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2011年11月
『Shea Studium 1989』(-) 2CD
Oct.10 1989 Shea Stadium,New York City,NY.USA
Stereo Audience Recordings
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Intro./2.Continenntal Drift/3.Start Me Up/4.Bitch/5.Sad Sad Sad/6.Undercover Of The Night/7.Harlem Shuffle/8.Tumbling Dice/9.Miss You/10.Ruby Tuesday/11.Angie/12.Rock And A Hard Place/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women/15.Midnight Rambler
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Little Red Rooster/3.Before They Make Run/4.Happy/5.Paint It Black/6.2000 Light Years From Home/7.Sympathy For The Devil/8.Gimme Shelter/9.It's Only Rock'n Roll/10.Brown Sugar/11.Satisfaction/12.Jumping Jack Flash/13.Outro
エリック・クラプトンが"Little Red Rooster"で客演した10月10日シェイスタジアム公演全曲収録盤(個人的にはシェイではなくシェアの方がしっくりくるんですが・・・)。
この公演のリリースにより1989年SWツアーでクラプトン客演した3公演が全てブート化されたこととなります。
客演した10月19日のLA公演、12月19日のアトランティックシティは、いずれも映像落としのサウンドボード音源でしたが、本作はオーディエンス音源。
中域集まり気味の軽めの音に加え、入力オーバーによる一部音割れもありますが演奏を大きく捉えた好録音で、オーディエンス音源のリリースがあまり無かったSWツアーでは上質の部類。またこの録音、キースの音を大きめに拾っているのもポイント高しかなと。
"Continenntal Drift"から"Start Me Up"にかけてのライブオープニング部分は、観客が大騒ぎなのでどうなることかと思いきや、以後は周りも落ち着いて、楽曲中に耳障りとなる歓声や手拍子の類はさほどありません。
カセット録音なので当然の如くテープチェンジはありますが曲中カットはなし。
ただし"Angie"は基にしたテープの劣化によるものと思しき細かい音ブレあり。その"Angie"以後は若干高域が引っ込みますが、違和感感じる程のレベルではありません。
この公演、クラプトンの客演もですが、"Happy"で曲中迷子になった際の立て直しぶりもなかなかの聴きどころ。
なお、ディスク1冒頭の"Intro"は、客電が消えた直後から"Continenntal Drift"が始まるまでの、観客がワーワー騒いでいる上に飛行機が通過する音だけのトラック。ディスク2ラストの"Outro"は、"Carmen"をバックに花火が打ち上げられている模様が捉えられています。 |
by Hara ¦ 07:24, Wednesday, Nov 30, 2011 ¦ 固定リンク
『Welcome To Australia -Remaster-』(VGP) |
『Welcome To Australia -Remaster-』(VGP-110) 1CD
Feb.27 1973 Royal Randwick Racecource,Sydney,Australia
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Midnight Rambler/13.Band Introductions/14.Little Queenie/15.Rip This Joint/16.Jumping Jack Flash/17.Street Fighting Man
1973年ウインターツアー最終のシドニー公演を、全曲サウンドボード音源で収録したVGPの同名作のリマスター。
ジャケットは新規ではなく、以前の物を流用しているようで、裏ジャケットには「1998 A VINYL GANG PRODUCT.ALL RIGHTS RESERVED」の表記あり。
ちなみにこのVGP盤のジャケット、1997年表記と1998年表記の2種があり、裏ジャケのデザインと背文字の色が異なります。
1997年表記はテイラーの写真が中央で背文字が白
1998年表記はテイラーの写真が左側で背文字は赤
ディスクデザインも変更されており、旧VGP盤はブタマーク入りで「WINTER TOUR SYDNEY 1973」の表記。
2004年再発盤及び今回のリマスター盤は「For Members Only Not For Sale Vol.110」の表記となっていますが、2004年再発盤は盤中央に銀の輪有り(私信Thanks atsu-y氏)。
一方の今回のリマスター盤は中央の銀の輪がありません。
ジャケット使い回しの為、当然の事ながらどこにもリマスターの記載はありませんが、音の方は新たに調整がされているようで、元々レンジ狭めだった旧VGP盤に比べ、気持ち高域を上げたのか若干クリアーな音に仕上っており、太めの音だった旧VGP盤に比べると僅かながら音がスリムになった印象を受けます。
今回のリマスターで何より目玉なのは、イントロが左から鳴っていた"Brown Sugar"がきちんと右から鳴るように定位修正がされている点と、左右が逆だった"JJF""SFM"の2曲がちゃんと修正されている点。これにより、時折曲の途中で突如モノラルになったり定位が動いたりはしてるものの、初の全曲左右一致盤と相成りました。
ちなみに、旧VGP盤と同等の音質で同じく全曲収録盤だった『Sydney,Royal Randwick Racecourse February 26th 1973』(SAM 009)は、"Brown Sugar"のイントロこそ右から鳴っていましたが、"Brown Sugar""JJF""SFM"は左右が逆でピッチ早め。
また、13CD+1DVDのボックス『The Rolling Stones Tour 1973』(WLR-2135)のディスク5は旧VGP盤のコピーです。
なお、テープチェンジにあたった"You Can't Always Get What You Want"終了直後の処理に関しては、旧VGP盤は曲が終わった後にミックが発した「Thank you very much」の後、すぐに"Honky Tonk Women"のイントロが始まる編集になっていましたが、今回のリマスター盤は『Sydney,Royal Randwick Racecourse February 26th 1973』同様に「Thank you very much」の後に続いてミックが発した二言も収録されています。 |
by Hara ¦ 23:57, Thursday, Nov 24, 2011 ¦ 固定リンク
番外編『The Brussels Affair』
Oct.17 1973 Foret Nationale,Brussels,Belgium (1st & 2nd Show)
1.Brown Sugar(1st)/2.Gimme Shelter(2nd)/3.Happy(2nd)/4.Tumbling Dice(2nd)/5.Star Star(2nd)/6.Dancing With Mr.D(2nd)/7.Doo Doo Doo Doo Doo(2nd)/8.Angie(2nd)/9.You Can't Always Get What You Want(2nd)/10.Midnight Rambler(1st)/11.Honky Tonk Women(2nd)/12.All Down The Line(2nd)/13.Rip This Joint(2nd)/14.Jumping Jack Flash(2nd)/15.Street Fighting Man(1st)
まさかの配信のみでリリースされた初の1973年ツアー公式音源は、10月17日に2回行われたブリュッセル公演から。
さすがに公式海賊盤なだけあって、全曲がブート化されている1stショーではなく、これまで流出サウンドボード音源で5曲しか聴けなかった2ndショーをメインにリリースしてきました。
その内訳は、1stショーからが"Brown Sugar""Midnight Rambler""Street Fighting Man"の3曲、そして残りの12曲が2ndショーから。
音の方はボブ・クリアマウンテンのミックスということで、先の1978年テキサスのように、そんなラウドな音実際には出てなかったんじゃ?みたいな音造りではなく、スネアドラムの胴鳴りの音を強調してドラムの音を厚めにしている程度で、さすがオフィシャルという聞きやすい素晴らしい音に仕上がっています。
また一部サイトで既に指摘されているように、2ndショーのテイラーのギターパートには編集が加えられているようで、それをメインにとりあえず現時点で気付いた点を書いておきます。
今回確認に使用した既発音源は下記の4タイトル
1stショーからの10曲をラジオ音源で収録の
『Europe'73』(VGP-011)
1stショー全14曲中13曲をラジオ音源から("Brown Sugar"は間奏でホーンが聞こえるようになったリミックス)、そして残りの"Star Star"をオーディンス音源にて収録し、全曲収録とした
『The Lost Brussels』(VGP-088)
1stショー全14曲をオーディエンス音源で全曲収録の
『Nasty Muzik』(VGP-252)
2ndショーから5曲をサウンドボード音源にて収録の
『Back To The Graveyard』(DAC-113)
●1.Brown Sugar (1st Show)
『Lost Brussels』に代表されるリミックスの放送音源同様に、間奏でのホーンが大きくミックスされていますが、放送音源ではこのホーンをソロ以外の部分は、中央にかなり小さくミックスしていたことに対し、配信音源の方はホーンが右チャンネルにはっきりと聞こえるようミックスされたことにより、サビやAメロでキースのギターが埋もれてしまっているというちょっとした難点も。
曲前のバンドコールも1stショーからですが、ラジオショー音源の方で聞き慣れたバンドコールに被ってくるピアノの音が聞こえません。実はこのピアノの音は実際は"Brown Sugar"終了後のもので、この配信音源でも"Brown Sugar"終了後に聴ける他、オーディエンス音源の『Nasty Muzik』でも確認出来ます。ちなみに『Europe'73』では"Brown Sugar"終了後にもこのピアノの音が入っており、曲の前後でこの同じピアノの音を使い回しているのが分かりますが、曲前ではバンドコールが、曲後はミックの"Happy"の曲紹介MCが重ねられています。
ピアノの音に続いてのミックのMCも1stショーから。
●4.Tumbling Dice(2nd show)
1回目のAメロから2回目のAメロに移る際のテイラーのオブリ(0分26秒から0分29秒)は1stショーの同箇所を補填
●5.Star Star(2nd show)
1回目のAメロから2回目のAメロに移る際に、テイラーのアルペジオっぽいオブリ(0分28秒から0分30秒)がオーバーダブされてますが、『The Lost Brussels』や『Nasty Muzik』収録のオーディエンス音源では確認出来ず。
●9.You Can't Always Get What You Want(2nd show)
2回目のサビで、2つ目の「You Can't Always Get What You Want」に対するオブリは、1stショー2回目のサビの1つ目の「You Can't Always Get What You Want」に対するオブリを補填。
3つ目の「You Can't Always Get What You Want」から被ってくるオブリは1stショーの同箇所から補填。ただしサビが終わった後からAメロに移るまでの間のアルペジオは2ndショー。
・・・と、書いてますがテイラーが同じプレイをしている可能性も否定できません。
●10.Midnight Rambler (1st Show)
曲終了後のミックのMCは2ndショー
●11.Honky Tonk Women(2nd show)
1番Aメロのオブリ(0分33秒から0分46秒まで)は1stショーから補填
●12.All Down The Line(2nd show)
2ndショー本来のギターソロは従来音源を聞くと、トラブルなのか途中からテイラーのギターが鳴らなくなる為、冒頭部から丸々1stショーに差し替え(1分51秒から2分10秒まで)
と、とりあえず現時点で気付いた点を記してみましたが、ライブ盤となると色々いじくるストーンズのこと、これ以外にも色々あるかもしれません。 |
by Hara ¦ 19:46, Wednesday, Nov 23, 2011 ¦ 固定リンク
番外編『Some Girls Live In Texas'78』 |
ついに公式リリースされた1978年フォートワース公演。
映像の素晴らしさは言わずもがなですので、ここではCDの方をTSPの『Handsome Girls』(TSP-CD-200-4)やVGP『Out On Bail』(VGP-278)に代表される従来音源と比べてどうかということに、ちょこっと触れてみますと。
まずは、85分強あったライブをどうやって1枚に収められるのかというのが発売前の疑問としてありましたが、ブートでは『The Rolling Stones American Tour 1978』(WLR-2129)のディスク10がこのフォートワース公演音源にあたり、TSPからのコピーではあるもののライブ全編を曲間カットもなく収録したトータル86分19秒の長時間ディスクとなっていたりしました。
本作はというと、オープニングやMC等の曲間をカットしてトータル79分59秒と、なんとか規格内のCDとしています。ただし、無理矢理詰める為にピッチが若干早めになっているのは玉にキズ。ちなみにDVDの方のピッチは早められていないので一安心。
次に音ですが、すっきりとした感じの従来音源に比べ、このCDのミックスは迫力重視のやや荒めな印象の音質になっており、どちらかというと同じくボブ・クリアマウンテンがミックスした『Live Licks』的な音造りになっていることから、これは好みの分かれるところかもしれません。
続いて「Hot Stuff BBS」での投稿にて分かった、"Miss You""Love In Vain"のテキサス音源欠落部のデトロイト音源補填について
●Miss You
ブート音源では、頭2小節はテキサス音源でその後からデトロイト音源が補填されていましたが、今回は頭からデトロイト音源。また、そのデトロイト公演音源の35秒から43秒の4小節をカットして「I've Hanging〜」からテキサス音源に戻るという編集。
●Love In Vain
ブート音源ではイントロから2回目の「When the train come in the station」が始まる前まではデトロイト音源が補填されてましたが、本作は最初から最後までテキサス音源。イントロに被ってくる長い口笛が、オリジナルビデオ音声収録の『Somewahere In Daras』(-)の曲間等で聴けるものに酷似していることから、この曲に関してはテキサスのオリジナルビデオ音声をミックスし直したものと推測されます。
したがって"Miss You"の頭2小節に関しては、ブートでしか純正のテキサス音源が聴けないという、なんとも微妙なことに・・・。
というわけで前述した音質の好み等も含めて、フォートワース音源のブートが不要になったかというと、まだまだそうでもないようです。 |
by Hara ¦ 02:15, Tuesday, Nov 15, 2011 ¦ 固定リンク
『Sexual Healing』(DAC-117) 1CD
Mar.4&5 1977 El Mocambo Tavern,Tronto,Canada
Stereo Soundboard Recording
Quality:Exellent-Very Good
(※)Track-10-16
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good
(A)・・・Stero Reel A - Rough Mix
(B)・・・Stero Reel B - Rough Mix
(C)・・・Stero Reel C - Final Mix
(D)・・・Stero Reel D - Off Acetate
(E)・・・Mono Mix
(※)音源の分け方は、便宜上既発IMP盤やSODD盤のレビュー時同様とします。
1.Worried About You(A)/2.Crackin'Up(A:part)/3.Route 66(A)/4.Hand Of Fate(A)/5.Around And Around(A)/6.Route 66(B)/7.Crackin'Up(B)/8.Little Red Rooster(B)/9.Let's Spend The Night Together(B)/10.Worried About You(E)/11.Crackin'Up(E)/12.Let's Spend The Night Together(E)/13.Route 66(E)/14.Hand Of Fate(E)/15.Around And Around(E)/16.Crazy Mama(E:part)/17.Dance Little Sister(D)/18.Little Red Rooster(D)/19.Route 66(D)
DAC版エル・モカンボ音源集。
既発の所謂エル・モカンボ音源集大成タイトルとしては下記の二つ。
『Stereo Mocambo Reels 1977』(IMP-N-017)
メインとなる冒頭11トラックには、これまで発掘されているエル・モカンボのアウトテイク10曲にオフィシャルからのメンバー紹介。その後はメインから外れたAリールの"Route 66"に、イントロのみの同じくAリール"Crackin'Up"。メインでは欠落部分をうまく繋げて聴きやすく編集してあった"Let's Spend The Night Together"を欠落部そのままに。アセテート音源からの"Little Red Rooster""Route 66"。そして最後に、オフィシャル音源の編集時にカットされた部分へアウトテイク音源を挟み込んで、オフィシャル作成時にどのような編集がなされたかが一聴瞭然となる"Crackin'Up""Little Red Rooster"を収録。この時点で聴くことの出来るアウトテイクを最良の状態でまず一気に聴かせ、その後で資料的な音を聴かせるという好盤。ただし(D)のアセテート音源のスクラッチ除去処理をしていない為、アセテート音源部になるとノイズが気になるのが難点。
『Live At The El Mocambo Club 1977』(SODD-105)
IMP盤より後のリリースであるこちらは、基本的にはリール毎での収録となっていますが、オフィシャルからのメンバー紹介がリールBの間に挟み込まれているあたりは、何かしらやらかすこのレーベルならでは。(D)のアセテート音源は、きちんとスクラッチ除去処理を行っています。また、"Let's Spend The Night Together"は、IMP盤同様に全長版を収録していますが、IMP盤がテープの上書き部分をそのままの長さで無音収録していたのに対し、本作は無音部分を全部摘んでしまっているが為に、音飛びを起こしているように聞こえるのがなんとも残念。
さて本作、曲の並びはSODD盤同様に音源毎となっていますが、IMP盤やSODD盤が(C)のオフィシャル音源も収録していたのに対し、本作はあくまでもアウトテイク音源のみを収録しています。
ステレオである(A)(B)いずれの音源も、既発より高域を明るめにしつつ、近作のDAC盤の特徴である厚みのある音造りがされています。
また、気になる程ではありませんでしたが既発で時折発生していた、プチッというノイズも丁寧に除去されています。
加えて(B)音源は左チャンネルの音量もほんの僅かながら上げている様で、既発では音がやや右寄りに聞こえていた"Let's Spend The Night Together"も左右に音が広がったように聞こえたりします。
その(B)音源"Let's Spend The Night Together"は、IMP盤同様に欠落部を巧妙に繋いだ編集にて収録されていますが、欠落部そのままの方の収録は無し。
トラック10〜16のモノラル音源は、IMP盤やSODD盤がステレオ音源をメインに収録していた為、いずれもステレオ音源が発掘されていない"Crazy Mama"のみの収録でしたが、本作はLP時代から聴くことが出来た7曲を全て収録。
このモノラル音源に関しては、事典でVGP『El Mocambo 77』(VGP-005)をベストとして挙げていましたが、本作は前述したように厚みのある音にしていることから、VGP盤の方は逆にやや硬めで音の線が細い印象を受けます。
また、本作はヒスノイズ除去を軽めにしていることから、VGP盤でほとんど聞こえなかったヒスノイズが聞こえる反面、VGP盤ではその除去処理の影響でやや不自然だった曲間の場内音が、本作は自然に聞こえます。
ラスト3曲はアセテート音源。IMP盤はアセテートノイズそのままでしたが、本作はVGP盤やSODD盤同様にアセテートノイズ除去処理がされています。
VGP盤はアセテートノイズ除去後も音自体はクリアーでしたが、ヒズノイズの処理はされていなかった為、ヒスノイズ多め。SODD盤はアセテートノイズ除去に併せヒスノイズ除去もしていましたが、その弊害として高域の抜けが悪くなっていました。本作は、音に影響でない程度のヒスノイズ除去処理をしたようで、VGP盤と同等の音のクリアーさを保ちつつ、ヒスノイズはVGP盤より少な目になっています。 |
by Hara ¦ 02:22, Monday, Nov 07, 2011 ¦ 固定リンク
『Live At LA Memorial Coliseum 81』(-) |
『Live At LA Memorial Coliseum 81』(-) 2CD
Oct.9 1981 Memorial Coliseum,Los Angels,CA
(※)Disc-2 Track 12
Oct.11 1981 Memorial Coliseum,Los Angels,CA
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent - Very Good
(※)Disc-2 Track 2
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent - Very Good
(※)Disc-2 Track 12
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Let Me Go/11.Time Is On My Side/12.Beast Of Burden/13.Waiting On A Friend/14.Let It Bleed/15.You Can't Always Get What You Want/16.Band Introductions/17.Little T&A
(Disc-2)
1.Tumbling Dice/2.She's So Cold/3.All Down The Line/4.Hang Fire/5.Star Star/6.Miss You/7.Start Me Up/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Jumping Jack Flash/11.Street Fighting Man/12.Satisfaction
1981年ツアー序盤のLA2日連続公演初日にあたる9日公演全曲収録盤。
この公演に関してはアナログ時代、オーディエンス音源で収録の2枚組LP『Live At L.A.Memorial Coliseum'81』(-)、そして1枚物LP『Live In LA'81 Digest』(-)の組み合わせで、"She's So Cold"を除くこの日の演奏曲26曲中25曲を聴くことができましたが、本作はこれら2種のアナログをライブの曲順に並び替えて複刻。そして欠けていた"She's So Cold"をサウンドボード音源にて補填して全曲収録としています。
事典でこの公演のオーディエンス音源収録盤の代表として挙げた、3枚組LP『Never Too Old To Rock And Roll』(ud6583/4/5)も、上記2種のLPをコピーして再編集したアルバムでしたが、このLPの繋ぎ編集が結構雑だったのに対し、本作は出来うる限り丁寧な繋ぎ処理が施されています。
メインとなるオーディエンス音源は、演奏を大きく捉えた良好録音で、LPはやや硬めの音質でしたが、本作は中域を少し持ち上げていることから、LPと比べると若干音に厚みが増したように聞こえます。
"Let's Spend The Night Together"のリズムを落とす部分で、録音マイクに近づいて調子っぱずれなサビを歌う声が入っているのは減点ものですが、それ以外はそこそこの歓声や手拍子・話し声を拾ってはいるものの不快に感じる程ではなく、1981年ツアーのオーディエンス音源でも上質の部類ではあるかなと。
今回"She's So Cold"の補填として使われているサウンドボード音源は、DAC『Never Too Old To Rock And Roll』(DAC-011)に代表される卓直結の音源。この音源は低域が歪んでしまっている為、オーディエンス音源から切り替わった際、この低域の歪みが若干気にはなるものの、違和感を覚える程ではありません。
ちなみに"She's So Cold"前のMCでは、ミックが曲順を勘違いして"Hang Fire"と曲紹介してしまい、メンバーの指摘で間違いに気付いて「I'm sorry」を謝っており、このサウンドボード音源ではその全てを収録していますが、本作は「I'm sorry」から補填しているので、何故にミックが謝っているのかよく分からなくなっているのはやや残念。
ディスク2のラストは、9日公演では演奏されなかった翌11日公演のアンコール"Satisfaction"を、アナログ盤同様にボーナス収録していますが、メインの9日音源と比べると、レンジの狭めの中域中心気味の音です。
11日公演に関しては、VGPがオーディエンス音源にて全曲収録盤『Never Too Old To Rock And Roll』(VGP-122)をリリースしていますが、そのVGP盤の方は割れ気味でやや落ち着きのない音につき、本作の音源の方が聴きやすい音ではあります。またVGP盤の"Satisfaction"はイントロ途中からの収録でしたが、本作の方の音源はきちんと頭から収録されています。
なお、事典でも触れましたが、本作収録のオーディエンス音源は、当時「サウンドマーケット」というFM番組で「熱狂、ローリングストーンズ 81ライブ−」と題され、以下の19曲が放送されました。
Under My Thumb/When The Whip Comes Down/Let's Spend The Night Together/Shattered/Neighbours/Black Limousine/Twenty Flight Rock/Let Me Go/Band Introductions/Little T&A/Tumbling Dice/All Down The Line/Hang Fire/Star Star/Miss You/Start Me Up/Honky Tonk Women/Jumping Jack Flash/Satisfaction
今では絶対に考えられない何とも大らかな時代だったわけですが、その選曲はというと、前述の観客の歌声が思いっきり入った"Let's Spend The Night Together"や、曲の途中でギターが1本も鳴らなくなるというハプニングが起きた"When The Whip Comes Down"、エンディングが決まらなかった"Neighbours"が選ばれている反面、このツアーの目玉の一つだった"Time Is On My Side"やテンション高い演奏の"Street Fighting Man"が外されているのは何とも不思議なものです。 |
by Hara ¦ 23:51, Thursday, Nov 03, 2011 ¦ 固定リンク
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