|
2011年10月
『Rainbow Springs』(DAC-119) 1CD
Feb.11 1973 Western Springs Stadium,Auckland,New Zealand
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(※)Track 10(part),13-15
Mono Audience Recording
Quality:Good
1.Introduction/2.Brown Sugar/3.Bitch/4.Rocks Off/5.Gimme Shelter/6.Happy/7.Tumbling Dice/8.Love In Vain/9.Sweet Virginia/10.You Can't Always Get What You Want/11.All Down The Line/12.Midnight Rambler/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
日本・香港公演が中止となってしまった為、1973年ウインターツアーとしては、1月22日のハワイ公演以来、約3週間ぶりとなったニュージーランド公演全曲収録盤。
この日はちょっと間が空いた影響もあったのか、いきなり1曲目の"Brown Sugar"では、キースが勘違いして3コーラス目後のサビを繰り返さなくてはいけないところでAメロに戻ってしまったことにより、バンド全体が迷子になっていたり、"Sweet Virginia"ではミックのハープが出だしのA音だけは合っているものの、その後は通常とは違うフレーズを吹いていたりと、
イレギュラーな演奏を聴くことが出来ます。
この公演を収録した既発タイトルは、音自体は聞きやすいもののピッチ早めで音ユレが多い、
Shaved Disc『There's Not A Friend To Help Me Through...』(TSD-019)
そして事典で代表盤として挙げた『Winter Tour-Aukland 1973』(VGP-015)、
及びその再発拡張盤『All Meat Music』(VGP-055)
"Brown Sugar"の頭から"Midnight Rambler"迄のメインとなる音源は、スピーカーの前で録ったのかと思われる程に大変近く録れた音で、ベースの音量が急に上がった"Tumbling Dice"の後半以降はベースラインもくっきりよく聞こえるという、ぱっと聞きサウンドボード録音の様な音。
ただしこの音源は高域が歪み気味に録れてしまっていることから、シンバル類等が耳につく感じになっており、VGP盤は更に高域を持ち上げている為、かなり高域がキツくなっていましたが、本作は中低域に厚みを持たせる音造りにしていることから、どちらかというと比較的聴きやすい音質だったTSD盤を厚くしたかなという印象の音に仕上がっています。
基にしたテープの劣化による"Brown Sugar"や"All Down The Line"での音伸びは、本作も既発同様ですが、基にしたテープが若干既発より良かったようで、TSD盤にあった音ユレ等に関しては本作の方が状態がいい印象かなと。
またVGP盤では、"Gimme Shelter"ソロ以後の右チャンネルと"Happy"ソロ途中からしばらくの間の左チャンネルが、それぞれに音量が小さくなり定位が片寄ってしまってましたが、本作にはそれがなく、安定した定位で曲を通して聴く事ができます。
このメイン音源、"Sweet Virginia"の曲前がテープ節約なのか一部カット、"You Can't Always Get What You Want"のギターソロ途中からソロ後のAメロ「at the reception」迄はテープチェンジと思しき欠落、"Midnight Rambler"終了後のメンバー紹介以降は未収録となっており、既発タイトルはいずれも"Sweet Virginia"の曲前はそのまま、"You Can't Always Get What You Want"に関しては欠落したままクロスフェード編集、ライブ後半は2月20日のアデレイド公演から"JJF""SFM"を持ってきて収録していましたが、本作は同日の別音源でこれら欠落部を補填しています。
そして既発は全てバンドコールが入る寸前からCDが始まっていましたが、本作はその前の30秒程も別音源から持ってきています。とはいえこの部分に関しては、バンドがステージに上がった際のパラパラといった拍手が少しだけ聞こえる程度のものですが・・・。
この別音源、テイラーのギターアンプ正面のポジションだったようで、テイラーのギターが妙に大きく録れており、テイラーの弾いているフレーズは良く聞こえるものの、他の音は遠くなってしまっているというバランスなのが何とも残念。
加えてこの別音源、基テープに相当ヒスノイズがあったようで、ヒスノイズ除去処理はしているものの、この処理特有のシュワシュワといった音が全編に大きく漂っており、まるで蝉が鳴いている中でのコンサートといった感じに聞こえます。
とまあ、補填音源のバランスの悪さはあるものの、初めてこの公演が全曲聴けるようになったのはポイント高いかなと。 |
by Hara ¦ 23:54, Sunday, Oct 30, 2011 ¦ 固定リンク
『Liver Than You'll Ever Be』(DAC) |
『Liver Than You'll Ever Be』(DAC-116) 4CD
Nov.9 1969 Alameda County Coliseum,Oakland,CA (2nd show)
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
(※)Disc-3
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent - Very Good
(Disc-1)
【Ike & Tina Turner】
1.Come Together/2.Respect
【Terry Read】
3.Marking Time/4.I've Got News For You/5.Superlungs My Supergirl
【B.B.King】
6.Get Off My Back Woman/7.Instrumental
(Disc-2 & 4)
1.Jumping Jack Flash/2.Carol/3.Sympathy For The Devil/4.Stray Cat Blues/5.Prodigal Son/6.You Gotta Move/7.Love In Vain/8.I'm Free/9.Under My Thumb/10.Midnight Rambler/11.Live With Me/12.Gimme Shelter/13.Little Queenie/14.Satisfaction/15.Honky Tonk Women/16.Street Fighting Man
(Disc-3)
1.Sympathy For The Devil/2.Stray Cat Blues/3.Prodigal Son/4.You Gotta Move/5.Love In Vain/6.Live With Me/7.Gimme Shelter/8.Little Queenie/9.Satisfaction
ストーンズのブートレグ第1号であるLP『Live'r Than You'll Ever Be』(Lurch Records)と同名を冠した本作は、そのLPに収録されていたオーディエンス音源の全長版はもとより、サウンドボード音源、そして別のオーディエンス音源によるストーンズ本編と前座までも収録した1969年11月9日オークランドコロシアムでのセカンドショーの集大成的タイトル。
●ディスク1
ディスク1は、この公演の前座3組を約50分程。
頭2曲はアイク&ティナ・ターナー。『Get Yer Ya-Ya's Out』のデラックスエディション収録のMSG公演でも演奏されていた"Come Together"は途中から。次の"Respect"は曲終了後のショーのフィナーレ部分がブツ切れ。
続いてはテリー・リード。この人に関しては、ジミーペイジにロバートプラントを紹介した人とか、1990年にジョン・エントウイッスル、キースエマーソン、ジェフ・バクスター、サイモン・フィリップスが組んだバンド「THE BEST」での来日がアナウンスされていたのにドタキャンした人という印象しかなかったりします(苦笑)。収録3曲中"Marking Time"は途中から。
3組目はBBキング。"Get Off My Back Woman"は途中からの収録な上、曲中(1分47秒)にもカットあり。次の"Instrumental"は、音源がソロ部分の途中から始まって、ソロが終わりかけたとこまでの収録につき、曲名を特定出来ずにこう表記したのかなと。
音の方は、3組ともやや遠目からの録音のようですが、演奏を大きく捉えた耳障りな手拍子や歓声のない好音源です。
●ディスク2
ディスク2は、初ブート化となるオーディエンス音源にてストーンズのセカンドショーを全曲。
この音源のトピックはやはり、従来のオーディエンス音源ではテープチェンジにあたってしまっていた為、聴くことが出来なかった"Under My Thumb"の前半部を聴くことが出来る点。
録れている音はというと、こちらも従来のオーディエンス音源同様にややスピーカーから離れた録音ですが、従来音源と比べても、スネアが若干引っ込んで、ミックのヴォーカルが気持ちエコーがかっているかな程度の違いで、ほとんど大差ありません。また、歓声や手拍子もたしかに従来音源とは異なっていますが、この音源もまた従来同様に周りの観客が静かだったようで、耳障りな歓声や手拍子の類はありません。
こちらの音源では、前述の"Under My Thumb"がフルに録れている代わりに、"Live With Me"がテープチェンジで後半の1分強しか録れていませんでしたが、本作は、前曲"Midnight Rambler"終了直後にミックが発した「Arlight」のちょっと後から、曲が始まって1分58秒までの欠落部分に、従来のオーディエンス音源を補填。ほとんど両方の音源に違いがない為、全く違和感なく曲を通して聴くことが出来ます。
従来音源では録音レベル調整の為に一部で音量がかなり上下していた"JJF"に関しては、こちらの音源も1回目のサビから2コーラス目にかけて、同じくレベル調整をしていたようで音量の変化自体はありますが、従来程の上下幅ではありません。
また、バンド名だけではあるものの、従来音源では聴けなかったオープニングのバンドコールを収録していますが、従来音源で聴けた終演後の客出し場内BGMは、その前にテープを止めたようで未収録。本作のこの最後の部分はフェードアウトせずにブツ切れでディスクが終わっています。
観客が盛りあがった"Satisfaction"では、マイクの前の観客の動きの影響による音の変化が従来音源にもありましたが、本作の方が変化幅は大きいようです。
●ディスク3
ディスク3は、アナログ時代1枚物LP『Oakland Sixty-Nine』(-)にて初ブート化されたサウンドボード音源。
残念ながらライブ全編ではなく、序盤・中盤・終盤がカットされた曲目となっており、1972年にビル・グラハムがラジオで流したと言われる音源ですが、今のところアナウンスの入った番組全体とか、本作収録曲以外の曲は未発掘。
卓直結の音源故、歓声は拾っておらず生々しい音ではありますが、この手の音源特有のバランスの悪さはさほど感じません。
本作の音質は、中域に音が集まりレンジの狭かったアナログや、音のレンジ自体はアナログより広がっているもののヒスノイズ多めの既発代表盤CD『Oakland Sixty-Nine』(RS-692=VGP-003)に比べて、ヒスノイズを余韻に影響ない程度に除去し、VGP盤ではやや響き気味だった中低域を絞って一段と落ち着いた印象の聴きやすい音に仕上げています。
また。VGP盤では基にしたアナログの質が良くなかったのか、"Live With Me"以降に定期的なスクラッチノイズと思しきノイズが入っていましたが、本作にはそのようなノイズは無し。
この音源、アナログ時代から"Satisfaction"の3コーラス目冒頭に音切れがあり、『Oakland'69』(AF005)や『Oakland Coliseum Arena 1969 FM-SB』(SODD-029)は、その切れている部分に1コーラス目の同部分を繋げて、すんなりと聴かせる作りになっていますが、1曲毎にフェードアウトするのが難点。
本作のこのカット部分に関しては、これらタイトルと異なり、欠落部には2コーラス目から音を持ってきて、必要最小限分のみの補填をしています。
"You Gotta Move"頭の1音が欠けているのは本作も既発盤同様ですが、既発盤で最初のカッティング直後に音量レベルが低くなっていた点に関しては、本作はそのようなことなくすんなり聴くことが出来ます。
●ディスク4
ディスク4は、LP『Liver Than You'll Ever Be』のオーディエンス音源全長版。
この音源、ややスピーカーから離れた位置から録られたと思しき音ではありますが、演奏自体は大きく捉えており、また周りの観客が静かなこともあって、非常に聴きやすい好録音。
この音源のこれまでの代表タイトルはVGP『From San Francisco To Paris』(VGP-276)
それまでのタイトルに比べ、全体的にクリアーさが増した過去最高音質タイトルでしたが、本作はこのVGP盤の音に若干ですが厚みを増した音造りとしています。
また、このVGP『From San Francisco To Paris』は、終演後の客出し場内BGMを初めて収録したこの音源の全長収録盤でしたが、本作もメインの音源自体の長さは全く同じ。
また従来タイトル全てで前半部が欠落していた"Under My Thumb"に関しては、ディスク2のオーディエンス音源を補填し、全く違和感なく1曲通して聴けるようにしてあります。
同じく従来盤全てにあった"Little Queenie"イントロの音量変化も本作は均一に。
その音量変化といえば、オープニングの"JJF"では録音時のレベル調整の影響で下記の4つが大きく音量が小さくなってしまっていますが、本作及びVGP『From San Francisco To Paris』では、その部分の音量を持ち上げている為、まるでスプレーを吹き付けているかのようなヒスノイズが炸裂しています。
1)最初のサビの「gas gas gas」の2回目・3回目と次のギターストロークの頭。
2)2番「schooled with a strap right across my back」の間の2箇所。
3)2回目のサビの「In fact」の前
4)3番「And left for dead」の「dead」が終わるあたりと「I fell down」に入る直前
ちなみにVGP『From San Francisco To Paris』リリース以前のVGP盤で、"JJF"のこの部分はどうだったかというと・・・。
まずは紙ジャケ仕様でリリースされた『Liver Than You'll Ever Be』(RS-510)
ディスクのレーベル面は銀で、Lurch Records表記とTMOQのロゴあり。1)はカットされていて音飛びとなっており、あとの3つは音量そのまま。
続いては、プラケ仕様でVGP表記入りの黒レーベルとなった
『The Original Liver Than You'll Ever Be』(VGP-024)
1)は音量が下がる部分を、3回目のサビの同部分補填。2)と3)は1番の「And I howled 」からサビ「In fact it's a gas 」迄を補填。4)は3番自体をおかしな編集にしており、最初の部分の歌詞が「I was raised by a toothless bearded hag,I was drowned,to my feet and I saw they bled,」と意味不明な物になってしまってます。
なお、ジャケットは『The Original Liver Than You'll Ever Be』でプラケース仕様ですが、中のディスクは紙ジャケ仕様『Liver Than You'll Ever Be』と同じRS-510というものもあったりするので要注意。
本作は前述した通り、これら"JJF"のレベル調整部分はまるでスプレーを吹き付けているかのような音になっているわけですが、"Under My Thumb"同様にディスク2の音源を補填すれば、このようなことにならないのにそれをやっていないのは、基の音源に記録されていた音を最大限生かすという意味からすれば正しいのでしょうけど、既にそれはVGP『From San Francisco To Paris』でやっていることにつき、ここは聴きやすさ優先で補填して欲しかったかなと。 |
by Hara ¦ 23:59, Monday, Oct 24, 2011 ¦ 固定リンク
『Confessuin The Blues』(Chess) |
『Confessuin The Blues』(Chess LPS 1487) 1LP
June.10-11 1964 Chess Studio,Chicago,USA
(※)Side 2 Track 8
May.12 1964 Regent Sound Studios,London,UK (?)
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(※)Side 2 Track 6,7
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Side 1)
1.It's All Over Now/2.I Can't Be Satisfied/3.Stewed And Keefed/4.Around And Around/5.Confessin' The Blues/6.Down In The Bottom/7.Empty Heart
(Side 2)
1.Hi-heel Sneakers/2.Down The Road Apiece/3.If You Need Me/4.Look What You've Done/5.Tell Me Baby(How Many Times)/6.Time Is On My Side/7.Reelin' And Rockin'/8.Don't Lie To Me/9.2120 South Michigan Avenue
1964年6月10-11日のチェススタジオ録音集。
曲の並び、"Look What You've Done"の曲前に曲名コールが入っていること、そして欠けていた"Reelin' And Rockin'"のイントロを聴きやすくする為に本来4回を3回に編集している点、全て同じであることから、このLPは1964年から1965年にかけてのチェススタジオ録音集『2120 South Michigan Avenue』(CD番号はCHESS 64、LP番号はCHESS 1/2)の1964年6月10-11日部分と同内容盤。
この『2120 South Michigan Avenue』は1枚物のCDと2枚組LPの2種リリースされていますが、本作収録曲の面割に関しては、2枚組LPと本作は異なっており、2枚組の方は本作収録16曲がディスク2枚にまたがっています。
オルガンイントロバージョンの"Time Is On My Side"と"Reelin' And Rockin'"はモノラルで、残りの曲はステレオミックス。
"2120 South Michigan Avenue"はロングバージョンの方。
なお、サイド2の"Don't Lie To Me"に関しては、本「Das Weissbuch Recording Index 1961-2003」やNicoのHPでは1964年5月12日のロンドン・リージェントスタジオでの録音とされている一方、日記形式の本「Good Times Bad Times」や本「Complete Recording Sessions」では1964年6月11日のチェススタジオ録音となっており、本作は後者の説をとって収録しているようです。
ジャケットやレーベルにチェスレーベルのロゴを入れる等、それっぽい造りにしていたりして好感持てますが、直接印刷ではなく貼り付け式のジャケットが糊でふやけてしまっているのは何ともおそまつ。
なお、他の1964年6月10-11日のセッション音源を主としたタイトルとしては、日本編集のオフィシャル・アナログ盤の拡大複刻版として、VGPがレーベル名を伏せてリリースした『Chicago Chess Sessions』(London)がありましたが、前述の"Don't Lie To Me"は前者の説をとり未収録。"2120 South Michigan Avenue"ロングバージョンのステレオミックスもリリース当時は未発掘だった為に未収録。
そして何故か"Time Is In My Side"も未収録となっていますが、代わりに"It's All Over Now""Confessin Blues""I Can't Be Satisfied""Look What You've Done"のモノラルミックス、"2120 South Michigan Avenue"のショートバージョンのステレオミックスおよびロングバージョンのモノラルミックスを収録しています。
ただ、このVGP盤には1964年2月25日のロンドン・リージェントスタジオ録音の"Good Times,Bad Times"が収録されていたり、"Reelin' And Rockin'"はイントロ4回収録しているものの頭欠けとなっています。
|
by Hara ¦ 23:19, Friday, Oct 21, 2011 ¦ 固定リンク
『All Mixed Up』(DAC-111) 1CD
Studio Outtakes 1979-85
Track1-4,7,9,11,12
Nov.11-Dec.17 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Track5,6
Apr.8-June.17 1985 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Track8
Jan.18-Feb.12 1979 Compass Point Studios,Nassau Bahamas
Track10
June.10-July.7 & Late July-Aug.25 & Sep.12-Oct.19 1979
Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Track13-14
Late June-Aug.1 1983 The Hit Factory,New York,USA
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
1.All Mixed Up(II)/2.Looking For Trouble/3.Cook Cook Blues(I)/4.I Can't Help It(V)/5.You Can't Cut The Mustard/6.Had It With You(I)/7.All Mixed Up(I)/8.Chain-Reaction-Groove/9.Golden Caddy(IV)/10.Down In The Hole(I)/11.Munich Hilton(IV)/12.Munich Hilton(V)/13.Too Much Blood(IV) Promofilm Version/14.She Was Hot(II) Promofilm Version
DACによる『Undecover Of The Night』アウトテイク集第3弾は、OBRの同名アナログ盤『All Mixed Up』(OBR 479033)の複刻作。
とはいえOBR盤がそうだったように、収録されている全曲が『Undecover Of The Night』のアウトテイクというわけではなく、8曲目の"Chain-Reaction-Groove"と10曲目の"Down In The Hole(I)"は『Emotional Rescue』、"Had It With You"の成り立ちが分かる"You Can't Cut The Mustard""Had It With You(I)"の2曲は『Dirty Work』のアウトテイクです。
ちなみに事典では"You Can't Cut The Mustard"を"Had It With You"の(I)としていましたので、本作収録の"Had It With You(I)"は事典だと"Had It With You(II)"となります。嗚呼、ややこしい・・・。
OBRのこのタイトルのCD化としては、OBR盤+VGP『Pain Of Love』からの抜粋、そして1978年の「Saturday Night Live」リハーサルに"Miss You"のアウトテイクを収録した、Rabbit Recordの同名タイトルCD
『All Mixed Up』(RR024/025)がリリースされていましたが、元々全編こもり気味の音質だったOBR盤にスクラッチノイズ除去処理を行ったことにより、OBR盤に比べて一段と高域が減退した音になってしまってます。またOBR盤で早かったピッチもそのまま。
その後、OBR盤収録曲のうち、"Looking For Trouble""Cook Cook Blues(I)""I Can't Help It(V)""You Can't Cut The Mustard""Had It With You(I)"の5曲はVGP『Jamming With Stu』(VGP-240)にて、"Chain-Reaction-Groove"は『Pain Of Love』(VGP-052)にて、それぞれテープから起こされていましたが、全曲テープからのCD化は本作が初めて。
音質はDAC一連のアウトテイクシリーズ同様にクリアーで厚みのある音となっており、コモっていたOBR盤、高域キツ目の硬質なVGP盤のいずれよりも聴きやすくなっています。
ただし、"Chain-Reaction-Groove"は高域を結構引っぱったのかヒスノイズが多くなっていますが、これはVGP『Pain Of Love』のアップグレード盤であるDAC『Pain Of Love』(DAC-107)と音質・長さいずれも同じ。
なお、VGP・DACいずれの『Pain Of Love』でもこの曲は"Break Away"と表記してきたのに、本作はOBR盤にならって"Chain-Reaction-Groove"と表記。本作とDAC『Pain Of Love』の型番は4つしか違わず、曲も使われている音も全く同じなのに曲名が異なってしまってます。嗚呼、ややこしい・・・。
VGPのCD化によりOBR盤よりも長くなった2つの部分、"You Can't Cut The Mustard"の曲終了後の会話、Had It With You(I)での曲を一旦止めた後の会話及び再開した演奏、いずれに関しても本作はVGP盤同様の長さとなっています。
"You Can't Cut The Mustard""Had It With You(I)"の2曲で、バスドラムが割れ気味なのもVGP盤同様。
ボーナストラックとして収録されている最後の2曲"Too Much Blood(IV)"と"She Was Hot(II)"は、表記通りにプロモフィルムから。
ただし、プロモフィルム自体はピッチがかなり早く、映像無しの音だけで聴くと違和感を覚えるものでしたが、本作ではきっちりとピッチを合わせてある上に、音の方も高音質にて収録されています。
なお、インフォによれば『Undecover Of The Night』セッション関連のレア音源はここまでの3部作でほぼ手に入るとありましたが、『More Sucking In The 70's』(WLR-2031)や『Some Girls Another Tracks!!』(SD-001)に収録されていた"She Was Hot"のロングバージョンが結局未収となってしまっているのは、3部作のいずれかに収録することが時間的にも可能だっただけに、やや残念。
|
by Hara ¦ 20:58, Wednesday, Oct 19, 2011 ¦ 固定リンク
『Chain Saw Massacre』(DAC) |
『Chain Saw Massacre』(DAC-110) 1CD
Studio Outtakes 1982
Nov.11-Dec.17 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
1.Wanna Hold You(I)/2.Too Much Blood(I)/3.Pretty Beat Up(I)/4.Chain-Saw-Rocker/5.Too Tough(I)/6.Tried To Talk Her Into It/7.All The Way Down/8.Still In Love(III)/9.Tie You Up(The Pain Of Love)(II)/10.Blues Jam #1/11.Blues Jam #2/12.Blues Jam #3(The Stumble)
なんとも不気味(?)なジャケットの本作は、DACによる『Undecover Of The Night』アウトテイク第2弾で、OBRのアナログ『Chain Saw Massacre』(OBR 458029)の復刻
OBR盤のアナログ落としといえば、スクラッチ除去処理をしたアナログ全曲に『Undecover Of The Night』関連のアウトテイク3曲を追加した、Rabbit Recordの『Chainsaw - Undercover Outtakes Vol.II』(RR 012)がありましたが、本作はきちんとテープから作成されています。
本作収録の音源に関しては、OBR盤の全曲に加えて『Undecover Of The Night』や『Dirty Work』関連のアウトテイクを同じくテープから収録した、VGPの2枚組『Jamming With Stu』(VGP-240)もありましたが、本作はそれとは別のテープから作成されているようで、VGP盤ではバスドラムがリミッターかかったような感じでつぶれていた"Tried To Talk Her Into It"が、本作ではつぶれのないすっきりとした音で収録されています。
前述の"Tried To Talk Her Into It"以外の曲に関しては、VGP盤と本作では曲の長短や左右の違いがありませんが、OBR盤との比較だと曲によって様々な違いがありますので、そちらに触れておきますと。
まずステレオ感の狭かったOBR盤に比べ、本作及びVGP盤は左右に音が格段に広がっています。
また、"Wanna Hold You(I)""Too Much Blood(I)""Pretty Beat Up(I)""Chain-Saw-Rocker""Tried To Talk Her Into It""All The Way Down"の6曲は、OBR盤では左右逆でしたが、本作及びVGP盤は正常。
OBR盤でイントロ途中からだった"Wanna Hold You(I)"は、きちんと頭から収録。
頭切れしていた"Pretty Beat Up(I)"や"Tie You Up(The Pain Of Love)(II)"は、同じく頭切れではあるものの、OBR盤より前の箇所からのスタート。
"Pretty Beat Up(I)"に関しては、曲終了後もほんの僅かですが、OBR盤より長く収録されています。
同じくOBR盤ではほんの僅かながら頭が欠けていた"Tried To Talk Her Into It"と"Chain-Saw-Rocker"は、曲前のカウントからの収録。
その"Chain-Saw-Rocker"、2分丁度あたりから2分8秒位迄の間でボリュームの上げ下げがありましたが、本作及びVGP盤ではそのようなことはない上、曲終了後もほんの僅かながらOBR盤よりも長く収録されています。
イントロ途中からのフェードインとなっていた"All The Way Down""Still In Love(III)"の2曲に関しては、OBR盤同様。
ちなみに、本作ではボーナストラック扱いとなっているOBR盤未収録だった"Blues Jam #1""Blues Jam #2""Blues Jam #3(The Stumble)"の3曲については、VGP盤にも収録されていましたので、本作での初出音源というのは無し。
なお、"Blues Jam #1"が終了した後、同じトラック内でアップテンポのシャッフル曲が頭3秒程収録されてますが、VGP盤同様に本作もノンクレジットとなっています。 |
by Hara ¦ 23:54, Tuesday, Oct 18, 2011 ¦ 固定リンク
『Think You Like It』(DAC-109) 1CD
Studio Outtakes 1982-83
Track1,2,4-6,9-12
Nov.11-Dec.17 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Track3,7,8
Early May-May.9 1983 The Hit Factory,New York,USA
Early June 1983 Compass Point Studios,Nassau Bahamas
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent - Very Good
1.I Think I'm Going Mad(III)/2.In Your Hand/3.Undercover Of The Night(I)/4.Still In Love(V)/5.It Must Be Hell(I)/6.Wanna Hold You(II)/7.Undercover Of The Night(II)/8.Undercover Of The Night(III)/9.Pretty Beat Up(II)/10.Crazy Arms/11.Too Much Blood(II)/12.Still In Love(IV)
DACによるアウトテイク収録のアナログ複刻シリーズ。本作は3作連続リリースとなる『Undercover Of The Night』アウトテイク集の第1弾。
本作に収録されている音源で代表的なタイトルは下記の2つ。
まずは、本作の複刻基となった同名アナログ
『Think You Like It(Undercover Outtakes)』(September Songs One/Two)。
本作の冒頭9曲が、このアナログ収録曲に該当。音質はクリアーなものの低域不足の軽めな音で、ヒスノイズ多め。加えて左右チャンネルが逆で、ピッチは早め。基テープの劣化による片チャンネルのくぐもりや音量のダウンもあり。
続いてはCD時代になってからリリースされた
Rogueの『Under Cover Outtakes』(RG-02)
こちらは、アナログ起こしではなくテープから作成されてますが、ヒスノイズの多いコモった音に加え、ピッチ遅め。
12曲目"Wanna Hold You"と13曲目Too Much Bloodは、オフィシャル音源をスピーカーからマイクで拾ったと思しき音で、アウトテイクではありません。
さて本作ですが、高域のクリアーさはアナログ盤と概ね同等で、低域を持ち上げ音に厚みを持たせるという、一連のアウトテイク集同様の音造り。
ヒスノイズはアナログやRogue盤程ではありませんが、やや多め。アナログにあった片チャンネルのくぐもりや音量のダウンに関しては、本作では最小限に抑えられていることに加え、アナログでは逆だったチャンネルも当然の如く修正されています。また、アナログやRogue盤でブツ切れで終わっていた曲に関しては、そこを終点としてフェードアウト処理を施しています。
キースのヴォーカルテイク"I Think I'm Going Mad(III)"は、アナログでは曲頭が切れていましたが、本作はRogue盤同様に曲前からの収録。
"In Your Hand"は、アナログでは"Untitled Vocal Song"、Rogue盤では"Untitled"と表記されていた曲。本作ではNicoのHPに載っていたこの曲名がクレジットされています。アナログでは曲前のカウントが「Three Four One」でしたが、本作では「One Two Three Four One」とフルにカウントを聞くことができます。
"Still In Love(V)"は、アナログより演奏を56秒程長く収録。この後奏の長さに関してはRogue盤と同様ですが、このRogue盤には曲前にスタジオチャットとピアノの音が収録されていたのに対し、本作は残念ながらアナログ同様にイントロからの収録。したがって、この曲の曲前部分が聴けるのはRogue盤のみとなります。
"It Must Be Hell(I)"の終わりはアナログ盤と同様の長さの為、Rogue盤の方が5小節程長く収録。
"Wanna Hold You(II)"が途中からなのは全盤共通。
"Pretty Beat Up(II)"は、アナログ盤では聴けなかった曲前でのギターの指慣らし音を収録していますが、これはRogue盤同様。
最後の"Still In Love(IV)"はアナログ盤、Rogue盤未収録曲で、LP『Learning The Game』(BRIG 011)やCD『Learning The Game』(RM 002)では"Ralph's Tune"と表記されていた曲。
CD『Learning The Game』はチャンネルが逆で定位左寄りとなってますが、本作はLP『Learning The Game』同様に定位右寄り。音質に関しては、コモっていたCD『Learning The Game』よりは良いですが、LP『Learning The Game』よりも基テープのジェネレーションが高かったようで、アナログ盤のすっきりした音に比べてやや荒めの音となっています。 |
by Hara ¦ 13:07, Sunday, Oct 16, 2011 ¦ 固定リンク
『Return To Liver』(-) 2CD
July.24 1978 Anaheim Stadium,Anaheim,CA
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good-Good
(Disc-1)
1.Opening/2.Let It Rock/3.All Down The Line/4.Honky Tonk Women/5.Star Star/6.When The Whip Comes Down/7.Beast Of Burden/8.Lies/9.Miss You
(Disc-2)
1.Just My Imagination/2.Shattered/3.Respectable/4.Far Away Eyes/5.Love In Vain/6.Tumbling Dice/7.Happy/8.Sweet Little Sixteen/9.Brown Sugar/10.Jumping Jack Flash
ボビーキーズとニッキー・ホプキンスが"Miss You"と"Brown Sugar"に
ゲスト参加した(とはいえステージ上での正式な紹介はされてませんが)、1978年ツアーは最後から2番目となるアナハイム公演。
この公演はアナログ時代にそれぞれ異なる音源で、"JJF"未収録の『On Tour』(Phoenix Records 44773)、"Love In Vain"未収録の『Return To Liver』(Atomic Records 727) という
各々2枚組のLPがリリースされていました。
そのうち『On Tour』音源の方に関しては、ジャケットは同じもののタイトルはもう片方のアナログからという、何ともややこしいVGP『Return To Liver』(VGP-292)にて、アナログ未収だった"JJF"を同じ音源から追加収録しての全曲収録CD化されてましたが、アナログ複刻である本作は当然の如くもう片方の『Return To Liver』音源からで初CD化。
遠目の録音で、風の影響なのか時折音が流れてしまっており、"Lies"あたりでは極端に遠くなったりもしますが、概ねは演奏を大きめに捉えた良好録音。
『On Tour』音源が妙に落ち着いた印象を受ける音質だったのに対し、中域強めのやや荒れ気味な音質ではありますが、聴いた感じはこちらの方がやや勢いを感じる印象かなと。ただ時折歓声がうるさく感じるのが玉にキズ。
今回のCD化では、イコライジングによって中域を中心に耳障りな周波数を落としているようで、アナログよりも聞き易くなっています。
面の切れ目のクロスフェード処理に加え、アナログでは前述の風が原因と思しき曲序盤の音量が小さくなっていた"Beast Of Bueden"も、本作は違和感ないようにヴォリューム調整を行っています。
アナログ未収だった"Love In Vain"に関しては、残念ながら同音源が見つからなかったようで、『On Tour』音源を音質合わせて補填。この曲のみ低域が出た印象を受けますが、大きな違和感はなし。
またアナログでは"JJF"が終わると同時に拍手を拾うことなくフェードアウトにて、あっさりとディスクが終了していましたが、本作は"JJF"終了後の歓声を『On Tour』音源から補填。とはいえ補填されたのはほんの3秒程度で余韻も何もない印象。VGP盤の"JJF"終了後の歓声自体は30秒程でミックのMCもあったりするのだから、もう少し長めに補填しても良かったとは思うのですが・・・。
なお、"Tumbling Dice"はイントロ1音、"Sweet Little Sixteen"はイントロが丸々欠けており歌い出しからの収録となっていますが、その部分に関しては『On Tour』音源での補填は行われておりません。
ちなみにアナログには、何故かエルビズプレスリーの"Pork Salad Annie"が収録されていましたが、もちろん本作ではカットされています。 |
by Hara ¦ 23:55, Thursday, Oct 13, 2011 ¦ 固定リンク
『Rotter'Beast Of Burden』(-) |
『Rotter'Beast Of Burden』(-) 2CD
Disc-1,Disc-2 Track 1-5
June.4 1982 Feyenoord Stadion,Rotterdam,Netherlands
Stereo Audience Recording
Quality:Exellent-Very Good
Disc-2 Track 6-15
July.25 1982 Roundhay Park,Leeds,UK
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Shattered/2.Neighbours/3.Black Limousine/4.Just My Imagination/5.Twenty Flight Rock/6.Going To A Go Go/7.Chantilly Lace/8.Let Me Go/9.Time Is On My Side/10.Beast Of Burden/11.Let It Bleed/12.You Can't Always Get What You Want/13.Band Introductions/14.Little T&A/15.Tumbling Dice/16.She's So Cold/17.Hang Fire
(Disc-2)
1.Miss You/2.Honky Tonk Women/3.Brown Sugar/4.Start Me Up/5.Jumping Jack Flash/6.Take The A Train/7.Under My Thumb/8.When The Whip Comes Down/9.Black Limousine/10.Beast Of Burden/11.Angie/12.Miss You/13.Jumping Jack Flash/14.Satisfaction/15.Outroduction
ディスク1からディスク2の5曲目までは、1982年ツアー序盤のロッテルダム3日連続公演の2日目にあたる6月4日公演。
ロッテルダム部分の複刻基となるアナログ盤は、2LP+1EPの変則3枚組だった『Roter'Beast Of Burden』(RS 0245 ROTT) で、この音源自体のCD化は本作が初。
2時間は優に超えるコンサートだった為、当然この形態では収まりきれず、"Under My Thumb""When The Whip Comes Down""Let's Spend The Night Together""Satisfaction"というオープニングからの3曲とアンコールの計4曲が未収録。
音の方はというとマイルドで落ち着いた感じの音質で、耳障りな歓声をほとんど拾っていない優良録音でしたが、本作は若干メリハリを付けています。
このアナログ盤、ほとんどの曲間で極端にヴォリュームを絞ってしまっており、本作も曲間のヴォリュームを上げるのはもちろんのこと、ディスクの面が変わる部分含めフェードインのスピードを早くしたり、クロスフェード処理して無音部分を無くしたりと、色々聴きやすくする為の編集をしていますが、"Time Is On My Side""Hang Fire""Miss You"の3曲に関しては、イントロ自体が極端に小さな音で収録されてしまっているが故に、ほんの僅かながらではありますがフェードインとなっています。
なお、VGPが同名のCD『Roter'Beast Of Burden』(VGP-125)をリリースしており、こちらは本作とは別の2種類の音源を使っての全曲収録盤となっていますが、遠い音で音質も本作に比べて劣っています。
続くディスク2の6トラック目から最後までは、1982年ツアーのラストとなったリーズ公演。
この公演に関しては、VGPがアナログ時代は1枚物だったLPの全曲収録拡大復刻盤『Live At Leeds'82』(VGP-010)をリリースしていますが、本作はそれとは別音源。
こちらも初CD化となるアナログ複刻で、基となったアナログ盤は『Maybe The Last Time』(TLC-82-A/B)。
『Live At Leeds'82』の音源がやや平板なのに対して、奥行きを感じる音で、こちらの方が好感を持つ人もいるかもしれません。こちらの音源も、本作は響き気味だった中低域を下げて、聴きやすい音質にしているようです。
なおこの音源、「ボツッ」といったマイクに何かが当たるノイズが結構入るのが難点でしたが、本作はこのノイズを極力消去しており、アナログ盤と比べるとほとんど無くなってはいますが、"Take The A Train"27秒、"When The Whip Comes Down"34秒、"Beast Of Burden"4分40秒、"Miss You"5秒あたりは消しきれなかったようです。
また、ロッテルダム部分と合わせ3枚のLPと1枚のEPの都合4枚を2枚のCDに収めるには容量が足りなかったようで(ディスク2は収録時間ギリギリの79分56秒)、曲終盤でブツ切れとなって不完全だった"Little T&A"は丸々カットされています。 |
by Hara ¦ 23:58, Wednesday, Oct 12, 2011 ¦ 固定リンク
『Court Order』(G.R.536) 1CD
Track 1-12
Apr.22 1979 Civic Auditorium,Oshawa, Canada (2nd Show)
Track 13&17
May.25-28 1981 Long View Farm,North Brockfield,MA
Track 14-16
Mar.12-13 1977 Sounds Interchange Recording Studios,Toronto,Canada
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Introduction by Cliff Lorrimer,John Belushi/2.Before They Make Me Run/3.Prodigal Son/4.Let It Rock/5.Respectable/6.Star Star/7.Beast Of Burden/8.Just My Imagination/9.When The Whip Comes Down/10.Shattered/11.Miss You/12.Jumping Jack Flash/13.Sing Me Back Home(III)/14.She Still Comes Around/15.Worried Life Blues(I)/16.Apartment Number 9(I)/17.Say It's Not You(III)
C.N.I.B.ベネフィットコンサート 2ndショーの抜粋をメインに、1977年カナダでのキースのソロレコーディングの一部を収録したタイトル。
まずはC.N.I.Bの2ndショー。この公演はニュー・バーバリアンズがまず8曲、次いでミックとキースの二人での"Prodigal Son"、そして最後にストーンズが9曲演奏という構成の全18曲でしたが、本作はニュー・バーバリアンズのラスト"Before They Make Me Run"のみ残して、それ以外ニュー・バーバリアンズの演奏をカットという抜粋収録。
カットされた楽曲は"Sweet Little Rockn'Roller""F.U.C.Her""Breath On Me""Infekshun'""I Can Feel The Fire""Am I Grooving You""Seven Days"。
この公演の音源に関してはステレオSBD音源と、音の近い高音質AUD音源がありますが、本作に収録されているのはSBD音源の方。
このSBD音源、"Let It Rock"最後の余韻から次曲"Respectable"歌い出しの「Well now we're」までカットがありますが、本作は"Let It Rock"最後の余韻から"Respectable"の「but it can be bent」までをAUD音源で補填しています。
したがって本作は『Blind Date Revisited』(TSP-CD-202-2) からのコピー。
とはいえ単なる抜粋コピーではなく、全体的に音量低めだった"Prodigal Son"を音量上げて聴きやすくしようという試み自体は悪くないと思いますが、音量上げすぎで、バンド演奏よりも大きくなってしまってます・・・。しかも曲だけ上げるならまだしも、曲が終わった後にチャーリーがドラムの腕慣らしにドカドカ叩いている音も同じトラックだったから音量上がってしまい、次に始まる"Let It Rock"が妙にショボい感じに。
また元々この音源、少しシンバル類がシャリっとした音でしたが、このレーベル特有の高域上げ気味の音造りにつき、それが強調されてしまってます。
ちなみに、この音源にAUD音源を補填しないで最長に収録しているのはVGPがノンクレジットで出した『Blind Date Revisited』(-)。
前述したようにTSP盤の"Respectable"のSBD音源は、編集の都合なのかAメロのやや後の方からのスタートとなっていますので、こちらの方がSBD音源を僅かながら長く聴くことが出来ます。ただし、このタイトルはAUD音源の補填がありません。
ディスク後半5曲は、キースのソロレコーディングで、"Worried Life Blues(I)"と"She Still Comes Around"は『A Stone Alone』(VGP-377)を代表とする音源ですが、チャンネルが逆。
"Sing Me Back Home(III)""Apartment Number 9(I)""Say It's Not You(III)"は『Unknown Dreams』(OBR CD-009)で聴けた音源で、本作のクレジットではこれら5曲全てが1977年トロントとなっていますが、実際のところ"Sing Me Back Home(III)"と"Say It's Not You(III)"の2曲は、1981年マサチューセッツでの録音です。
|
by Hara ¦ 23:50, Tuesday, Oct 11, 2011 ¦ 固定リンク
『Saturday Club』(SODD-110) 1CD
Track 1-3
BBC-Radio 「Saturday Club」
Oct.26 1963
Track 4
BBC-Radio 「Rhythm And Blues」
Oct.31 1964
Track 5-10
BBC-Radio 「Saturday Club」
Feb.8 1964
Track 11
BBC-Radio 「Saturday Club」
Mar.8 1964
Track 12-17
BBC-Radio 「Saturday Club」
Apr.18 1964
Track 18-22
BBC-Radio 「Saturday Club」
June.6 1964
Track 23,24
BBC-Radio 「Saturday Club」
Sep.18 1964
Track 25-27
Outtakes
Nov.8 1964 Chess Studios,Chicago,IL
Track 28
Sep.28&29 1964 Regent Sound Studios,London
Track 29
Nov.2 1964 RCA Studios,Los Angels,CA
1.Come On/2.Memphis Tennesee/3.Roll Over Beethoven/4.Ain't That Lovong You Baby/5.Don't Lie To Me/6.Mona/7.Walking The Dog/8.Bye Bye Johnny/9.I Wanna Be Your Man/10.You Better Move On/11.Roll Over Beethoven/12.Not Fade Away/13.Walking The Dog/14.I Just Wanna Make Love To You/15.Beautiful Delilah/16.Hi-Heeled Sneakers/17.Carol/18.Down In The Bottom/19.You Can Make It If You Try/20.Route 66/21.Confessin'The Blues/22.Down The Road Apiece/23.Cry to Me/24.Fanny Mae/25.Mercy Mercy/26.Key To The Highway/27.Good Bye Girl/28.Suzie Q/29.Heart Of Stone
Mono Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(※)Track 29
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
SODDによる、BBCラジオ「Satuday Club」出演音源に加え、1964年のアウトテイク及びオフィシャルテイクの編集違いを収録したタイトル。
頭から24曲は『Beat Beat Beat At The Beeb』(IU 9428-2)から、「Satuday Club」とされている音源をコピー収録しています。
ただし、『Beat Beat Beat At The Beeb』で「Satuday Club」と表記されている4曲目の"Ain't That Lovong You Baby"は、『BBC Sessions』(Beeb1/2)だと10月31日の「Rhythm And Blues」から、VGP『The Lost Treasure』(VGP-172)では7月23日の「Top Gear」からと
称されている音源。『BBC Sessions』自体は『Beat Beat Beat At The Beeb』からのコピーが主でしたが、曲目クレジットに関してはNicoのHPに準じていた為、「Rhythm And Blues」としたようですが、一方のVGP盤の根拠は不明。
『Beat Beat Beat At The Beeb』は、ブート化されている「Satuday Club」音源を全て網羅したタイトルでしたが、本作では何故か1964年3月8日の"Beaytiful Delilah"がコピー漏れ・・・。
ということで、せっかくタイトル名にまでした割には漏れた曲があるというのは、相変わらずのこのレーベルならでは。
その『Beat Beat Beat At The Beeb』の3月8日"Beautiful Delilah"は、イントロがフェードインで曲の最後も終わり切らない内にフェードアウトでしたが、EP『I Can't Judge The Music By Looking At The Cover』(IMAX 001)や前述のVGP『The Lost Treasure』は曲前の曲紹介MCが聴ける上、曲が終わりきった後の歓声も聴くことが出来ます。
25曲目からラスト29曲目までは『Time Trip Volume 5』(Scorpio TT5)からのコピーで、"Suzie Q"のミスクレジットもスコルピオ盤同様。
本作の「Satuday Club」部分が1963年から1965年まで(1963年分は1964年とミスクレジット)収録されているのだから、『Time Trip Volume 5』が初出だった"Go Home,Girl"や"Con Le Mie Lacrime"も収録すればいいのに、それをしないで中途半端なことにしているのも、やはりいつも何かしらの不満がつきまとうこのレーベルならでは・・・。
なお、オフィシャルと同テイクのラスト2曲の違いですが、"Suzie Q"はオフィシャルで聴けない曲前の会話とカウントが、"Heart Of Stone"はフェードアウトがオフィシャルより長めなことからミックのアドリブ・ヴォーカルを僅かながら余分に聴くことが出来ます。 |
by Hara ¦ 17:32, Monday, Oct 10, 2011 ¦ 固定リンク
『This Is Rhythm And Blues !』(DAC) |
『This Is Rhythm And Blues !』(DAC-115) 1CD
Track 1-10
BBC-Radio 「Blues In Rhythm」 (Aird May.9 1964)
Mar.19 1964 Camden Theatre,London,UK
Track 11-14
BBC-Radio 「The Joe Loss Pop Show」
Apr.10 1964
Track 15
Outtakes
June.11 1964 Chess Studios,Chicago,IL
Track 16-18
US-TV 「The Mike Douglas Show」
June.18 1964
Track 20-25
Movie 「T・A・M・I Show」
Oct.29 1964 Civic Auditorium,Santa Monica,CA
1.Bight Train/2.Bright Lights,Big City/3.Walking The Dog/4.Do-Re-Mi/5.Let The Shine In/6.You're Breaking My Heart/7.Route 66/8.Cops And Robbers/9.You Better Move On/10.Mona/11.Hi-Heel Sneakers/12.Little By Little/13.I Just Want To Make Love To You/14.I'm Moving On/15.Reelin'And Rockin'/16.Carol/17.Tell Me/18.Interview By Mike Douglas/19.Not Fade Away/20.Jan & Dean Introduction - Around And Around/21.Off The Hook/22.Time Is On My Side/23.It's All Over Now/24.I'm Alright/25.Let's Get Together
(※)Track 1-5 George Fame And The Blue Flames
(※)Track 6 Long John Baldry
Track 1-10
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
Track 11-25
Mono Soundboard Recordings
Quality:Excellent
DACによる1964年コンピレーション盤。
冒頭10トラックは1964年3月19日収録のBBCラジオ 「Blues In Rhythm」。この回はBBCのステレオ実験放送にあたったことから、この時期としては珍しいステレオ音源。
本作は2010年6月の再放送からの収録で、この時は番組が丸ごと放送されており、冒頭6トラックのGeorge Fame And The Blue FlamesやLong John Baldryの演奏を含めた形となっています。
ストーンズの4曲は所謂ストーンズのブートとしては定番音源ですが、ブライアン期だけでもあれだけ色々リリースしてきたDAC/VGPとしては、なんと初のリリース。
この音源としては、1985年放送の「Stones At The Beep」を基にその時の音源をまとめた『Get Satisfaction...If You Want!』(TSP-CD-003)や、1985年「Stones At The Beep」以外の音源も加え、これ1タイトルでブート化された大半のBBC音源を網羅できる『Beat Beat Beat At The Beeb』(IU 9428) あたりが代表的なタイトル。
それら既発と比べると、本作はまず左チャンネルのバランスが若干上がっており、本作を聴いた後に既発を聴くと、既発は音がやや右寄りだったかなという印象。
また、全体的にも本作の方が僅かながらですが音にメリハリがついた感じとなっています。
まあ、大きな違いといえば"Mona"終了後の歓声が、既発はもう少し長くてもという位あっさりとフェードアウトしてしまいますが、本作は長めのフェードアウトとなっており、こちらの方が印象はいいかなと。
なお、既発冒頭のアナウンスは、番組冒頭のアナウンス(本作トラック1)と"Route 66"の前のアナウンス(本作トラック7)のアナウンスを繋げたものであったということが分かります。
続く4曲は同じくBBCラジオ 「The Joe Loss Pop Show」。
こちらも既発では前述の『Beat Beat Beat At The Beeb』ですが、既発が音に広がりを出そうとしたのか全体的に軽いリバーブをかけていたり、定位右寄りでコモり気味の抜けの悪い音だったのに対し、本作は高域クリアーな高音質音源で定位もきちんと中央に合っています。
"Hi-Heel Sneakers"の頭が聴けないのは相変わらずですが、『Beat Beat Beat At The Beeb』が歌い出しと同時にフェードインしてくるのに対し、本作はもう少し前の部分から聴くことが出来ます。
逆に"Little By Little"では、『Beat Beat Beat At The Beeb』だと曲前のカウントを聴くことが出来ましたが、本作は既発にあった曲間の歓声繋ぎ編集痕を無くそうとしたのか、カウントをカットし曲のイントロからその編集痕前に被せる編集をしています。
15曲目はアウトテイク"Reelin'And Rockin'"。この曲に関してはイントロが欠けて収録されているタイトルがあったりする中、VGP『Reelin'And Rockin'』(VGP-274)はタイトル名にしているだけあって、イントロ欠けの無いこの曲を収録していたものの、イントロに若干のブレが生じていましたが、本作はそのようなことは無し。またVGP盤に比べると本作の方が音に厚みがあります。
16曲目から19曲目は本作の目玉であるテレビ番組「The Mike Douglas Show」。
この番組に関してはこれまでブートでは『Animal Duds』(DAC-064)、オフィシャルではDVD『Mike Douglas: Moments & Memories』(D4330)、それぞれで"Not Fade Away"を楽しめましたが、本作にはその"Not Fade Away"に加えて、初登場となる"Carol""Tell Me"とインタビューを収録。"Tell Me"は口パクですが、"Carol"は観客を前にしての生演奏。
やや高域上げ気味な印象を受けますが、『Animal Duds』よりも厚みのある良好音質音源。
ちなみにDVDの"Not Fade Away"はイントロ途中からの収録でしたが、DACは両タイトルともイントロ欠け無しの収録となっています。
ラスト6曲は近年オフィシャルDVDがリリースされた 「T・A・M・I Show」。
既発『Bright Lights,Big City』(DL 099/100)も高音質ではありましたが、やや高域寄りの軽めな音で定位右寄りのダンデ盤に比べて、本作は定位は当然中央で、厚めの落ち着いた印象の音となっています。
|
by Hara ¦ 08:28, Sunday, Oct 09, 2011 ¦ 固定リンク
|
Links |
|
|
|