤が、それをどう処理しているか、またそれ以外の特徴も含めての各タイトルの比較をしてみますと
***『Silver Dome 1981』(IMP-N-022)
"Take The A Train"と"Under My Thumb"はステレオ
"Under My Thumb"のノイズはある程度除去しているもののキュルキュルしている
補填している"Waiting On A Friend"と"Start Me Up"両曲の音質が若干違っているのがやや残念
***『Detroit 1981』(-)
"Take The A Train"と"Under My Thumb"はモノラル
"Under My Thumb"のノイズは多少残っているものの違和感なく除去
***『Union Jack Flash』(White Widow Records)
"Take The A Train"と"Under My Thumb"はモノラル
"Under My Thumb"のノイズは多少残っているものの違和感なく除去
どういう訳か肝心のラジオショーアウトテイク部分の左右チャンネルが逆という致命的欠陥あり。
***『Pontiac's Rebellion』(DAC-076)
"Take The A Train"と"Under My Thumb"はステレオ
"Under My Thumb"のノイズはキュルキュル度がIMPより少ない反面、やや大きめ。
と、各タイトルの特徴を挙げてみるとそれぞれ何かしらありますが、今回のDAC盤は、メインのステレオSBD部分の音質が他タイトルと遜色ないのも当然のことながら、補填のモノラルSBD音源との切り替わり部分も他タイトルに比べて若干ではありますが違和感が少なくなっており、さすが最後発リリースなだけのことはあるといった感じ。 |
by Hara ¦ 03:34, Friday, Oct 26, 2007 ¦ 固定リンク
『02 Arena 2007/Last Night』(SODD) |
『02 Arena 2007/Last Night』(SODD 050/51) 2CD
Aug.26 2007 The O2 Arena,London,UK
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.You Got Me Rocking/4.Rough Justice/5.Ain't Too Proud To Beg/6.She Was Hot/7.You Can't Always Get What You Want/8.Can't You Hear Me Knocking/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.You Got The Silver/13.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.Miss You/2.It's Only Rock'n Roll/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Brown Sugar
足かけ3年に渡る「A Bigger Bang Tour」千秋楽公演。
・・・なんですが、その『A Bigger Bang』から結局この日も演奏されたのは"Rough Justice"1曲のみ。リリースから3年目とはいえライブで映える曲が多かったアルバムだし、仮にもアルバムタイトルを冠したツアーなだけに、もうちょっと演奏しても良かったのではと個人的には思うのですが・・・。
さて、そんな最終日を収録した本作。
同時リリースした前の2公演同様、演奏を大きく拾ったナチュラルな質感の高音質音源。マイクの前の観客位置により時折起こる音質変化や、手拍子・拍手の類が多めな箇所はありますが充分許容範囲につき、記念すべきツアー最終公演収録盤としてはなかなかよいアイテムかと。
なお、この02 Arenaシリーズは、ボーナスとしていずれも同日別音源をDVD-Rに収録。CD-R2枚よりもDVD-R1枚の方が手間がかからないという意図だとは思いますが、個人的にはDVDで音だけ聴くという習性がないので、CD-Rの方でリリースしてもらいたかったかなと。まあ、音の良い方をメインでリリースしているので、オマケの別ソースに関してはほとんど聴く事はないという気もしますが。
ちなみにSODDの最近のリリースタイトルは、いずれもボーナスディスクを
収納する為に厚プラケース仕様となっていますが、個人的には以前の様にメインは普通の薄型2枚組ケースで、オマケのRは別という形にしてもらった方が省スペースで良かったのですが、今後もこの迷惑な(笑)厚ケース路線は続くのでしょうか・・・。 |
by Hara ¦ 03:31, Friday, Oct 26, 2007 ¦ 固定リンク
『02 Arena 2007/2nd Night』(SODD) |
『02 Arena 2007/2nd Night』(SODD 048/49) 2CD
Aug.23 2007 The O2 Arena,London,UK
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.Let's Spend The Night Together/4.Rough Justice/5.All Down The Line/6.She's So Cold/7.Shine A Light/8.Midnight Rambler/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.You Got The Silver/13.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.Miss You/2.It's Only Rock'n Roll/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Brown Sugar
ロンドン公演3部作第2弾。
演奏を大きく拾ったマイルドな質感の聴きやすい音質の好録音。録音者の周りの影響で、時折音が回ったり定位が変わったりしますが、気になる程のレベルではなし。
それよりもやや左側から聞こえる、約1名の観客の手拍子を我慢出来るかが評価の別れるところ。流して聴く分にはさほどといったレベルではありますが、大半の曲で手拍子しているので、一旦気になっちゃうと耳について仕方ないかも。
特にこの日の目玉である2007年欧州ツアー初登場曲"Shine A Light"も、残念ながらこの手拍子の餌食になってますが、追い打ちをかけるようにその手拍子が裏返って入ってしまっているという最悪な展開(泣)。
全体的な音は良いだけにこの手拍子は本当に残念なところ。 |
by Hara ¦ 03:29, Friday, Oct 26, 2007 ¦ 固定リンク
『02 Arena 2007/1st Night』(SODD) |
『02 Arena 2007/1st Night』(SODD 046/47) 2CD
Aug.21 2007 The O2 Arena,London,UK
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.You Got Me Rocking/4.Rough Justice/5.Rocks Off/6.Let It Bleed/7.Beast Of Burden/8.Can't You Hear Me Knocking/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.You Got The Silver/13.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.It's Only Rock'n Roll/2.Respectable/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Brown Sugar
これまでのコピー路線から一転して、2007年欧州ツアーに関してはオリジナル音源路線となったSODDが、ツアーファイナルとなるロンドン3連続公演を一挙リリース。その初日を収録しているのが本作。
最初は会場の出音が小さいことが影響してか音がかなり遠く感じますが、出音が安定し始める中盤あたりからは音も近くなり、時折音のアタックが強く感じる部分やパラパラと入る手拍子、そして周りの観客の影響で音がユレたりはしますが、マイルドな質感の充分高音質といえるレベルの録音。
さすがツアーファイナルなだけあって、全体的に演奏はまとまっていますが、"Rocks Off"のエンディングがボロボロという(笑)、このツアーならではの聴き処もあり。 |
by Hara ¦ 03:26, Friday, Oct 26, 2007 ¦ 固定リンク
『It's A Man's Man's World』(Rattle Snake) |
『It's A Man's Man's World』(RS 214/15) 2CD
June.16 2007 Stade de France,Paris France
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
***Bonus Track (Disc-2 Track9-13)
May.29 2007 Videohouse,Vilvoorde,Belgium
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.Let's Spend The Night Together/4.Rough Justice/5.All Down The Line/6.She Was Hot/7.Waiting On A Friend/8.Can't You Hear Me Knocking/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introduction/12.Happy/13.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.It's Only Rock'n Roll/2.It's All Over Now/3.You Got Me Rocking/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Satisfaction/7.Brown Sugar/8.Jumping Jack Flash
*** Bonus Track
9.She's So Cold/10.Rocks Off/11.Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)/12.Wild Horses#2/13.Infamy#1
2007年欧州ツアー5公演目パリ公演全曲収録盤。
この公演に関しては、本作に先駆けてWLRが『A Bigger Bang In Paris』(WLR-2037)をリリースしていましたが、本作はそれとは別の音源を使用。
WLR盤は音質含め近年の録音としてはかなり厳しい音でしたが、本作は同時リリースの他のRattle Snake盤同様に、演奏を大きく拾ったクリアーで自然な質感の高音質録音。
時折、前の観客の影響で定位や高域の抜けがやや変化したり、若干手拍子を拾ったりはしてますが気にならない程度。
したがってパリ公演に関しては雲泥の差でこちらのRattle盤。
ボーナストラックは5月29日にベルギーで行われたリハーサルから5曲。
音が遠く全体的にエコーがかってはいますがすっきりとした音質で、当然ながら周りは静かで安定している為、充分聴きやすい音。
このボーナストラックでの目玉はスライのカバー"Thank You"と05年ツアー以来となるキースの"Infamy"。
"Thank You"の方は、適当に合わせた感じで始まってはいますが、それなりに力が入っており、一旦演奏が終わった後実際にCDを聴いて確認しているのが興味深いところ。
そして"Infamy"の方は、ミックと思しきハープ入りという本番では有り得ない演奏を聴くことが出来ます。
ちなみに本作と同時リリースの『Prisoners Of Love』で、この日のリハの大半を聴くことが出来ますが、この日演奏されたもう一つの目玉"Can't Be Seen"が未収録につき、残り部分は次作(あるのか)に期待。
なお、"She's So Cold"終盤に音飛びあり。 |
by Hara ¦ 04:10, Monday, Oct 22, 2007 ¦ 固定リンク
『Prisoners Of Love』(Rattle Snake) |
『Prisoners Of Love』(RS 212/13) 2CD
June.8 2007 Goffert Park,Nijmegen,Netherlands
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
***Bonus Track (Disc-2 Track9-13)
May.29 2007 Videohouse,Vilvoorde,Belgium
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.You Got Me Rocking/4.Rough Justice/5.All Down The Line/6.She Was Hot/7.Sweet Virginia/8.Can't You Hear Me Knocking/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Wanna Hold You/13.Happy
(Disc-2)
1.It's Only Rock'n Roll/2.It's All Over Now/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Brown Sugar/8.Jumping Jack Flash
*** Bonus Track
9.Live With Me/10.Bitch/11.Memory Motel/12.Sway/13.You Don't Have To Mean It#1
2007年欧州ツアー2日目、オランダ・ナイメーヘン公演。
初日ほどではないものの、この日も"She Was Hot"の後半や"Happy"はイントロから構成があやふや、またBステでの"It's All Over Now"ではミックが歌い出し始めようとした瞬間に歌詞が飛んだらしく、しばしインスト状態といった具合で、相変わらず演奏は不安定。
さて本作ですが、演奏が近く録れた迫力のあるクリアーな高音質音源にて収録。
録音者の前にいる観客の動きによって定位や高域の抜けに若干の変化はありますが、スピーカーで聴く分には気にならない程度。
また、邪魔な歓声もほとんど無いので、ストレスなく聴くことが出来ます。
ボーナストラックは5月29日にベルギーで行われたリハーサルから5曲。
音が遠く全体的にエコーがかってはいますが、すっきりとした音質で、当然ながら周りも静かで安定している為、充分聴きやすい音。 |
by Hara ¦ 04:06, Monday, Oct 22, 2007 ¦ 固定リンク
『The Unbeatble Rolling Stones』(Rattle Snake) |
『The Unbeatble Rolling Stones』(RS 210/11) 2CD
June.5 2007 Werchter Park, Werchter, Belgium
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
***Bonus Track (Disc-2 Track8-14)
June.4 2007 Werchter Park, Werchter, Belgium
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.Shattered/4.Rough Justice/5.Rocks Off/6.Doo Doo Doo Doo Doo/7.Some Girls/8.Waiting On A Friend/9.Can't You Hear Me Knocking/10.Tumbling Dice/11.I'll Go Crazy/12.Band Introductions/13.Wanna Hold You/14.Slipping Away/15.It's Only Rock'n Roll
(Disc-2)
1.It's All Over Now/2.Satisfaction/3.Honky Tonk Women/4.Paint It Black/5.Jumping Jack Flash/6.Brown Sugar/7.Sympathy For The Devil
*** Bonus Track
8.Back Of My Hand/9.All Down The Line/10.Respectable/11.Waiting On A Friend/12.You Can't Always Get What You Want/13.Get Off Of My Cloud/14.Wanna Hold You
2007年欧州ツアー初日にあたったベルギー公演。
追悼を兼ねてかセットにストーンズでは初カバーとなるJBの"I'll Go Crazy"が組み込まれはしましたが、Licksツアーの準定番だった"Can't You Hear Knocking"、NSツアーの定番"Some Girls"、B2Bツアーの定番"Wanna Hold You"が組み込まれ、いよいよ何のツアーだか分からなくなったセットリスト(笑)。
そしてそのアンコールのオーラスは、同様の企画をしたNSツアーで、あまり盛りあがったという印象のない"Sympathy For The Devil"。
NSツアーではホーンも入れたりして、それなりに体裁を整えようと試みていましたが、この日はいつものまんまのアレンジといった具合で、やはり気の迷いだったのか、次の公演からは定位置に復帰と相成っています。
演奏の方もさすが初日なだけあって、"Some Girls"はふと気が付くと
バッキングはおろかサビでも両方のギターが鳴っていなかったり、"Honky Tonk Women"は歌詞が目茶苦茶、"Paint It Black"ではなかなか歌い出せず、"Brown Sugar"のキースはボロボロと、あきらかにリハ不足といった感じで、別の意味で聴き応えはあります。
さて本作、若干低域軽めな印象はあるものの、演奏は近く録れており、周りの観客は静かで手拍子の類もほとんど気にならない、クリアーな音質の大変聴きやすい高音質音源。
ただし、メンバー紹介だけはややレベル大きめな上、やや観客のざわめきがうるさ気味の別音源を使用していますが、まあ特に問題なし。
ボーナス収録されているのは前日に同会場で行われたリハーサルの模様。
ほとんどモノラルにしか聞こえませんが、"You Can't-"の終盤に飛行機と思しき音が左から右へ流れる為、一応ステレオ録音。
音が遠く分離の悪いモコモコの音質の音源ですが、録音者の周りが静かな為、意外と聴きやすい印象。
何故か"Respectable"後半に、鳥のさえずる声がやたらと入っているのがなんとも不思議。
なお、全体的にバスドラムのアタックが割れ気味に録れていますが、"You Can't-"では聴きづらく感じる程顕著になっています。 |
by Hara ¦ 04:02, Monday, Oct 22, 2007 ¦ 固定リンク
『The Biggest Bang In Frankfurt 2007』(Midnight Music) |
『The Biggest Bang In Frankfurt 2007』(BBT 130607-1/2) 2CD
June.13 2007 Commerzbank Arena, Frankfurt, Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
***Bonus Track (Disc-2 Track6-13)
Aug.3 2006 Gottlieb-Daimlerstadion,Stuttgart,Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.You Got Me Rocking/4.Rough Justice/5.Bitch/6.Monkey Man/7.Sweet Virginia/8.Midnight Rambler/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Wanna Hold You/13.Before They Make Me Run/14.It's Only Rock'n Roll/15.Respectable/16.Satisfaction
(Disc-2)
1.Honky Tonk Women/2.Sympathy For The Devil/3.Paint It Black/4.Brown Sugar/5.Jumping Jack Flash
*** Bonus Track
6.Let's Spend The Night Together/7.Ruby Tuesday/8.Streets Of Love/9.Tumbling Dice/10.Night Time Is The Right Time/11.Slipping Away/12.Miss You/13.You Can't Always Get What You Want
前年の欧州ツアーでは回らなかったフランクフルト公演収録盤。
ジャケのクレジットには「Waldstadion」との表記がありますが、実際は「Commerzbank Arena」でのアリーナ公演。
当然の事ながら全曲収録ではありますが、一部曲間に編集あり。
やや遠目の音で、会場の特性から全体的にエコーがかっていて、音の分離が若干悪いものの、周りの観客が比較的静かなのが幸いし、手拍子の類も程よい感じで入っている好録音。
音質の方もクリアーで聴きやすい上、オン気味の低域が良い方向に作用して、ライブ後半あたりは迫力を感じる好感の持てる音。
この日の"Sympathy For The Devil"では、間奏からサビにかけて、チャーリーがスティック落としたのかドラムレスで曲が進行。通常スティックを落としたなら、片手でリズムキープするなりするんですが、これに関しては、しばらく完全ドラムレスになっているのが珍しいというか、なんとも不思議な印象。
ボーナストラックは、前年のこのメーカーがSubway Music名義でリリースした『The Bigger Bang In Germany』(RS-BBG 030806-1/2)からの流用で、メインのフランクフルト公演と被らない曲を中心に前年のシュトッツガルト公演の超高音質音源から収録。
したがって"Night Time Is The Right Time"には、残念ながらDATのトラッキングエラーと思しき全般にデジタルノイズが入ってしまってます。
ちなみにジャケットには「Limited Tour Edition」との表記があり、4面開きの豪華なデジパック仕様となっていますが、ミックのみ使用されている写真が81年だったりするという、この辺のアバウトさはいかにも海外製といった風情。 |
by Hara ¦ 01:29, Monday, Oct 22, 2007 ¦ 固定リンク
『Southern Bang In El Ejido』(SODD) |
『Southern Bang In El Ejido』(SODD 042/43) 2CD
June.30 2007 Estadio de Santo Domingo, El Ejido, Spain
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Opening/2.Start Me Up/3.You Got Me Rocking/4.Rough Justice/5.Bitch/6.Live With Me/7.Ruby Tuesday/8.Midnight Rambler/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Intoroductions/12.You Got The Silver/13.I Wanna Hold You
(Disc-2)
1.Miss You/2.It's Only Rock'n Roll/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Brown Sugar
スペイン、エル・エジド公演収録盤。
やや距離感はあるものの演奏を大きく拾っており、周りに耳障りな観客もいないことから大変聴きやすい印象の好録音ですが、高域の抜けがイマイチでややコモり気味の印象につき、もう少しイコライジングで抜けを良くした方が良かったかも。
また一部オーバーレベルになっていたのか、チャーリーのバスドラムが時折リミッターがかかったような割れ気味の音になってしまってます。
演奏では、ミックが間奏後の歌の入りを遅れてしまい、後追いコーラス的な歌い方で見事にごまかしている"Start Me Up"が耳に残る印象。 |
by Hara ¦ 07:57, Saturday, Oct 20, 2007 ¦ 固定リンク
『Biggest Ever Bang Madrid』(SODD) |
『Biggest Ever Bang Madrid』(SODD 044/45) 2CD
June.28 2007 Estadio Vicente Caldero'n, Madrid, Spain
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Opening/2.Start Me Up/3.Let's Spend The Night Together/4.She's So Cold/5.All Down The Line/6.Monkey Man/7.You Can't Always Get What You Want/8.Sway/9.Night Time Is The Right Time/10.Tumbling Dice/11.Band Intoroductions/12.You Got The Silver/13.Happy
(Disc-2)
1.Miss You/2.It's Only Rock'n Roll/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Brown Sugar
前年はキースとミックそれぞれのせいで二度も延期・中止になってしまい、ようやく実現したスペインでの3公演目にあたるマドリッド公演収録盤。
中盤以降は若干改善されるものの、基本はレンジが狭い中域メインのカセット録音を彷彿させる音質ですが、演奏を大きく拾っているのと、 ギターが前面に出ているので好印象を受ける音源。
録音者の前にいる人の流れによる音質や定位のムラがあったり、盛り上がる部分では手拍子を結構拾ってはいますが十分許容範囲。
途中で弦を切ったのか、"Honky Tonk Women"のギターソロの途中から、キースが音を思いっきり外したりはしていますが、全体的に演奏は安定しており、それ以外は特筆することはなし。 |
by Hara ¦ 07:47, Saturday, Oct 20, 2007 ¦ 固定リンク
『Nasty Songs』(DAC-065) 2CD
***(Disc-1)
Sep.8 1973 Empire Pool,Wembley,UK (1st Show)
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
***(Disc-2)
July.26 1972 Madison Square Garden,NY
(※)Track1-6
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(※)Track7-15
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Band Introductions/13.Bye Bye Johnny/14.Rip This Joint/15.Jumping Jack Flash
同名のアナログ盤は『Nasty Music』と同内容収録盤でしたが、こちらDAC盤は72年MSGと日付違いの73年ロンドンのカップリング。
Disc-1に収録は、1973年9月8日ウェンブレー1stショー。
このショーは2つのAUD音源がブート化されており、まずは『London'73』(TRASH-03)にて登場の音源。カセット録音特有のレンジの狭い音質ではありますが、演奏が大きく録れている良好モノラル音源。
そしてもう一つが『EMPIRE POOL』(BW-8973)にて登場した音源。『London'73』の音源に比べると演奏は若干遠いものの、高域がすっきりと伸びた大変クリアーな音質で、73年欧州ツアー中でもトップクラスのオーディエンス音源。ただし残念なことに"Gimme Shelter"の中盤以降から曲終了までがカット。
この『EMPIRE POOL』と同じ音源を使用し、前述"Gimme Shelter"中盤以降の欠落を初めとした、この音源の欠点を『London'73』と同じ音源にて補填していたのが『Timeless'73』(VGP-373)。
そして録音自体は同じで"Gimme Shelter"がノーカット収録なものの、肝心の音質が劣ってしまっている『Wembley High Rollers』(HALCYON)。
とここまでがこれまでの音源の流れ。
今回のDAC盤は、メインにHALCYON盤と同じ"Gimme Shelter"ノーカット音源を使用。イコライジングにより『Timeless'73』に音を近づけようとしており、HALCYON盤よりは聴きやすい印象ではありますが、『Timeless'73』に比べると音のすっきり感というか広がりがやや乏しい印象。
またHALCYON盤も含めたこの音源と『Timeless'73』音源では、録音自体が同じなのにそれぞれにカット位置が違うようで、前述"Gimme Shlter"のカット以外でも分かり易いところだと、その"Gimme Shelter"の曲前MCが『Timeless'73』音源だと途中でカットされており、イントロにクロスフェードされていますが、今回の音源はきちんと聴くことが出来ます。
また今回の音源は"Midnight Rambler"のラストがカットされているようで、HALCYON盤は『Timeless'73』音源の音質を落として巧妙に繋げているのに対し、DAC盤は前述『London'73』とも違う、音が遠い3つ目の音源を繋いでいる為、音源切り替わりの際に違和感を感じる作りとなってしまっています。ここはこの音源ではなく『Timeless'73』音源を加工すれば良かったのに何故に?といった印象。
また、テープチェンジにあたって若干欠けている"Honky Tonk Women"のイントロ、HALCYON盤はそのままカットイン収録につき、既発でフェードインしてくる音のアタック音まではっきりと聴くことが出来るのに対し、DAC盤はここでも別音源の歓声を繋いでいる為、HALCYON盤ではっきり聞こえていた最初のリフが曖昧な感じになってしまっています。この辺は曲間ブツ切れのままのHALCYON盤か、曲間がしっかり繋がっているDAC盤かの評価がわかれるところ。
そしてHALCYON盤は、"SFM"終了後のミックのMC「Thank you,goodbye」の後も『Timeless'73』音源を繋いでしばらく歓声を収録しているのに対し、DAC盤はミックのMC直後で終了。
といった具合で、個人的には『Timeless'73』音源をメインとして、"Gimme Shelter"を曲前のMC含めて丸々、今回のDAC盤使用音源で補填しただけの作りの方が良かったような気がするのですが・・・。
替わってDisc-2は72年7月26日のMSG公演
前半6曲は『A Slice Of Rock'n Roll』(VGP-244)や『The Loveliest Night Of Seattle 72』(IMP-CD 034-35)等に収録のAUD音源。
遠目のエコーがかったオーディエンス録音ですが、邪魔な手拍子はなく、音質もクリアーで聴きやすい音源。
ちなみに7月26日公演のAUD音源は2種あり、こちらは音質の良い方にあたりますが、残念ながら今回も既発同様冒頭6曲のみ。
後半はアナログ時代からお馴染みの卓直結ステレオSBD音源。
この音源を収録したCDでは『Welcome To New York』(VGP-312)もしくは『American Tour 1972』(VGP-259)が音質も含めた代表的なタイトル。
今回のDAC盤は、これまでのタイトルのいずれもがヒスノイズ除去により音の余韻が気にならない程度だったとはいえ、微妙におかしかったのに対し、ヒスノイズを残してでもあえて余韻がおかしくならない様に処理していて、一段と音の自然さを強調。
また"Midnight Rambler"11分37秒付近でのテープレコーダーの一時停止操作ミスによると思しき音切れも、これまでのタイトルはいずれも音を摘んでいて音飛びの様になっていましたが、今回はテープそのままにて収録ということで、微妙な違いとはいえ、このSBD音源を収録したCDとしてはベストかなと。 |
by Hara ¦ 01:50, Tuesday, Oct 16, 2007 ¦ 固定リンク
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