|
2011年 1月
『Roll Over Beethoven』(Number 002) 1CD
Sep.16 1970 Deutschlandhalle,Berlin,West-Germany
Mono Audience Recording
Quality:Excellent - Very Good
1.Jumping Jack Flash/2.Roll Over Beethoven/3.Sympathy For The Devil/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Prodigal Son/7.You Gotta Move/8.Dead Flowers/9.Midnight Rambler/10.Live With Me/11.Let It Rock/12.Little Queenie/13.Brown Sugar/14.Honky Tonk Women/15.Street Fighting Man
アナログ時代からの代表音源であるベルリン公演収録盤。
アナログ時代は不完全収録でしたが、CDになってから全曲収録となったこの公演の既発ブートの代表的なタイトルは事典で挙げたVGP『Roll Over Beethoven』(VGP-261)
既発のどの全曲収録CDよりも、ライブの前後を長く収めている上、他盤同様にやや低音が割れてはいるものの音質も最良。
本作はこのVGP盤と同等のマスターを基に作成されているようで、ライブ前後の長さはVGP盤と同様ですので、本作も最長収録となります。
音質はというと、このNumberシリーズ第1弾の73年エッセン公演同様、全体にエフェクトをかけているようで、VGP盤よりも音に奥行きが感じられて
やや聴きやすさが増してはいますが、VGP盤の音自体も元々奥行きのある音につき、驚く程の効果はありません。
このエフェクト、その音加工に関する賛否はともかく、たしかに聴いていて効果的ではあるので、これまでの2作のような音源ではなく、もっと平板な音源に使うとどんな感じになるかという点で、なかなか興味のあるところ。
なお、ピッチはVGP盤に比べてやや遅めでトータルタイムでは9秒程違いますが、聴いていて気になる程のレベルではありません。 |
by Hara ¦ 00:24, Thursday, Jan 27, 2011 ¦ 固定リンク
『-Early Steel Wheels- Outtakes 1989』(Voodoo Sounds) |
『-Early Steel Wheels- Outtakes 1989』(Voodoo Sounds) 2CD
(Disc-1)(Disc-2)Track 1-3
Mar.29 - May.5 1989 Air Studios,Monserrat,West Indies
(Disc-2)Track 4
June.16 1990 Estadio Vincente Calderon,Madrid Spain
(Disc-2)Track 7,13,14
Official copy
(Disc-2)Track 8
Feb.25 1995 Ellis Park Stadium,Johannesburg,South Africa
(Disc-2)Track 12
Feb.26 1990 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(Disc-2)Track 5,6
Dec.14 1989 Olympic Stadium,Montreal,Canada
(Disc-2)Track 11
Aug.29 1989 John F. Kennedy Stadium, Philadelphia,PA
Mono Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(Disc-2)Track 9
Oct.7 1989 Cyclone Field,Ames,IA
(Disc-2)Track 10
July.28 1990 Stadio Delle Alpi,Torino,Italy
Stereo Audience Recordings
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Blinded By Love/2.Terrifying/3.Continental Drift/4.Break The Spell/5.Can't Be Seen/6.For Your Precious Love/7.Fancy Man Blues/8.Slipping Away/9.Rock And A Hard Place/10.Ready Yourself/11.Sad Sad Sad/12.Mixed Emotions/13.Almost Hear You Sigh
(Disc-2)
1.Giving It Up/2.Hearts For Sale/3.Hold On To Your Hat/4.Blinded By Love/5.Terrifying/6.Can't Be Seen/7.Fancy Man Blues/8.Slipping Away/9.Rock And A Hard Place/10.Sad Sad Sad/11.Mixed Emotions/12.Almost Hear You Sigh/13.Terrifying(Steve Thompson & Michael Barbiero 12"Remix)/14.Mixed Emotions(Chris Kimsey's Mix)
『Steel Wheels』初期アウトテイク集である『Training Wheels』(Social Graces 001/002)のコピーにボーナストラックを加えたタイトル。
メインの『Training Wheels』音源は、音の入力レベルが上がったものの、高域やや強めの音造りの影響で耳に刺さり気味。
ボーナストラックは、未発表曲を除くディスク1の曲目を、ライブテイクやオフィシャルテイクで同じ順番で並べたもの。
"Rock And A Hard Place"や"Sad Sad Sad"は何故かオーディエンス音源。この2曲に関してはライブのサウンドボード音源が多数リリースされているので、それを収録すれば全曲サウンドボードとなるのにと思いきや、実はこの2曲のオーディエンス音源、両方ともプレスでは初のブート化。
"Rock And A Hard Place"は奥行き感のある好感持てる音ですが、基テープの劣化がひどかったようで細かな音ブレが発生。
"Sad Sad Sad"は演奏を大きく捉えている反面、音はやや割れ気味。加えて観客のしゃべりや歌声も拾ってしまっています。
といった感じで、初ブート化曲含めて何とも微妙なタイトル。 |
by Hara ¦ 01:39, Wednesday, Jan 26, 2011 ¦ 固定リンク
『Maple Leaves』(HEN 109-1/2) 2CD
Dec.14 1989 Olympic Stadium,Montreal,Canada
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Continenntal Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Undercover Of The Night/6.Harlem Shuffle/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Play With Fire/11.Terrifying/12.Rock And A Hard Place/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women/15.Midnight Rambler
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Little Red Rooster/3.Can't Be Seen/4.Happy/5.Paint It Black/6.2000 Light Years From Home/7.Sympathy For The Devil/8.Gimme Shelter/9.Band Introductions/10.It's Only Rock'n Roll/11.Brown Sugar/12.Satisfaction/13.Jumping Jack Flash
奇をてらったのか、特別な公演でもないのにビルが単独で表ジャケを飾っている本作。
変なのはその中もで、4面開きのデジパックを最初に開いた際に目に飛び込んで来たのは、なんと日本語入りのSWツアーグッズの紹介・・・。
この背景のどぎつい色はどこかで見たことがあると思って本棚を漁ってみると・・・、出てきました、ストーンズ初来日に合わせて発刊された「ROCK GIANTS Vol.1」。
この本の66〜67ページにあったグッズ紹介をまんま使っていたのでした(苦笑)。この本にはSWツアーのライブ写真がふんだんにとまではいかないものの結構掲載されているのに、何故にグッズの頁かというのはホント意味不明。
そんでもってトレイの方で、本に掲載されたライブ写真を一枚だけ使ってると思えば、なんとミックとロンがレフティ・・・。
肝心の音はというと、この日のストーンズ公演の"IORR"で、前座だったリヴィング・カラーがゲスト出演した場面を抜粋収録したオフィシャルビデオ『time tunnel』のタイムコード入りワーキングビデオから落としたモノラルサウンドボード音源で、RATTLE SNAKE『Salut Montreal』(RS112/113)のコピー。
したがって事典で代表盤に挙げたVGP『Paint It White』(VGP-309)と比べると、ディスク1ディスク2共に19秒ずつ短くなっています。
とはいえ、その違いは各ディスクの最初と最後の歓声の長さの差で、楽曲に変なカットはないし、音質も問題ありません。
ちなみにラトル盤と本作は"Continenntal Drift"が始まる前の歓声がVGP盤より長いですが、"JJF"終了後の歓声は逆にVGP盤の方が長かったりしています。まあ、ワーワーいってるだけの部分なんで長かろうが短かろうが、どうでもいい部分ではありますけど。 |
by Hara ¦ 01:06, Tuesday, Jan 25, 2011 ¦ 固定リンク
『The Stars In The Sky The Never Lie』(DAC) |
『The Stars In The Sky The Never Lie』(DAC-100) 2CD
(Disc-1)
Track 1-3,6-8
Oct.10 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany
Track 4,5
Ernst Merck Halle,Hamburg,West-Germany (2nd Show)
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
1.Gimme Shelter/2.Happy/3.Tumbling Dice/4.Star Star/
5.Doo Doo Doo Doo Doo/6.Dancing With Mr.D./7.Angie/
8.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
Oct.10 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D./7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
DACによるアナログ拡大複刻作。
ディスク1がそのアナログ複刻にあたり、10月10日エッセン公演からの6曲と10月2日ハンブルグ公演からの2曲の計8曲が収録されています。
エッセン公演の方は、一部のタイトルや書籍でライン録音と紹介されている程の素晴らしい音源で、まるでスピーカーの前にマイクを置いているかの如く音が大変近い、1973年欧州ツアー屈指の好録音。
間を埋めるハンブルグ公演の方も、エッセン音源と比べると若干音に距離はあるものの、こちらも遜色のないバランスの良い好録音で、いずれの音源も全長版の発掘が期待されていたところですが、結局今回も発掘には至らなかったようで、本作も既発同様にアナログからのCD化。
この音源を収録した既発の代表タイトルとしては事典で2タイトル挙げましたが、その内の一つがこの音源をサウンドボードと勘違いし、1973年欧州ツアーの他のサウンドボード音源と組み合わせて全曲サウンドボード収録と謳った『The Stars In The Sky The Never Lie』(MB CD 141)
そしてもう一つが、この8曲に加えて1972年7月26日のサウンドボード音源"Sweet Virginia"と"All Down The Line"のUSシングルバージョンを収録していたアナログ『The Jean Clarke Mammorial Sonic Barbecue』(TAKRL 1919)を、そのまま丁寧にCD化した『The Jean Clarke Mammorial Sonic Barbecue』(VGP-246)
と、いずれのタイトルも何かしらの曲が同時収録されていましたが、本作はこの高音質オーディエンス音源のみを収録したアナログ『The Stars In The Sky The Never Lie』(Caution)の複刻ということで、純粋にエッセンとハンブルグの8曲のみの収録。
針音がほとんど聞こえないのは既発代表タイトル同様。加えて、右寄りだったエッセン音源の定位を中央に修正し、音質の方は若干強めだった高域を押さえつつ、逆に弱かった低域を増強した音造りにしています。
ディスク2は、新たに発掘された3つ目の音源にて10月10日エッセン公演を全曲収録。
遠目からの録音ですが、意外と分離よく演奏を聴くことが出来る上、録音者の周りの観客が静かで演奏が歓声や手拍子に埋もれることのない好音源。
この音源を他に収録しているのは、ほぼ同時期リリースの『Essen 1973 Revisted』(Number 001)
『Essen 1973 Revisted』が全体的にエフェクトをかけて音に奥行きを出しているのに対して、本作は音の奥行きに関しては譲るものの、その分ギター等が前面に出ているよう聞こえることから、ここは評価の分かれるところ。
テープチェンジにあたった"You Can't Always Get What You Want"終了直後のミックのMC欠落に関しては、双方ともにディスク1のアナログ音源を補填していますが、『Essen 1973 Revisted』の方は音の近さの違いを考慮しないで繋いでしまっていることからミックのMCがバランス大きくなってしまっているのに対し、本作はきちんと音量を調整して違和感ないよう補填しています。ただ、そのミックのMC「Thank you very much,thank you」直後の部分でヒスノイズが大きくなってしまっているのはうまく調整してほしかったところ。
なお、『Essen 1973 Revisted』では、"Dancing With Mr.D."と"JJF"の2曲でテープ劣化による音ブレがありましたが、本作はそちらも丁寧に修正しています。 |
by Hara ¦ 21:53, Sunday, Jan 23, 2011 ¦ 固定リンク
『Essen 1973 Revisted』(Number 001) 1CD
Oct.10 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D./7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
1973年10月10日エッセン公演収録盤。
この公演は過去に2種類の音源がブート化されていますが、本作は新たに発掘された音源での全曲収録盤。
この新たな音源を収録した他のタイトルとしては、ほぼ同時期にリリースの『The Stars In The Sky The Never Lie』(DAC-100)がありますが、そちらはまた別項で。
全体的な音は、VGPがCaution名義でリリースした『The Stars In The Sky They Never Lie』(Caution) に似た感じの遠目の音ですが、aution盤より演奏の分離は良く聞こえることに加え、録音者の周りが静かだった為、歓声や拍手の類で演奏が埋もれてしまうといったこともない好録音。
また、ヒスノイズが多い上にコモった音だったCaution盤に比べると、ヒスノイズ自体はまだまだあるものの少な目で、音質は段違いにクリアーになっています。
テープチェンジは"You Can't Always Get What You Want"終了直後の1ヶ所のみで、本作はこの部分に前述のDAC『The Stars In The Sky The Never Lie』や『The Jean Clarke Mammorial Sonic Barbecue』(VGP-246)、『The Stars In The Sky The Never Lie』(MB CD 141)といったタイトルに代表されるアナログ時代からの音源を補填し、欠落していたミックのMCを聴けるようにしていますが、この補填音源は元々音を大きく拾ったものであった為、本来ならば音量小さめにバランスとって繋がなくてはならないところを、そのままの音量で繋いでしまっていることから、この部分だけMCが大きくなって、如何にも繋げましたという感じになっているのはやや残念。
他には"Dancing With Mr.D."に数ヶ所、"JJF"は2コーラス目のAメロに、テープ劣化が起因と思われる音ブレが発生しています。
また、本作は音源全体にエフェクトをかけて、音に広がりを与えて奥行きを増すような音造りをしていますが、これが好感の持てる聴きやすい音に仕上がっている点はグッドかなと。
ちなみにこの公演の"JJF"、ミキサーの調整ミスだったのか、ビリー・プレストンがムーグシンセで弾いているリフが、イントロからキースが弾いているリフよりも目立つバランスで鳴っていますが、このシンセの音色がビヨンビヨンとした音だった為、何ともいえないコミカルな雰囲気を醸し出しています。 |
by Hara ¦ 05:02, Sunday, Jan 23, 2011 ¦ 固定リンク
『Southern Quotations』(-) 2CD
June.26 1978 War Memorial Coliseum,Greensboro,NC
Mono Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(※)Disc-2 Track3-18
June.10 1978 Civic Center,Lakeland,FL
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Honky Tonk Women/2.Star Star/3.When The Whip Comes Down/4.Miss You/5.Lies/6.Beast Of Burden/7.Just My Imagination/8.Respectable/9.Far Away Eyes/10.Love In Vain/11.Shattered/12.Tumbling Dice/13.Happy/14.Sweet Little Sixteen
(Disc-2)
1.Brown Sugar/2.Jumping Jack Flash/3.Let It Rock/4.All Down The Line/5.Honky Tonk Women/6.Star Star/7.When The Whip Comes Down/8.Miss You/9.Beast Of Burden/10.Respectable/11.Far Away Eyes/12.Love In Vain/13.Shattered/14.Tumbling Dice/15.Happy/16.Brown Sugar/17.Jumping Jack Flash/18.Street Fighting Man
1978年6月26日のグリーンズボロ公演を収録した同名アナログ『Southern Quotations』(Smilin' Ears 2-7722)の複刻作
いきなり冒頭の"Honky Tonk Women"がエコーがかった遠目の音であることから、最後までその音なのかと思いきや、録音者がライブ中にポジション変更していたようで、"Lies"から"Far Away Eyes"あたりは低音をあまり拾っていない薄い音になっていたりはするものの、"Love In Vain"あたりから音がものすごく近くなり、"Sweet Little Sixteen""Brown Sugar""Jumping Jack Flash"のラスト3曲あたりでは、ぱっと聴いた感じがサウンドボード録音のようにまでなっているという音源。
アナログでは早かったピッチを正常に修正。
また、本作は曲毎のイコライジング調整を施しているようですが、全体的には高域をやや絞り気味にして中低域に厚みを持たせた音造りとしていることにより、アナログでは低域が割れていて聴きづらかった箇所もかなりの緩和が図られています。曲によっては相変わらず音の歪みが響いてしまっている箇所もあったりするものの、全体的にはその低域の割れが逆に音の迫力を増している要素となっている側面もあります。
残念ながら全曲収録ではなく、"Let It Rock""All Down The Line"の
オープニング2曲は未収録。また"Just My Imagination"も6分弱にてフェードアウトとなっています。
ディスク2の3曲目以降は、1978年ツアー初日にあたるレイクランド公演をEXILE『No Lisk In Lakeland』(EXCD-036) に代表される音源にて全曲収録。
とはいえ音の印象はかなり異なり、EXILE盤は低域が厚い分離の悪い音だったのに対し、本作は高域がクリアーでスネアドラムの抜けが良い軽めの音となっています。
ピッチはやや遅めだったEXILE盤に対し正常。
"Respectable"や"JJF"の前にあった歓声の途切れは、EXILE盤がそのままにしてあったのに対し、本作はクロスフェード処理を。
また、イントロが欠けていた"Love In Vain"に関しては、こちらもEXILE盤がそのままにしてあったのに対し、本作はアナログ『Saturday Night Live』(Burden Records SNL-103)から欠落部分を補填しています。
|
by Hara ¦ 10:02, Saturday, Jan 22, 2011 ¦ 固定リンク
『2 Nights In Tokyo Dome』(-) |
『2 Nights In Tokyo Dome』(-) 4CD
(Disc-1&2)
Mar.22 1988 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.Throwaway/4.Bitch/5.Let's Spend The Night Together/6.Beast Of Burden/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Just Another Night/11.War Baby/12.Harlem Shuffle/13.Say You Will/14.Party Doll/15.Member Introductions/16.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Radio Control/2.Drum Solo/3.Guitar Solo/4.Gimme Shelter/5.Start Me Up/6.Brown Sugar/7.It's Only Rock'n'Roll/8.Jumping Jack Flash/9.Syampathy For The Devil/10.Satisfaction
(Disc-3&4)
Mar.23 1988 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-3)
1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.Throwaway/4.Bitch/5.Let's Spend The Night Together/6.Beast Of Burden/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Just Another Night/11.War Baby/12.Harlem Shuffle/13.Say You Will/14.Party Doll/15.Member Introductions/16.You Can't Always Get What You Want
(Disc-4)
1.Radio Control/2.Drum Solo/3.Guitar Solo/4.Gimme Shelter/5.Start Me Up/6.Brown Sugar/7.It's Only Rock'n'Roll/8.Jumping Jack Flash/9.Syampathy For The Devil/10.Satisfaction
1988年ミックジャガー来日公演から東京ドームでの2公演を収録したタイトル。
ディスク1と2は、ドーム初日にあたる3月22日公演。
この時の東京ドーム公演はテレビ収録され、結果14曲が放送されましたが、ミックが病み上がりで本調子ではなかったにもかかわらず、その大半の12曲がこの公演からのもの。ちなみに"Syampathy For The Devil"は約3分ほど短縮された編集版での放送となっています。
この公演の既発タイトルはというと、全曲収録はもちろんのこと、オープニングSEから規制退場アナウンスまでも収録したIMPの『Eat The Big Egg 1988』(IMP-N-012)がありましたが、本作はそのIMP盤とは別の音源にて全曲を収録。
録音位置がスピーカーの近くだったのか、演奏を大きく捉えており、耳障りな歓声や手拍子もほとんどない上、ドーム特有のホールエコーもほとんど感じられないという好録音。
音自体はIMP盤と同傾向で、音のクリアーさに関してはIMP盤に譲るものの、音の近さと太さは本作に軍配。
テープチェンジの為、"Radio Control"の冒頭25秒程が欠落しており、ややヒスノイズ多目のIMPとは異なる音源にて補填をしていますが、定位の補正まではしていない為、補填した音の定位が右寄りになっている点はなんとも残念。
ちなみにIMP盤でチャプターが振られていた、"Beast Of Burden"前の場内スクリーンを観ながらの演出であるミックのMC"Waching The TV"は、本作もチャプターが振られていないだけできちんと収録。ただし、IMP盤で聴けた終演後の規制退場アナウンスは未収録となっています。
ディスク3と4は、翌23日公演を全曲収録。
この公演からはティナ・ターナーがゲスト参加した"Brown Sugar"と"It's Only Rock'n'Roll"がテレビ放送されましたが、前日とはうってかわってミックも復調しており、何故にテレビ放送がこちらをメインとしなかったのかは、何とも不思議。
この公演の既発オーディエンス音源ブートとしては、『Mick Jagger-Tokyo Dome』(MJ-83231-3)というテレビ放送音源+オーディエンス音源のアナログのタイトルがあり、"Bitch""Let's Spend The Night Together""Beast Of Burden""Ruby Tuesday""War Baby""Say You Will""You Can't Always Get What You Want""Radio Control""Drum Solo""Guitar Solo"の10トラック8曲を、やや手拍子は多いものの22日のIMP盤に似た感じのクリアーな音で聴くことが出来ましたが、本作はこれとは別の音源から作成された初の全曲収録盤。
こちらもディスク1&2の22日公演に匹敵する好録音ですが、22日に比べると手拍子や歓声の類がやや多め。とはいえ耳障りに感じるのは、"Just Another Night"冒頭で聞こえる一人だけの手拍子くらいのもの。
テープチェンジによるカットはドラムソロの途中にありますが補填はなし。22日公演のIMP盤では同じようにドラムソロにカットがあり、こちらは違和感なくうまく繋げていましたが、本作は単に間を詰めただけなので、音飛びを起こしたように聞こえてしまってます。
せっかく既発アナログにドラムソロが収録されていたので、そこからの補填という方法もあったでしょうし、そのカット部分自体がリズムを刻んでのドラムソロだったことから、せめてリズムを合わせて繋いでくれればよかったのにとも思いますが、大概は聴いていて飛ばされる部分につき、まあ気にする程のことでもないかも。 |
by Hara ¦ 23:50, Thursday, Jan 20, 2011 ¦ 固定リンク
『The Altanete It's Only Rock'n'Roll』(TSP) |
『The Altanete It's Only Rock'n'Roll』(TSP-500-56/1) 1LP
Studio Outtakes
Side-A 1,2
Nov.13-24 1973 Musicland Studios,Munich,Germany
Apr.10-15 1974 Mobil Recording Unit,Newbury
May.20-25 1974 Island Studio,London
Side-A 3
Dec.4-6 1973 The Wick,RW's homestudio,London
Apr.10-15 1974 Mobil Recording Unit,Newbury
May.20-25 1974 Island Studio,London
Side-A 4,5 Side-B 1,2
Apr.10-15 1974 Mobil Recording Unit,Newbury
May.20-25 1974 Island Studio,London
Side-B 3
Nov.13-24 1973 Musicland Studios,Munich,Germany
Side-B 4,5
Dec.7-15 1974 Musicland Studios,Munich,Germany
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(※) Side-A 3
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Very Good
(※) Side-B 3,4,5
Mono Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(Side A)
1.If You Can't Rock Me(different mix)/2.Ain't Too Proud To Beg(different mix)/3.It's Only Rock'n'Roll/4.Till The NexT Goodbye(different mix)/5.Dance Little Sister
(Side B)
1.Fingerprint File(different mix)/2.Drift Away/3.Slow Down And Stop/4.Wind Call/5.I Got A Letter
TSPリリースの『It's Only Rock'n'Roll』別音源集。
"If You Can't Rock Me""Ain't Too Proud To Beg""Till The NexT Goodbye""Dance Little Sister""Fingerprint File""Drift Away"は『Acetates』(MB CD 045)から。したがって"Drift Away"はIIの方。
「recorded from acetate」との記載がある"It's Only Rock'n'Roll"は、何かしら違いがあるのかと思いきや、左右のチャンネルが逆な上に左右の分離が狭め、そしてイントロがフェードアウトしてくるだけのもの。音もスクラッチノイズがひどいことに加えてモコモコの音質と、聴いていてあまり楽しいものではありません。
"Slow Down And Stop""Wind Call""I Got A Letter"の3曲は、"Wind Call"のカウントが2から聴けることと"I Got A Letter"がIIの方であることから『Fast Talking』(VGP-237)より。ちなみに同じくこの3曲を収録した同レーベル『Place Pigalle』(VGP-362)収録の"Wind Call"はカウント4からの収録となっています。
その"Wind Call"と"I Got A Letter"、いずれもオフィシャルリリース後の録音曲で、このアルバムの主旨から外れているあたりは、何だかなといった感じ。
素材が足りないのだったら、反則ではあるものの、オフィシャル『Time Waits For No One』のみ収録の"Time Waits For No One"や、"IORR"のエディットバージョンもしくはPVバージョン等を入れた方が、まだしっくり来た気がするのですが・・・ |
by Hara ¦ 14:51, Sunday, Jan 16, 2011 ¦ 固定リンク
『The Pain Of Love』(DAC-107) 1CD
Studio Outtakes
(※)Track 1,4,8
Nov.11-Dec.17 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 2,5,6,10
Jan.18-Feb.12 1979 Compass Point Studios,Nassau,Bahamas
(※)Track 3
Oct.11-Nov.12 1980 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 7
June.10-July7 & Late July-Aug.25 & Sep.12-Oct.19 1979
Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 9
Early May-may.9 1983 The Hit Factory,New York
Early June 1983 Compass Point Studios,Nassau,Bahamas
(※)Track 11
Mar.25-Apr.4 1975 Musicland Studios,Munich,Germany
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(※)Track 3,11
Mono Soundboard Recordings
Quality:Excellent
1.Tie You Up(The Pain Of Love)(II)/2.It Won't Be Long(II)/3.Slave(III)/4.She Was Hot(I)/5.Break Away/6.I Think I'm Going Mad(I)/7.Dance(IV)/8.Golden Caddy(III)/9.Undercover Of The Night(IV)/10.She's So Cold(I)/11.Never Stop(Start Me Up)(I)
このアルバムでしか聴けないテイクが大半を占めていた、VGP同名タイトル『The Pain Of Love』(VGP-052)の複刻作。
そのVGP盤、いきなり1曲目の"Tie You Up"が、ヒスノイズにシンバル類が埋もれがちな抜けの悪い音だったりして、曲によっての音質のバラツキが気になるタイトルでしたが、本作はイコライジング等で音を整えたようで、ヒスノイズが増えた曲もあるものの、曲毎の音質差は少なめになっています。
またVGP盤はピッチが早めでしたが、本作はきちんと修正。
また、曲自体は長くなっていませんが、"It Won't Be Long""Slave""I Think I'm Going Mad""Dance"は曲前にテープレコーダーをスタートさせた際の音、"Golden Caddy"は曲前でのギターの軽いストローク音、"She's So Cold"は「4」だけなもののカウントがと、ほんのわずかな違いですがVGP盤と比べて新たに聴ける部分が増えています。
今回ボーナス扱いとして追加収録されているのが、年代はぐっと遡るものの、楽曲自体は本作収録曲の流れに沿っている"Start Me Up"の現在聴くことが出来る最初期テイクである"Never Stop"。
VGP/DACでは『L.A.Fog』(VGP-277)で聴くことが出来ましたが、VGP盤ではこの音源が流出した際の高いキーのままで収録されていたのに対し、本作はオフィシャルテイクに準ずる形のキーにて収録。
ということは即ち『Start Us Up』(MD 2009)で聴けた音に近い形で(本作は僅かながら更に低い)収録されていますが、『Start Us Up』のように途中フェードアウトではなく、これまでの最長テイク同様の長さで聴くことが出来ます。
|
by Hara ¦ 00:31, Saturday, Jan 15, 2011 ¦ 固定リンク
『Sheep-Dip-Blues』(DAC-104) 1CD
Studio Outtakes
(※)Track 1
Mobile Recording Unit In Some Unlocated Warehouse,Paris
Apr-June 1981 Atlantic Studios,New York
(※)Track 2,4-7,9-11,13-15
Jan.5-Mar.2 1978 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 3
Oct.10-Nov.25 & Dec.5-21 1977 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 8
Jan.18-Feb.12 1979 Compass Point Studios,Nassau,Bahamas
(※)Track 12
Oct.11-Nov.12 1980 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 16-18
Mar.25-Apr.4 1975 Musicland Studios,Munich,Germany
Mono Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(※)Track 16,18
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
1.Waiting On A Friend(III)/2.Black Limousine(II)/3.Los Trios Guitaros/4.Stay Where You Are/5.Brown Leaves(I)/6.Broken Head Blues/7.Golden Caddy(II)/8.Guitar Lesson/9.Fiji Jim(II)/10.Up Against The Wall/11.Brown Leaves(II)/12.Heaven(I)/13.Piano Instrumental/14.Sheep-Dip-Blues/15.Broken Toe/16.Memory Motel(I)/17.I Love Ladies/18.Hot Stuff(I)
DACのOBR複刻シリーズ。
本作の基となったタイトルはOBR『Sheep-Dip-Blues』(OBR 479032)
このアナログ、ジャケに小さく書かれているようにParis Resultsシリーズのパート3だったそうなんですが、パート2までのようなOBRでのCDリリースはなく、CDとしてまとめてこのアルバムの音を聴けたのは、同音源をモノラルにて全曲収録している『Place Pigalle』(VGP-362)と、OBR盤に収録された内の10曲が聴けた『Gals * Gags * Pin-Ups』(RST SG)という2つが主立ったタイトル。
ちなみにこの『Gals * Gags * Pin-Ups』、曲目クレジットが滅茶苦茶だったのでここで正確な曲目を載せておきますと
1.Fiji Jim(II)/2.Guitar Lesson/3.Brown Leaves(I)/4.Black Limousine(II)/5.Stay Where You Are/6.Up Against The Wall/7.Los Trios Guitaros/8.Broken Toe/9.Golden Caddy(II)/10.Waiting On A Friend(III)/11.Miss You(Fake)/12.Carnival To Rio
となります。したがって"Broken Head Blues""Brown Leaves(II)"Heaven(I)""Piano Instrumental""Sheep-Dip-Blues"の計5曲が未収録。
ただ、この『Gals * Gags * Pin-Ups』、単純なOBR盤落としかといえばそうでもなく、OBR盤では"Up Against The Wall"が1分過ぎたあたりから、テープが伸びてグニャグニャな音になっていましたが、『Gals * Gags * Pin-Ups』ではピッチ自体は若干早めですがそのような難点がなかったり、同じくOBR盤ではあまりにピッチが早過ぎて聴くに堪えなかった
"Broken Toe"にしても、若干ピッチ早めとはいえ、きちんと聴くことができましたので、このCD自体がOBR盤とは別のアセテート落としのテープから作成されていたことが分かります。
さて本作ですが、音声は当然ステレオ。
ヒスノイズは既発より多くなっているものの、アナログ全編に漂っていたヒスノイズ除去処理の弊害である、高域部のキュルキュルといったノイズは皆無。
また、OBR盤は全体的にピッチ早めだったことに加え、前述した"Up Against The Wall"途中からのテープ劣化による音伸び、"Brown Leaves(II)"から"Broken Toe"までの5曲はまるで早回しの様なピッチだったりしましたが、本作は最後まで安定した音で聴くことが出来ます。
加えて本作は、"Los Trios Guitaros"はOBR盤では欠けていたイントロ1音が、"Guitar Lesson"は曲前のベースの指慣らしがOBR盤1音に対し3音に、"Piano Instrumental"のカウントがOBR盤では4からが1からきちんとと、それぞれ『Place Pigalle』によって長く聴くことが出来るようになった部分に関してもしっかりと収録しています。
ボーナストラックは、メインの収録時期から少し遡る格好となる『Black And Blue』のアウトテイク。
まず、"Memory Motel(I)"
基本的には以前から聴くことの出来た歌無しのバッキングトラックですが、既発につきものであった左チャンネルの周期的な音ユレは無くなった上、これまで聴くことの出来なかった、曲前のエンジニアとスタジオ内の会話及び
ミックカウントが新たに発掘されています。
続く"I Love Ladies"。
残念ながら、今回もステレオテイクではなくモノラルではあるものの、これまではフェードアウトしていたものしか聴けなかったこの曲が、今回は6分11秒と既発より1分半近く長くなった上、演奏が最後まで聴ける完走版となっています。
そしてラストは"Hot Stuff"
こちらも従来から聴けたヴォーカルやピアノがオーバーダブされる前のテイクですが、既発が全てモノラルだったのに対し、本作は初となるステレオにて収録。
といった具合で、『Black And Blue』のアウトテイクに関しては、メイン音源同様にヒスノイズは多めなものの、3曲全てこれまでとは異なった部分がある非常に興味深い音源となっています。
まあ発掘が遅かったんでしょうけど、あえて欲を言えばこの3曲、DAC自身がリリースした『Black And Blue』のアウトテイク集『Munichland Melodies』(DAC-088)に収録されていた方が、すっきりしていたとは思うのですが・・・。
|
by Hara ¦ 00:23, Thursday, Jan 13, 2011 ¦ 固定リンク
『Lonely At The Top』(DAC-096) 1CD
Studio Outtakes
Track-1,2
Jan.14-28 1974 Musicland Studios,Munich,West-Germany
Track-3,4,6,7,8,13
Jan.18-Feb.12 1979 Compass Point Studios,Nassau,Bahamas
Track-5
Mar.25-Apr.4 1975 Musicland Studios,Munich,West-Germany
Track-9,10,12
June.10-July.7 & Late July-Aug.25 & Sep.12-Oct.19 1979
Pathe Marconi Studios,Boulogne - Billancourt,France
Track-11
Jan.5-Mar.2 1978 Pathe Marconi Studios,Boulogne - Billancourt,France
Track-14
Nov.25-30 & Dec.6-21 1972 Dynamic Sound Studios,Kingston,Jamaica
Track-15
Apr.10-15 Stargloves & May.20-25 1974 Island Recording Studios,London
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
1.Living In The Heart Of Love/2.Drift Away(I)/3.Sweet Home Chicago/4.Dancing Girls/5.Munich Reggae/6.Lonely At The Top/7.Munich Hilton(III)/8.What's The Matter/9.Gangster's Moll/10.Hang Fire(III)/11.Claudine(II)/12.We Had It All(III)/13.Let's Go Steady/14.Save Me(I)/15.Drift Away(II)
DACアナログ複刻シリーズである本作は、1970年代アウトテイクス集の代表的タイトル。
アナログ時代よりLP・CD幾多ものタイトルがリリースされてきましたが、ものによってピッチがおかしかったり、曲の長短があったりと何かしらの欠点があり、代表的なタイトルであるわりには決定盤がこれまでリリースされておりませんでしたが、本作は既発のそういった欠点を全て補ってのリリース。
まず、既発で必ず問題となっていたピッチに関しては、さすがにこのレーベルらしく全曲正常に修正。
音質の方はというと、クリアーなすっきりとした音に仕上がっており、ヒスノイズがVGP『Lonely At The Top/Nasty Habits』(VGP-057)程の耳障りなレベルではないものの残ってはいますが、聞こえてくる音は自然で、TSP『Lonely At The Top』(TSP-CD-199)のようなノイズ除去処理の影響で音の余韻がおかしなことにはなっていません。
本作の収録曲をある程度まとめたタイトルとして、事典で代表盤として挙げていた『The Emotional Rescvue Sessions Revisted』(RYF-003)と比較すると、ヒスノイズは本作の方が多めで、本作を聞いた後にRYF盤を聞くと、若干音抜けが良くない印象を受けますが、ここは好みの分かれるところ。
ちなみにRYF盤の"Dancing Girls""Lonely At The Top""Gangster's Moll"は、既発とチャンネルが逆でしたが、本作は既発同様。
続いて一部タイトルで編集の異なる曲に触れておきますと、"Munich Reggae"はVGP盤だと途中でフェードアウト、『Lonely At The Top』(RS1988ST)はカットイン収録となっていましたが、本作はきちんとフル収録。
"Lonely At The Top"はVGP盤のみで聞けたカウント前の空ピックと思しき音を、"Gangster's Moll"も同じくVGP盤のみで聞けた曲前のカウントもどきを、それぞれ本作は収録しています。
10曲目から15曲目の6曲はボーナストラックにあたりますが、まず10曲目から13曲目までの4曲の選曲及びその曲の並びは、TSP盤と比較されることを想定したのか同じテイクを収録。TSP盤の方はメイン音源同様にボーナストラックもまたピッチがおかしく、"Hang Fire""We Had It All"は遅め、"Claudine"と"Let's Go Steady"は逆に早めといった具合ですが、本作は当然の如く正常収録。
"Save Me(I)"に関しては、他盤云々というのはありませんが、おそらく70年代全般を網羅というバランス的な意図での収録かと推測。
ラスト"Drift Away(II)"は、遅かったTSP盤のピッチを修正してコピー収録した『Tattoo Out』(KO001)が、何故かこの曲のみオリジナルのバージョンIではなく、バージョンIIを収録していたことからの収録かと思われます。
といった具合で、名盤の割にはこれまで何かしらの不具合があった、このタイトルでしたが、ヒスノイズが若干残ってはいるものの、ようやく不具合のない形でリリースされたのは良かったかなと
ちなみに、ブートにありがちなスペルミスがほとんどないDACですが、レコーディングクレジットの「Nassau」が、全て「Nassou」と誤記されてるのは珍しいかも。 |
by Hara ¦ 11:21, Monday, Jan 10, 2011 ¦ 固定リンク
『Paris Results』(DAC-103) 2CD
Studio Outtakes 1977-1979
Disc-1 Track1,5-9,11,12,14 Disc-2 Track1-3,6,8-12,14
Jan.5-Mar.2 1978
Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Disc-1 Track10,13 Disc-2 Track7,13
Oct.10-Nov.25 & Dec.5-21 1977
Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Disc-2 Track5
June.10-July.10 & Late July-Aug.25 & Sep.12-Oct.19 1979
Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Disc-1 Track2-4 Disc-2 Track4,15
Jan.18-Feb.12 1979
Compass Point Studios,Nassau Bahamas
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(※)Disc-2 Track 1-3,6-9,13,14
Mono Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.What Gives You The Right(III)/2.Linda Lou/3.Dancing Girls/4.Lonely At The Top/5.So Young(I)/6.Some People Tell Me/7.You Win Again/8.Do You Get Enough/9.Do You Think I Really Care/10.Everlasting Is My Love(I)/11.I Need You/12.No Spare Parts/13.Muck Spreading/14.Petrol Gang
(Disc-2)
1.I Can't Help It(IV)/2.It's A Lie/3.Never Make Me Cry(I)/4.What's The Matter/5.Gangster's Moll/6.Redeyes/7.Munich Hilton(I)/8.You Don't Have To Go/9.Shame Shame Shame/10.After Hours/11.Armpit Blues/12.Everlasting Is My Love(II)/13.Everything Is Turning To Gold(I)/14.Disco Muzik/15.Still In Love(I)
DACによるOBR『Paris Results』(OBR 305-CD-016)『Paris Results Vol.2』(OBR 305-CD-019)の複刻タイトル。
同傾向のタイトルとしては、OBRの2作をコピーしてノイズ除去した上、音にメリハリを施した『Paris Results 2007 Remastered』(SODD 032/033)がありましたが、本作はOBR盤の単なるリマスターではなく、OBR盤の基になったテープまで遡り、曲によっては別マスターに差し替えを行っての再発タイトル。
OBR盤やSODD盤よりもヒスノイズ自体は多くなっているものの、高域が伸びて音のレンジが広くなっている上、SODD盤にあったノイズ除去の弊害による余韻の不自然さや、キュルキュルとした除去処理特有のノイズは皆無。また、ピッチ修正は当然のこと、既発にあったアセテート盤特有のチリチリノイズも余韻がおかしくならない程度に除去処理が施されています。
ディスク1の『Paris Results』音源は、前述の音質向上以外に加えての新たな発掘部分は無し。ただし、ブツっと尻切れだった"So Young(I)"は不快感軽減の為と思しきフェードアウト処理がされています。
ディスク2の『Paris Results Vol.2』音源の方はというと、基のOBR盤がステレオの片チャンネルをモノラル化したバランスの悪い音源から作成されていた為、その大半がバランスの不自然な曲だったことから、本作はマスター自体を総入れ替え。
まずは新たな発掘トラックで、トラック1の"I Can't Help It(IV)"は、既発同様にモノラル収録ですが、既発の曲開始合図の4カウントが4からの収録だったのに対し、本作は1からの収録ということで、ほんのわずかながら過去最長収録に。
そしてトラック11の"Armpit Blues"。こちらは既発全てモノラルだったのに対し、初登場となるステレオミックス。
続いては既発ステレオミックスに差し替えられたのが"What's The Matter""Gangster's Moll""After Hours""Everlasting Is My Love(II)""Still In Love(I)"の5曲。
"What's The Matter""Gangster's Moll"は『Lonely At The Top』(DAC-096)、"After Hours""Everlasting Is My Love(II)"は『Better Results』(DAC-105)、そして"Still In Love(I)"は『All Inside Our Crazy Dreams』(DAC-021)とそれぞれ同レーベルの別タイトルでも聴くことが出来ますが、"Still In Love(I)"は既発よりもクリアーになっています。
残る"It's A Lie""Never Make Me Cry(I)""Redeyes""Munich Hilton(I)""You Don't Have To Go""Shame Shame Shame""Everything Is Turning To Gold(I)""Disco Muzik"の8曲は、『Place Pigalle』(VGP-362)にて聴くことができた、きちんと両方のチャンネルが聞こえるモノラル音源と同じ。ただし、本作の方が高域伸びている分ヒスノイズは多めとなっています。
|
by Hara ¦ 15:58, Sunday, Jan 09, 2011 ¦ 固定リンク
『Goin' Back To The Roots』(DAC) |
『Goin' Back To The Roots』(DAC-102) 2CD
(Disc-1)
Coliseum,Charote,NC July.6 1972
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
1.Bitch/2.Rocks Off/3.Gimme Shelter/4.Happy/5.Tumbling Dice/6.Love In Vain/7.Sweet Virginia/8.You Can't Always Get What You Want/9.All Down The Line/10.Midnight Rambler/11.Band Introduction/12.Bye Bye Johnny/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
(Disc-2)
The Scope,Norfolk,VA July.5 1972
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Band Introductions/13.Bye Bye Johnny/14.Rip This Joint/15.Jumping Jack Flash/16.Street Fighting Man/17.Outro
ディスク1はアナログ時代からブート化されている、1972年ツアーのオーディエンス録音でも屈指の名音源であるシャーロット公演。
ややドラムが引っ込み気味なものの演奏を大きく拾っており、マイルドな高域と若干歪み気味の低音が程良い迫力を醸し出している好録音。
幾つもブート化されてきた、この音源の代表的なタイトルといえば、VGP『Drippin' Honey』(VGP-294)やSODD『Going Back To 1972』(SODD 054)
本作は、これら2タイトルよりも中低域に一段と厚みを持たせて、聴感上の迫力を増強しています。
今回も既発欠落部分の新たな発掘はならず、"Bitch"がギターソロのすこし前から、"Midnight Rambler"は1コーラス目の途中からの収録というのは相変わらずですが、定位が左に寄っていた"Sweet Virginia"、逆に右に寄っていた"Bye Bye Johnny"をきちんと中央に修正しているのはさすが。
ディスク2は、前日のノーフォーク公演。
この公演は2種類の音源がブート化されていますが、本作は『Going Back To The Roots』(Wizard Rekords VGP-062)や、そのVGP盤に比べると一部長く収録している部分はあるものの、ピッチが遅く音質も劣ってしまっている『Drive Me Crackers』(RSBB-1001)でブート化されていた方の音源。
キースのギターがやたらと大きく捉えられており、バランスとしては若干悪いものの、耳につく手拍子や歓声の類をほとんど拾っていないことから、比較的聴きやすい部類の良好録音。
全曲収録ではありますが、"You Can't Always Get What You Want"の冒頭に、テープチェンジが原因と思しきカットあり。このカット部分、既発タイトルが1コーラス目の途中からの収録だったのに対し、本作はイントロにホーンが入った直後からの収録となっています。
また、既発タイトルではそれ以外にもカットが2箇所あり、"You Can't Always Get What You Want"ではギターソロの途中数秒。『Drive Me Crackers』はそのままでしたが、VGP盤は更に一部カットして、それなりにうまく繋げてはいるものの、聴けばやはり分かってしまってます。
本作はノーカットで収録していますが、そのカットされていた部分はヒスノイズが増えていますので、基音源のレベルが低かったのを持ち上げたか、補填を施したようです。
もう一つのカットはその前々曲"Love In Vain"の1コーラス目。
『Drive Me Crackers』では、1番の歌詞でいう1回目「followerd」途中から2回目の「in my hand」を歌いきった後のアルペジオまでがカットされており、突然音飛びを起こしたように聞こえますが、VGP盤は1コーラス丸々カットしてイントロ直後から2番が始まるという構成。
では、本作はというと、イントロ前の曲間から2回目の「in my hand」を歌いきった後のアルペジオまで、音源自体は同じながらジェネレーションの高い音を補填していますが、残念なことに音質がかなり劣化している上、こちらの音は終始チリチリといったノイズが漂ってしまっています。
更にはその歌い出し直後から、マイクの向きを調整しようとしたのかマイクに触れるゴソゴソという音は入っているは、近くの客は歌詞でいうスーツケースの部分をフライングして言い出してしまっているは等散々な状況になっていることから、既発タイトルがこの部分をカットしていた意味が分かったような気はします。
ただ本作の場合、せっかくいい音で残っていたイントロまで劣化した音源に差し替えてしまっているので、補填を必要最低限に留めれば尚良かったのにと、この点はホントに残念。
ちなみにこの公演での"All Down The Line"のエンディング。ホーンだけが曲を早々と終わらせてしまい、ミスに気づいて何とかつじつまを合わせているように聞こえますが、実はディスク1の翌日公演でもこの曲で同じミスをホーン隊がしでかしています。曲終了の合図はキースが出しているはずですが、この曲の終盤になるとキース自体が紛らわしいアクションでもしていたのか何とも不思議。 |
by Hara ¦ 07:05, Friday, Jan 07, 2011 ¦ 固定リンク
『Some Satanic Tour Vol.2』(DAC) |
『Some Satanic Tour Vol.2』(DAC-098) 2CD
(Disc-1)
Nov.11 1969 Coliseum,Phoenix,AZ
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(※)Track 14-17
Dec.6 1969 Altamont Speedway,Livermore,CA
Track 14-16
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
Track 17
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Sam Cutler Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.Carol/4.Sympathy For The Devil/5.Stray Cat Blues/6.Prodigal Son/7.You Gotta Move/8.Love In Vain/9.Under My Thumb/10.Midnight Rambler/11.Live With Me/12.Gimme Shelter/13.Little Queenie/14.Sam Cutler Introduction/15.Jumping Jack Flash/16.Carol/17.The Sun Is Shining
(Disc-2)
Nov.24 1969 Olympia Stadium,Detroit,MI
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
1.Jumping Jack Flash/2.Carol/3.Sympathy For The Devil/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Prodigal Son/7.You Gotta Move/8.Under My Thumb/9.Midnight Rambler/10.Live With Me/11.Little Queenie/12.Satisfaction/13.Honky Tonk Women/14.Street Fighting Man
ディスク1の冒頭13トラックは、1969年11月11日フェニックス公演。
この公演の既発タイトルはどちらもVGPで『Gathering Madness - Phoenix '69』(VGP-031)と『The Sky Pilots』(VGP-060)。
PAスピーカーの真ん前で録ったかのような音で、演奏が大きく録れている上、耳障りな歓声はほとんどなく、パッと聞きでは状態の悪いライン音源に聞こえなくもない好録音。
ただし、レベル調整を失敗したのか、マイクが音圧に耐えられなかったのかは不明ですが、低域が歪んでしまっているのが玉にキズ。
また、残念なことにバッテリーが切れてしまったのか"Little Queenie"の途中までで、終盤3曲は未収録。
さて本作ですが、基になった音源はVGP盤と同じ。
VGP盤の冒頭は定位が右寄りでしたが、きちんと中央に修正。
またヒスノイズも余韻がおかしくならない程度に除去。そのヒスノイズ修正の影響なのか、VGP盤に比べると全体的に落ち着いた感じの印象を受ける音に仕上がっています。
テープチェンジが原因の"Under My Thumb"イントロ欠落は同じ。
また、前述した通り"Little Queenie"はソロ後のサビ前迄の収録ですが、VGP盤がフェードアウト処理を行っているのに対し、本作はレベル調整せずにそのまま収録。
惜しむらくはVGP盤で音飛びを起こしていた"Little Queenie"のイントロ。本作のタイムでいう11秒と25秒にあたりますが、そちらの修正がなされていなかったのは、ちょい残念。
続くトラック14から16はオルタモント公演のラジオ放送より。
ラジオ放送とは言っても放送されたのはオーディエンス音源で、結構マイクの近くで騒ぐ観客もいたりしますが、録音自体は演奏を大きく拾った好音源。
この音源、本作より少し前にリリースされた『ALTAMONT FREE CONCERT 1969』(IMP-N-030)に収録のものと同じですが、IMP盤の方に収録されていたラジオコメントと、終盤ピッチがおかしくなっていた"Sympathy For The Devil"は未収録。
音の方はというと、IMP盤に比べてヒスノイズは除去して少なめになっている分、聴きやすくなっています。
また、IMP盤では右に寄り気味だった定位もきちんと中央に修正。
ディスク1のラストは、これまたオルタモント公演からですが、なんと初登場となる"The Sun Is Shining"のサウンドボード音源。
静かな部分ではヒスノイズが結構聞こえるものの、気になるという程のレベルではないかなと。
ディスク2は、ツアー終盤線のスタートとなった11月24日デトロイト公演。
ほとんど休みの無い1969年ツアーにおいて、8日もの日が開いただけのことはあり"Sympathy For The Devil"は若干ながらアレンジが変更され、この公演からキースとテイラーそれぞれがソロを弾く形となっています。
さて音の方ですが、客席後ろの方での録音のようで音は遠目なものの、演奏自体はバランス良く録れており、歓声も耳障りでない程度にほどよく拾っていることから、意外と聴きやすい音源。
曲中カット無しの全曲収録で、この時代としては珍しいステレオ録音。
この音源を収録した既発盤はアナログ『We Didn't Really Get It On Until Detroit』(-)や『Live From Detroit』(-)『R.S.』(-)とありますが、これらのアナログはいずれも入手困難タイトルだったことから(私も未入手につき、画像はネットから拾ってきています)、事典ではアナログ落としのCD『Live From Detroit』(CA 1111)を代表盤として挙げていました。
そのCD『Live From Detroit』と比較すると・・・。
まず音質、本作は『Live From Detroit』に比べると、高域がすっきりとしてクリアーになった印象を受けます。
その反面ヒスノイズは本作の方がありますが、さほど気にならないレベル。
ピッチが『Live From Detroit』では早かったのに対し、本作は正常。
また『Live From Detroit』では"JJF"開始前の左チャンネルの歓声に、テープ劣化が原因と思しきコモりが発生していましたが、本作はうまく左チャンネルの高域を持ち上げて聴きやすく処理しています。
加えて"Prodigal Son"以降、『Live From Detroit』は定位が左寄りになりますが、本作はそこもしっかりと中央に定位するよう修正。
そして"Sympathy For The Devil"終了後のMCに関しては『Live From Detroit』では聴くことが出来ませんが、本作では聴くことが出来ます。
ただしその反面、『Live From Detroit』で聴けた"Honky Tonk Women"の前後にあった、録音者によるテレコの動作確認と思しきマイクに向かってのしゃべりを、耳障りであると判断したのかカットしてあるのはまだしも、"JJF"イントロの少し前に聞こえた録音者近くの観客の叫び声や、"Sympathy For The Devil"や"Stray Cat Blues"曲終了の最後1音を伸ばしている部分を摘んでしまっていることから、わずかながら曲の余韻部分が短くなってしまっていたり、"Little Queenie"に至っては、イントロに被っていた録音者によるものと思しきつぶやきまでも摘んでいることから、この曲のイントロは1フレーズ程短くなってしまってます。
他の曲の余韻部分でも叫び声が入っていたりするのに、何故にこれらの曲だけをわざわざ選んで摘んだのかは、なんとも理解に苦しむところ。 |
by Hara ¦ 23:55, Tuesday, Jan 04, 2011 ¦ 固定リンク
『It's Just A Kiss Away』(DAC) |
『It's Just A Kiss Away』(DAC-101) 2CD
(Disc-1)
Aug.30 1970 Baltiska Hallen,Malmo,Sweden
Mono Audience Recording
Quality:Very Good - Good
1.Jumping Jack Flash/2.Roll Over Beethoven/3.Sympathy For The Devil/4.Stary Cat Blues/5.Love In Vain/6.Prodigal Son/7.You Gotta Move/8.Dead Flowers/9.Midnight Rambler/10.Gimme Shelter/11.Live With Me/12.Let It Rock/13.Little Queenie/14.Brown Sugar/15.Honky Tonk Women/16.Street Fighting Man
(Disc-2)
Oct.5 1970 Feathalle,Frankfurt,West-Germany
Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good
(※)Track 15,16
Dec.6 1969 Altamont Speedway,Livermore,CA
Mono Soundboard + Mono Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
1.Jumping Jack Flash/2.Roll Over Beethoven/3.Sympathy For The Devil/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Prodigal Son/7.Dead Flowers/8.Midnight Rambler/9.Live With Me/10.Let It Rock/11.Little Queenie/12.Brown Sugar/13.Honky Tonk Women/14.Street Fighting Man/15.Jumping Jack Flash/16.Stray Cat Blues
ディスク1は、1970年ツアー初日にあたるスウェーデン・マルメ公演で、既発『Made In Sweden』(VGP-105) とは異なる、新たに発掘された音源を収録。
とはいえこの新音源、音の感じが非常にVGP音源に似ており、録音ポジションもVGP音源同様に客席の後方だったようで、ホール録音特有の音の輪郭がぼやけた遠目の音とはなっていますが、録音者の周りの観客が比較的静かなだったことから聴きやすい音ではあります。
ヒスノイズはあまり除去しておらずVGP盤と同じ位あったりしますが、聴いていて不快に感じるレベルではなし。
VGP盤の方では、"Brown Sugar"でイントロ及び曲中にカットがありましたが、本作の方はというと曲中カットはありません。
また、VGP音源の方は、基にしたテープの状態が良くなかった為、"Gimme Shelter"から"Let It Rock"の途中まで音全体が強烈に波打っていたりしましたが、本作はそういった問題は一切なく、終始安定した音で聴くことが出来ます。
ちなみに"Gimme Shelter"のイントロは、コードストローク部分から曲が始まっており、あの印象的なアルペジオが聴けませんが、これは両タイトル共通。本作の方では丁度曲頭からヒスノイズが若干増えることから、テープチェンジにあたったが為のカット編集かと推測しそうになりますが、同じくこの曲前がテープチェンジにあたったVGP音源の方では、そのテープチェンジ部分が少し前になっていて、チューニングからすんなりイントロに入っていくのが聴ける為、この日はこういうアレンジであったことが分かります。
ディスク2は10月5日のフランクフルト公演で、同公演を収録した『Bring On The Dancing Girls』(DAC-016)のメイン音源の補填として"Let It Rock"と"Little Queenie"に使用されていた音源の全長盤。
曲中カット無しの全曲収録ですが、既発ソースの方には収録されていたオープニングのバンドコールは未収録。
音の方はというと音の輪郭がぼやけた全体的にエコーがかった遠目の音で、手拍子がおきる部分では演奏がやや埋もれ気味。
ただし、前述の手拍子を除けば、録音者の周りが比較的静かだったこともあり、慣れれば充分に聴ける音ではあります。
また、『Bring On The Dancing Girls』に補填された際は、メインの音に少しでも近づけるべく、やや中域よりな音造りになっていましたが、本作の方は低域に厚みを持たせて全体的に広がりのある音造りとしています。
ディスク2の最後2曲は、1969年オルタモントでのサウンドボード音源で、IMP『Altamont Free Concert 1969』(IMP-N-030)にも収録されていた音。
オーディエンス音源で聴けるバランスと同じく、キースのギターとミックのヴォーカルが前面に出たミックスで、ヒスノイズはあるものの音質自体は充分良いと言えます。
IMP盤同様に2曲共不完全収録で、サウンドボード音源部分の長さは変わらず。"JJF"は2分19秒の1コーラス目のサビが終わった後のストローク迄で、以降はIMP盤同様に、IMP盤ディスク3のトラック7に収録されていた録音者がMCを行ったラジオショーからのオーディエンス音源を補填。
ただしIMP盤はオーディエンス音源の音質調整をほとんど行っていなかった為、高域強めでやや定位右寄りだった音に繋がることにより違和感を感じのに対し、本作はきちんとサウンドボード音源の音質に合わせた音造りにしている為、音が切り替わっても、ちょっと音が広がったと感じる程度で違和感はほとんど無し。
続く"Stray Cat Blues"のサウンドボード音源は2コーラス目のサビまでの長さで、以後の展開部分(1分20秒)からは、VGP『Altamont 1969』(VGP-113)に代表される従来のオーディエンス音源を補填。
こちらもIMP盤は音質調整を行っていないが為に違和感ありましたが、本作は"JJF"同様に聴感上は音が若干広がったかなと感じる程度で、違和感はほとんどありません。 |
by Hara ¦ 23:55, Monday, Jan 03, 2011 ¦ 固定リンク
『It's Just A Shot Away』(DAC) |
『It's Just A Shot Away』(DAC-099) 2CD
Dec.6 1969 Altamont Speedway,Livermore,CA
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
●Santana
1.Opening Announcements By Sam Cutler/2.Savor - Jingo
●Jefferson Airplane
3.The Other Side Of This Life/4.3/5th Of A Mile In 10 Seconds/5.Greasy Heart/6.White Rabbit/7.Come Back Baby/
8.Ballad Of You And Me And Pooneil
●Flying Burrito Brothers
9.Six Days On The Road/10.High Fashion Queen/11.Cody Cody/12.Lazy Days
●Crosby,Stills,Nash & Young
13.Black Queen/14.Pre-Road Downs/15.Long Time Gone/16.Down By The River
●Rolling Stones
17.Sam Cutler Introduction/18.Jumping Jack Flash/19.Carol
(Disc-2)
1.Sympathy For The Devil I/2.Sympathy For The Devil II/3.The Sun Is Shining/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Under My Thumb I/7.Under My Thumb II/8.Brown Sugar/9.Midnight Rambler/10.Live With Me/11.Gimme Shelter/12.Little Queenie13.Satisfaction/14.Honky Tonk Women/15.Street Fighting Man
本作も、IMP『Altamont Free Concert 1969』(IMP-N-030)同様に、
従来音源のロージェネレーションマスターをメインに、前座含めた形でオルタモント公演の全貌を捉えたタイトル。
前座部分はIMP盤と基本的に同じですが、IMP盤冒頭に収録されていたムーグ・シンセサイザーによるPAサウンドチェックは未収録。
ちなみに、IMP盤のサンタナ部分に収録されていた"Evil Ways"も未収録になっていますが、IMP盤の"Evil Ways"はこのオーディエンス音源ではなく、同じIMP盤のディスク3に収録されていたTV番組「Newswatch」の音声です。
また、ジェファーソン・エアプレーンの曲目も2曲程異なっていますが、IMP盤の方のクレジットミスで、本作の曲名クレジットが正解。
・・・と、色々触れましたが、IMP盤のレビューでも書いた通り、"オルタモント・フリーコンサートの記録"としては、これらの部分も重要なんでしょうけど、"ローリング・ストーンズのブート"としては対象外となりますので、本題はここから先。
ストーンズ部分に関しては、IMP盤が出来うる限りサウンドボード音源を使用しての全曲収録という方針で作成されていたが為に、曲よっては音源が何度も切り替わって落ち着かない印象を受けていたのに対し、本作はVGP『Altamont 1969』(VGP-113)で使用されていた音源(以降VGP音源)の、ロージェネレーションマスターを最大限生かし、そこに必要最低限の補填を施して作成されています。
まず、VGP盤未収録だったオープニングは、IMP盤ディスク3のトラック7に収録されていた録音者がMCを行ったラジオショーからのオーディエンス音源を、"JJF"イントロ3回目のリフ途中まで使用し、以後VGP音源に切り替わります。
続く"Carol"のイントロでは、VGP音源の方だとテープを一旦止めようとした音伸びと音飛びがありますが、オープニングに使用した補填音源の方はというと問題ない為、補填されてるかと思いきや、あくまでもVGP音源を最大限使用するということで、従来通りイントロに不具合があります。
また、VGP盤では何故か未収録で、TARKL『Altamont Speedway Free Festival』(TCD-001-1/2)には収録されていた"Midnight Rambler"曲前のアドリブ部分に関しては、本作もきちんと収録。
全体的な音質に関しては、従来盤で耳についた一部ギスギスした音が緩和され、低域に厚みを持たせた聴きやすい音に仕上がっています。
惜しむらくは、"Brown Sugar"の最後の4音に補填されている別音源が低音をほとんど捉えていない為に、従来盤同様に音源切り替わり時に違和感を覚えることから、もう少し丁寧にこの部分も作って欲しかったかなと。 |
by Hara ¦ 19:15, Sunday, Jan 02, 2011 ¦ 固定リンク
『Altamont Free Concert』(IMP) |
『Altamont Free Concert』(IMP-N-030) 3CD+1DVD-R
Altamont Speedway,Livermore,CA Dec.6 1969
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(※)Disc-2 Track1,2(part),5,6(part)
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good
(※)Disc-2 Track4(part),8(part),12,Disc-3 Track4(part)
Stero Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.PA Sound Check with Moog/2.Opening Announcement
●Santana
3.Savor/4.Jingo/5.Evil Ways
●Jefferson Airplane
6.Announcement/7.The Other Side Of This Life/8.3/5th Of A Mile/9.Fat Angels/10.White Rabbit/11.Free Bird/12.Ballad Of You And Me And Pooneil
●Flying Burrito Brothers
13.Six Days On The Road/14.High Fashion Queen/15.Cody Cody/16.Lazy Days
●Crosby,Stills,Nash & Young
17.Black Queen/18.Pre-Road Downs/19.Long Time Gone/20.Down By The River/21.Announcement for The Rolling Stones
(Disc-2)
●Rolling Stones
1.Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.Carol/4.Sympathy For The Devil/5.The Sun Is Shining/6.Stray Cat Blues/7.Love In Vain/8.Under My Thumb/9.Brown Sugar/10.Midnight Rambler/11.Live With Me/12.Gimme Shelter
(Disc-3)
1.Little Queenie/2.Satisfaction/3.Honky Tonk Women/4.Street Fighting Man
5.MC by The Taper on Radio/6.Introduction/7.Jumping Jack Flash/8.Carol/9.MC by The Taper on Radio/10.Sympathy For The Devil/11.Evil Ways(Santana)/12.Jumping Jack Flash/13.Carol/14.Mick Jagger Live MC/15.Sympathy For The Devil
前座音源やラジオ放送を含めた形での、オルタモント・フリーコンサートの集大成的なものとして作成された本作。
ディスク1は、PAのサウンドチェックから前座の4アーティストを収録。いずれも後世に名が残ったアーティストばかりで、どれも興味深い音ではあるものの、「オルタモント・フリーコンサートを記録したブート」という観点では貴重ですが、「ローリング・ストーンズのブート」という観点からすると何とも微妙・・・。
ちなみにサンタナ部分の"Evil Ways"はディスク3のトラック11に収録されたTV番組「Newswatch」の音につき、他とは別音源となります。
ディスク2からディスク3のトラック4までは、ストーンズ出演部分をサウンドボード音源をメインとしたベストと思われる音源を繋いで再構成しています。
まず、VGP『Altamont 1969』(VGP-113)に代表される従来音源では欠落していたオープニング及び"JJF"のイントロ一部に関しては、初登場となるサウンドボード音源にて補填。
ただしこのサウンドボード音源、残念ながら不完全なもので、"JJF"1コーラス目のサビが終わった後のストローク迄で、以降は本作ディスク3のトラック7に収録されているオーディエンス音源を補填。
この新たなオーディエンス音源は次曲"Carol"の最初のサビ後までで、以降は既発音源に切り替わり。
続く"Sympathy For The Devil"。イントロ途中から映画の音に切り替わりますが、1回目中断時のミックのMCで映画が摘んでいる部分をソースAにて補填しているのは分かりますが、バンドの演奏やチューニング音はおろかミックのMCさえ出ていない1秒程度のカット部分にまでそこにあたるオーディエンス音源を補填してるものだから、ヒスノイズが出たり引っ込んだりと本当に聴いていて落ち着かないのは何とも・・・。まあ、そのおかげで映画での編集がどうなっていたのかが分かる訳ですが。
そして後奏のソロの一部、曲終了後のMC前の一瞬の間、そして観衆の呼びかけの一部もオーディエンス音源にて補填。
"The Sun Is Shining"は丸々のオーディエンス音源ですが、曲終了後から"Stray Cat Blues"2コーラス目のサビまでは初登場のサウンドボード音源。
以後、しばらくはオーディエンス音源が続きますが、"Under My Thumb"演奏中断時のMC途中から映画の音が登場。その"中断時のMCも映画では部分的に使われていた為、オーディエンス音源と交互したりしてますが、再開後の演奏は映画の音に。曲終了後のMC途中からオーディエンス音源に復帰。
既発全てのタイトルに別音源が補填されていた"Brown Sugar"の最後の4音に関しては、既発はいずれも音が遠い上に音量が小さくなってることから違和感を覚えましたが、本作も構成自体は同じで、音の遠い音源を補填している点は同様ですが、音量を大きくして合わせているので違和感が軽減されてます。
そして"Midnight Rambler"終了直後にミックが発したMCの一部にサウンドボード音源を挟み、"Live With Me"終了直後のMCから"Gimme Shelter"丸々はスコルピオ『A Shot Of Salvation』(90-64-17)に収録されていたサウンドボード音源。
終了後、オーディエンス音源に戻ってディスク1終了
ディスク2のライブ終盤は、その大半がオーディエンス音源ですが、"Street Fighting Man"間奏後の3コーラス目のサビから後奏に入るところまでは映画の音に。
といった具合で、これを聴けば、映画でどの部分が使用されて、どこが摘まれているかといったことが分かる点では研究資料として最適ですが、普通に聴く場合ではなんとも落ち着かないので、ここは評価の分かれるところ。
ボーナストラックは、まず録音者自らがMCをやりながら自分が録ってきた音源を流すというローカルラジオ番組から。
これまで聴けなかったライブのオープニング(周りの客が皆立ち上がった為、「座れ!」という怒号が録れちゃってますが・・・)や、既発では聴けなかった"JJF"のイントロ、そして既発音源で音伸びと音飛びを起こしていた"Carol"のイントロが問題なく聴けるという点で、貴重な発掘音源。
録れている音も既発音源に近い聴きやすい音となっていますが、残念ながら"Carol"曲中では周りの話し声が大きく入っていたり、"Sympathy For The Devil"では後半に音切れがある上、終盤ピッチが早くなって聴きづらくなっています。
続いてのボーナストラックはTV番組「Newswatch」の音声。
収録されているサンタナの1曲とストーンズの3曲はいずれも断片な上、全体的に音割れもしているので、あまり聴いていて楽しいものではありません。
オマケのDVD-Rは、貴重な8mm映像と、CDの方にも収録されていたTV番組「Newswatch」。
さすがにディスク3の音声だけと違い、こちらは字幕入りなことから見応えあり。特にミックのライブ中のMCなんかは、映画よりもきちんと訳されている印象を受け、映画観た後にこれを観れば、なお一層楽しめるかと。 |
by Hara ¦ 19:00, Sunday, Jan 02, 2011 ¦ 固定リンク
『Live At The El Mocambo Club 1977』(SODD) |
『Live At The El Mocambo Club 1977』(SODD-105) 1CD
Mar.4&5 1977 El Mocambo Tavern,Tronto,Canada
Stereo Soundboard Recording
Quality:Exellent-Very Good
(※)Track-11
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good
(A)・・・Stero Reel A - Rough Mix
(B)・・・Stero Reel B - Rough Mix
(C)・・・Stero Reel C - Final Mix
(D)・・・Stero Reel D - Off Acetate
1.Hand Of Fate(A)/2.Route 66(A)/3.Crackin'Up(A:part)/4.Around And Around(A)/5.Worried About You(A)/6.Route 66(B)/7.Crackin'Up(B)/8.Let's Spend The Night Together(B)/9.Band Introduction(C)/10.Little Red Rooster(B)/11.Crazy Mama(part)/12.Dance Little Sister(D)/13.Little Red Rooster(D)/14.Route 66(D)/15.Mannish Boy(C)/16.Crackin'Up(C)/17.Little Red Rooster(C)/18.Around And Around(C)
『Stereo Mocambo Reels 1977』(IMP-N-017)にて初登場したステレオリール音源がSODDからもリリース。
IMP盤は、様々なリールを駆使して、まず発掘されている全10曲をライブの流れで聴かせ、残った音源をその後に収録という形をとっていましたが、SODD盤は基本的にはリール毎での収録という形を取っています。
最後4トラックのオフィシャル落とし部分にもノンクレジットで収録されているメンバー紹介が、どういう訳かリールBの間に挟み込まれているあたりは、相変わらずこのレーベルならではといった感はありますが、そこを除けばリール単位で聴けるという点で便利なタイトルではあります。
音質はIMP盤とほぼ同じですが、IMP盤がスクラッチ除去せずにそのまま残していたリールD音源に関しては、本作はきちんとスクラッチ除去処理を行っており、この部分の聴きやすさに関してはIMP盤よりも上。
"Let's Spend The Night Together"に関しては、本作も全長版を収録していますが、IMP盤がテープの上書き部分をそのままの長さで無音収録していたのに対し、本作は無音部分を全部摘んでしまっているが為に、音飛びを起こしているように聞こえるのがなんとも残念。 |
by Hara ¦ 18:56, Sunday, Jan 02, 2011 ¦ 固定リンク
『Stereo Mocambo Reels 1977』(IMP) |
『Stereo Mocambo Reels 1977』(IMP-N-017) 1CD+1DVD-R
Mar.4&5 1977 El Mocambo Tavern,Tronto,Canada
Stereo Soundboard Recording
Quality:Exellent-Very Good
(※)Track-11
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good
(A)・・・Stero Reel A - Rough Mix
(B)・・・Stero Reel B - Rough Mix
(C)・・・Stero Reel C - Final Mix
(D)・・・Stero Reel D - Off Acetate
1.Hand Of Fate(A)/2.Route 66(B)/3.Mannish Boy(C)/4.Crackin'Up(B)/ 5.Dance Little Sister(D)/6.Around And Around(A)/7.Worried About You(A)/8.Let's Spend The Night Together(B:Edit)/9.Band Introduction(C)/10.Little Red Rooster(B)/11.Crazy Mama(part)/12.Route 66(A)/13.Crackin'Up(A:part)/14.Let's Spend The Night Together(B)/15.Little Red Rooster(D)/16.Route 66(D)/17.Crackin'Up(Combination)/18.Little Red Rooster(Combination)
既発エルモカンボ公演の収録盤といえば、『El Mocambo 77』(VGP-005)のリマスター盤と『A Stone In My Shoe』(VGP-368)のVGP2作が事典でも挙げたように代表盤となっていましたが、本作は新たに発掘されたソースを含むエルモカンボ公演編集盤。
とはいえ、新たな楽曲までは発掘に至らず基本的には従来の10曲のまま。
では本作の目玉はというと、まずトラック14に収録された未編集の"Let's Spend The Night Together"。曲後半にテープの上書きによる無音部分がありますが、VGP『A Stone In My Shoe』に収録されていた同曲が実は完走テイクではなく、この欠落した部分を巧妙にカットしていたことが、今回未編集のまま収録されたことによって判明。
また、これまでVGP盤ではモノラルだった、その"Let's Spend The Night Together"含む"Worried About You""Route 66(VGP盤のトラック4)""Hand Of Fate""Crackin' Up""Around And Around"の6曲(『Love You Live』との重複曲は別ミックス)がステレオとして登場。
これにより現時点で発掘されているモカンボ公演の音源としては、相変わらず歌い出しまでしか発掘されてない"Crazy Mama"以外、全てステレオとなったのでありました。
トラック13の"Crackin'Up"はイントロのみの収録ですが、『Love You Live』やトラック4に収録の同曲では、ドラムが入ってくる前からチョーキング・ギターがオーバーダビングされていますが、トラック13ではそのチョーキングギターが聞こえないのが特徴的となっています。
全体的な音質はVGP盤よりも聴きやすくなっていますが、"Hand Of Fate"終了後の一部曲間や、"Dance Little Sister"は曲丸ごと、メンバー紹介後から"Little Red Rooster"が始まるまでの曲間、そしてトラック15,16の"Little Red Rooster""Route 66"といった、所謂リールD音源に関しては、VGPのようにスクラッチ除去処理がされておらず、バチバチとスクラッチノイズが鳴ってしまっているのは残念なところ。
なお、リールCのFinal Mixはオフィシャルそのまんま。
最後に収録のCombinationと称された2曲は、オフィシャルをベースにカット部分を他のリールで補填しての完全版。曲中で音質がころころ変わるのは難点な反面、オフィシャルがどういう部分をカットしたのかがよく分かるようになっています。
そしてオマケのDVD-Rに関しても触れておくと、前半の方のバーテンダーやメンバーへのインタビューは、7インチシングル『El Mocambo』(-)や、CDでは『Hot August Noght At Knebworth Fair 1976』(SC-001)のディスク3に収録されていたものを一部順番変えて収録。
得意の日本語字幕入りなので、これは便利。
後半はメンバー紹介と"Mannish Boy""Crackin' Up"の対訳付き。超意訳につき、この解釈については賛否が分かれるところ。当然ながら動画は無しで、スライドショーとなっています。 |
by Hara ¦ 18:47, Sunday, Jan 02, 2011 ¦ 固定リンク
『Comeback To London』(SODD) |
『Comeback To London』(SODD 084/085) 2CD
(Disc-1)
Sep.8 1973 Empire Pool,Wembley,UK (1st Show)
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
(Disc-2)
Sep.8 1973 Empire Pool,Wembley,UK (2nd Show)
Mono Audience Recording
Quality:Excellent(Track 2-10)
Very Good(Track 11-15)
Good(Track 1)
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
1973年9月8日ウェンブレーでの2回のショーをカップリングしたタイトル。
ディスク1は、1973ツアーのオーディエンス音源でもトップクラスなれど、あまりの乱発ぶりに食傷気味の1stショー。
既にDACが2タイトルをリリース、SODDもこれで2タイトル目のリリースとなります。
この日の音源に関しては、都合3種類のソースがブート化されており、そのカットの有無や編集状態がそれぞれ異なります。
あらためてまとめてみますと・・・
●ソースA
『London'73』(TRASH-03)にてリリースの音源。
カセット録音特有のレンジの狭い音質なものの、演奏が大きく録れた良好音源。"DooX5"と"Honky Tonk Women"のイントロが若干欠けているのと、"SFM"は2分45秒ほどでフェードアウト。
●ソースB(a)
演奏を大きく捉えた、音質もソースAに比べ段違いのクリアーな好録音。
"Gimme Shelter"前のMCの一部と"Gimme Shelter"ギターソロの途中以降が欠落、そして"Honky Tonk Women"のイントロ数音も欠落。
この音源を収録しているのは欠落部そのままの『EMPIRE POOL』(BW-8973)と、欠落部にソースAを補填した『Timeless'73』(VGP-373)
●ソースB(b)
(a)に比べると基テープのジェネレーションの違いから高域がコモリ気味の音源。
"Gimme Shelter"前のMC及び(a)で欠けていた後半部のカットは無く完走。その反面、"Midnight Rambler"の最後の最後が欠落し、ライブ終演後の歓声も短め。
この音源を収録しているのは、音質はそのままなものの欠落した部分を
(a)ソースの音質を落として補填した『Wembley High Rollers』(HALCYON)と、音質を(a)に近づけるべく高域を引っ張り上げてややナチュラル感に欠ける音の上、"Midnight Rambler"の最後の最後と欠けている"Honky Tonk Women"のイントロをソースCにて補填している『Nasty Songs』(DAC-065)
●ソースB(c)
カットは"Honky Ton Women"のイントロ数音のみでこれまで最長。そして音質は(a)と同様に高音質の音源。
このソースを収録しているのはピッチが異常に早い『London 8th September 1973(Early Show)』(DB 002)と、多少は修正しているもののまだまだピッチが早い『Empire Pool 1973』(SODD 055)
●ソースC
『Nasty Songs』にて"Midnight Rambler"の終盤から"Honky Tonk Women"のイントロまでの補填に使用されていたソースですが、音が遠いので切り替わり時に違和感を覚えます。
という訳で、これまでのこの音源の代表タイトルといえば、DACが2回目にリリースした『Comeback To England』(DAC-073)
ソースB(c)をメインにし、当然ピッチは正確。そして唯一のカット部分である、"Midnight Rambler"終了直後から"Honky Tonk Women"のイントロまでに関しては、ソースCにて補填。
では本作はというと、DAC『Comeback To England』同様にソースB(c)をメインにて作成、ピッチは当然の如く修正してあり、音質もDAC盤に比べやや中低域が気持ち出ていますが大差なし。
DAC『Comeback To England』と異なる点といえば、"Midnight Rambler"終了直後から"Honky Tonk Women"のイントロまでに補填されているソースCの長さ。
ソースCに関しては、同じくDAC『Nasty Songs』での補填部分だと長めで、ミックが発した一言まで聴くことが出来ましたが、DAC『Comeback To England』は音源切り替わり時の違和感を軽減させる為、必要最低限の長さしか補填しなかったことから、この一言がカットされてましたが、本作はそこも漏らさず収録。
したがって、DAC『Comeback To England』よりも、MC一言を含めた曲間が長く収録されていることになります。
続くディスク2は同日セカンドショー。
こちらの公演に関しては、これまで3つの音源がブート化されてきましたが、本作はブート化された同日音源としては最も高音質のアナログ『The Rolling Stones』(CBM)をメインに、欠落部に幾つかの音源を補填して全曲収録としています。
そのメインとなるアナログ『The Rolling Stones』音源。
低音域をあまり拾っていない軽めな音ではあるものの、ライドシンバルまで聞こえる程に分離が良い、この時代としてはかなりの好録音。
では、この音源が使用されている部分はというと。ます"Happy"の1コーラス目の途中からスタートし、"Angie"終了の余韻部分まで。続いて"You Can't Always Get What You Want"3回目のイントロリフから、ギターソロ途中(5分6秒)まで。同じく"You Can't Always Get What You Want"の中盤ギターソロが終わってミックが歌い出す少し前から、曲終了まで。そして"Dancing With Mr.D"の歌い出し直後から、"Midnight Rambler"終了の余韻部分までとなっています。
本作では、アナログの欠点であった、高音部にて発生していたキーンという高周波ノイズをきちんと除去して聴きやすく仕上げてあります。
他の補填部分にしては、まずライブ前半部に関しては『Comeback To England』(DAC-073)にて発掘された音源を使用。
モコっとした質感の分離の悪い遠目の音ですが、幸いなことに周りの観客が静かな為、耳さえ慣れれば充分聴けるレベルのもの。音質はDAC盤とほぼ同等で、"Brown Sugar"イントロ途中からというのもDAC盤同様。
続いて、"Midnight Rambler"曲終了の余韻以降のライブ後半部に関しては、VGP『Comeback To England』(VGP-033)と同音源を使用。
こちらも音自体は遠いものの、意外と音の分離の良い聴きやすい音源。
この音源、"Rip This Joint"イントロ寸前で「マッチ持ってる?」という日本語が聞こえるのが特徴でしたが、本作はその日本語を何故かカット。
音の方はVGP盤は高域部にこちらもキーンという高周波ノイズが乗っていましたが、本作はなし。また、"SFM"終了部分がVGP盤より長く、終演後の場内SEまで聴くことができます。
といったわけで、現時点での既発最良音源を集めての2ndショー決定盤といった風情ではありますが、アナログ音源があんな中途半端な訳がないので、今後の全長版発掘が期待されるところ。 |
by Hara ¦ 18:33, Sunday, Jan 02, 2011 ¦ 固定リンク
『Seattle 1975』(-) 2CD
July.18 1975 Seattle Center Coliseum,Seattle,WA
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Happy/11.Tumbling Dice/12.It's Only Rock'n Roll
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Fingerprint File/3.Wild Horses/4.That's Life/5.Outa Space/6.Brown Sugar/7.Midnight Rambler/8.Rip This Joint/9.Street Fighting Man/10.Jumping Jack Flash
ツアー終盤のシアトル公演収録盤。
この公演でブート化されている音源は一つ。高域がすっきり伸びたレンジの広い音で、演奏を大きく拾っている上、耳障りな歓声や拍手が少ないという、1975年ツアーのオーディエンス録音の中でも上質の部類に入る音源。
既発の代表盤としてはDACの『Alive In Seattle』(DAC-062)がありますが、
後発の本作はというと、音の方では落ち着いた印象を受けるDAC盤に比べても、高域の抜けがイマイチ。
テープチェンジによるカットは、"You Can't Always Get What You Want"ギターソロ後のAメロと、"Outa Space"終了後の曲間で、これは両盤共に同じ。
ただし、"Outa Space"終了後の曲間処理は、DAC盤がクロスフェードしているのに対し、本作はフェードアウト・フェードインとしている為に、歓声がほんのわずかだけDAC盤より長く聴くことが出来ます。とはいえ、観衆がワーワー言ってるだけの部分ではありますが。 |
by Hara ¦ 18:25, Sunday, Jan 02, 2011 ¦ 固定リンク
|
Links |
|
|
|